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恋愛リアリティショーめっちゃ見てる話。

Voicy No.0250 2022年12月9日放送
本文を音声で聴きたい方はこちらからどうぞ

全年代の中でも、恋愛したい人たちは消費行動がもっとも盛んです。消費者心理の研究に、恋愛リアリティショーがどう役に立つのでしょうか。


欲をよく見る。


ABEMA TVがスタートした当初
ABEMAみたいな有料動画配信サービスは
見られない、うまくいかないぞと
ずっと言われていました。

過去に日本と世界から出て残っているのは
YouTubeぐらいで
テレビのように
オリジナルの著作物をきちっと放送するやり方で
有料で成功するケースはなかったのです。

ネットフリックスとか
プライム・ビデオ(アマゾンプライムの特典)
のように
映画中心のやり方はここ数年安定していますが

自前のコンテンツづくりは
日本でありとあらゆる企業が
ありとあらゆる方法で
多大なお金をかけて屍の山を築いてきた
「ほぼ絶対にやめておけ市場」だったのです。

ABEMAが2022年のサッカーワールドカップで
3つぐらい山を越えました。

ワールドカップ全放映で獲得したのは
200億~300億ともいわれていて
完全にやったことがプラスに出ました。

それはそれとして。

ABEMAが生き残ってこられた理由の1つに
スーパーマニアック
スーパーニッチ分野に関するコンテンツに
強いことがある。

将棋とか格闘技とか
もう1個外せないのが恋愛リアリティショーです。

それをお勧めしたいわけじゃなくて。

オレはクライアントから依頼があって
何かを売ってくださいとか
ブランディングしてくださいと
お声をいただく仕事をしています。

今の消費者心理がわからないと
仕事にならないので
80代~10代まで
できるだけ幅広く接点を持っておきたいのです。

オレの中では「何とか界隈」みたいな
自分がやっている仕事の関係の人たちとだけ
仲良くする考えはないし
それは気持ち悪くて好きじゃない。

年齢が近い人たち同士でつるむのも
あまりやりたくないし楽しいと思わないので
できるだけ自分と立場の違う方と接する感じに
しています。

なので、お世話になっている80代の方と
飯に行ってずっと小言を言われると
今こんなものの見方をしているんだと参考になる。

今のティーンエイジ(10代)の方と
接点を持つといっても
方法は限られています。

これは正確なデータではなくて
冗談半分にいわれていることですが
ABEMAの恋愛リアリティショーの
『オオカミくんには騙されない』という番組は
女子高生の7割~8割は必ず見ているそうです。

これはアマゾンプライムの有名コンテンツですから
ご覧になっている人もいるかもしれません。

『バチェラー・ジャパン』
『バチェロレッテ・ジャパン』は
20代半ば~30代半ばまでの女性が見ている比率が
非常に高いです。

逆にいうとそこから外れて
例えば『オオカミくんには騙されない』とか
バチェラーは
40~60ぐらいの男の人と喋ったら
全然見ていないというケースが多い。

でも、オレは見るようにしているんです。

ABEMAの恋愛ジャンルで人気のものは
ランキングを見ればわかるから
見るようにしています。
面白いものはいっぱいあります。

「Z世代を狙う」といったところで
そういう方たちに興味があるものに
触れていなければダメだからね。

見ていると面白くて
『オオカミくんには騙されない』とか
恋愛リアリティショーを
解釈したり、ひもといたりせず
「こういうものだ」と思わないとダメでしょう。

10代の方の恋愛だったりするからね。

『オオカミくんには騙されない』は
10代後半から20代前半の方々の恋愛模様ですから
見ていると「なんじゃ、こりゃ。なんでこんなふうに
しゃべっているの? 違うほうがいいんじゃない?」と思う。

けれども、それはナンセンス。
そのまま受け止めることが、コテツ的なやり方です。


恋愛意欲と消費意欲は比例する。


株式会社TENGAが
日本を含む世界9カ国と地域を対象に調査した
「2019年マスターベーション世界調査」では
先進国G7に入っているような国の大半は
もっとも快いと感じる瞬間の1位がセックスでした。

だけど日本は「美味しいものを食べる」が1位です。

アンケートにはバイアスが掛かるから
日本人は恥ずかしがりだから
アンケートにもそういうふうに
答えないのかもしれません。

本当は幸せを感じているかもしれないし。

ほかにも経済力(GDPとかGNP)のような
金額感ではなくて
購入意欲、消費意欲に関しては
個人もそうですが
恋愛意欲と消費意欲って
ほぼ比例すると見ています。

恋愛をガンガンしたいと思っている
国とか地域とか個人は
比較的お金を消費したがる傾向にあると思います。

ですから年齢が上がったり保守的になったり
もちろん付き合っているパートナーがいたり
結婚したりという状況によるものは
あるとは思いますが
恋愛意欲が高い人は消費意欲も高いです。

いろいろなカテゴリーの話を混ぜてしまって
申し訳ないですが
国でいうと
消費意欲が高くても、経済力が高くないから
物が買えなかったりしますが
国や経済したり物が発展するときは
そういう欲的なものが充満しているときだよね。

日本は今、戦闘意欲も恋愛意欲も下がって
牙が抜かれて静かにしている民族
といったムードになっているから
消費意欲にもつながらないと思います。

恋愛リアリティショーに出てくる方々とか
恋愛リアリティショーを見ている人たちは、
学生やまだ給料が高くない20代前半の社会人です。

お金を使うかどうかは別として
すごく消費意欲はあって情報感度も高い。

つまり
何かを欲して探している人が多いと
オレは見ているので
恋愛リアリティショー周辺
ビジネスと周辺情報をちょこちょこ見て
消費意欲というか開拓意欲というか
欲の高い人たちの動向を見るようにしています。

話し忘れたのですがネットフリックスで
『ラブ・イズ・ブラインド』という
恋愛リアリティショーがあります。

番組では、お互い顔を見ないで
1週間か2週間、会話デートして
おしゃべりします。

その後、結婚を申し込んで
結ばれたら顔を見ようというもので
変なエピソードだらけで面白いです。

久々野智小哲でした。

本文は
コテツがVoicyの「ブランディングと商売の話」で語った内容を
文章化し加筆したものです。
Voicyアプリをダウンロードして『コテツ』で検索、無料で聴けます。
本文を音声で聴きたい方はこちらからどうぞ

久々野智小哲津
二十数年にわたり、のべ7社ほど(8社目準備中)会社を経営。ITの会社を大きく成長させた後、新規事業でさまざまな事業を立ち上げ、フランス、イタリアを中心にヨーロッパからブランドを日本に持ってきたことをきっかけに、ブランドづくりができるようになった。
海外ブランドの日本進出や、日本国内の会社、サービス、商品、人(タレントさん、議員さん、スポーツ選手など)のブランドプロデュースにも関わっている。
Instagram https://instagram.com/q.kotetsu/?hl=ja
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