梯 真由美

9歳でスティーブンスジョンソン症候群を患い、主に眼に障害が残りました。 何かを成し遂げ…

梯 真由美

9歳でスティーブンスジョンソン症候群を患い、主に眼に障害が残りました。 何かを成し遂げなくても、人は誰でも欠けることなく、存在そのものが素晴らしいことを、 たくさんの方に伝えたいと思っています。 著書:「ずっと一緒に」盲導犬が老いたとき 鍼灸マッサージ師・アロマセラピストです。

マガジン

  • こころの幸せレシピ

    お料理レシピをなぞらえて、ちょっと気持ちがほっとするようなストーリーを 集めています。毎月いくつか美味しい&楽しいレシピを思いついたときに書いてゆこうと思っています。しょんぼりした時、しんどいな~。と思うとき、ふと思い出して、そんな事もあるよね。と感じていただけると、とても嬉しいです。

  • 孤独について

    人は誰しも、ひとりで生まれひとりで死んでゆきます。何のために生まれてきたのか、自分とはどういう人間なのか、掘り下げて考えてみたい。そんな文章をコツコツを書いてゆきたいと思います。

最近の記事

一杯のインスタントコーヒー

こころの幸せレシピ⑫ シェフ 梯真由美  【材料】  思いやり カップ1  よろこび 無限大 【調理法】  通うこころを重ねます。 眼科の個室に入院していました。 古い病院で、個室とはいえベッドと水道があるだけで 個人用にポットを持って行くのも認められていませんでした。 ステロイドの点滴投与で、からだがほてり 11月でも夜に窓を開けないと、 暑くて暑くて仕方がありませんでした。 寝ては冷めての繰り返しですが 朝方、カップ一杯のインスタントコーヒーを ひとりで飲むのが

    • 小さなすいか

      こころの幸せレシピ⑪ シェフ :梯 真由美  【材料】  ・自分をいたわる気持ち カップ1 【調理法】  ・五つの味と性質を意識します。 夏の代表的な果物といえば、 私の頭にまっ先に思い浮かぶのが『すいか』です。 すいかは、天然の白虎湯(びゃっことう)と呼ばれ 夏の、暑気払いに優れた働きがあるといわれています。 昔のように、井戸や谷川の水で冷やす程度が、 甘味も増して一番美味しいようです。 現代の環境では、自然の水で冷やすのは難しいかも知れませんが からだを冷やす寒

      • お鍋の具は、わ・た・し

        こころの幸せレシピ②-2 【材料】  ・元気をとり戻したい私  ・ヒーリング用のグリーンクレイ(イライト) 大さじ3 【調理法】  ・バケツにふくらはぎまで浸るくらいの熱めのお湯を注ぎ   クレイを入れて混ぜるだけ シェフ :梯 真由美 私の鍼灸マッサージ治療院に、 「調子が悪いんだけど、どこがどんな具合なのかわからない。」 というクライアントさんが来られることがあります。 あまりにも疲れていると、 肩に力が入っていることも、 呼吸が浅くなっていることも お腹の動きが

        • 紫たまねぎのスライス

          こころの幸せレシピ⑩執着は宝もの シェフ 梯真由美  【材料】  ・こだわり  カップ1 【調理法】  ・私好みに味つけします。 紫たまねぎを輪切りにすると、ぐるぐる渦巻き模様がきれいです。 辛味や刺激が少ないので、 薄くスライスして水にさらすだけで、彩りのよい シャキシャキ美味しいサラダになります。 塩で軽く揉むと、すぐにしんなりして それはそれで美味しいです。 同じサラダに加えても、シャキシャキとは違って 別物のような食感と味わいになりますね。       

        一杯のインスタントコーヒー

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        • こころの幸せレシピ
          12本
        • 孤独について
          2本

        記事

          コミュニケーションについて

          「お元気ですね。」 「はい。お陰さまで。」 心の声 (そう見えるだけよ。)        ・・・・・・・ 「息子さん、優しいね。」 「あはははは。フフ。」 心の声 (甘やかさないで欲しいのよ。  後々困るのは、こっちなんだから)        ・・・・・・・ 「楽しかったね。」 「ほんとに。」 心の声 (私の気持ちがわからないのね。)        ・・・・・・・ 「わかるよ。」 「うん。」 心の声 (わかる訳ないでしょ!)        ・・・・・・・

          コミュニケーションについて

          『ある男』の読後感

          最近、孤独についてずっと考えています。 そんな折り、年末に平野啓一郎さんの『ある男』を読みました。 夫が事故死した後、夫はある事情から 戸籍を交換して、他人になりすまして生きていた事を妻は知ります。 「私はいったい、誰を愛していたのだろう。」と妻は考え 真相を知ろうと信頼している弁護士に調査を依頼し 徐々に夫(ある男)の過去が明らかになってゆく物語です。 多方面から社会問題を考えずにはいられませんでしたが、 中でも私には、愛にとって過去とは何だろう。という点を 最も深く考

          『ある男』の読後感

          味わい深いもの

          こころの幸せレシピ⑨菌は生きている シェフ 梯真由美  【材料】  ・こころの余裕 たっぷり   【調理法】  ・ゆっくりと時間をかけます ヨーグルトにチーズ、発酵バター、パン 酒や味噌、漬け物、納豆など 目には見えないけれど、微生物が時間をかけて、 美味しくしてくれる食品がたくさんあります。 時間をかけることで、味わい深くなりますね。           ・・・・・・・ インターネットの普及で、瞬時に情報が得られ 便利になった事が多々あります。 私は、視覚に障

          味わい深いもの

          ころころカレーな、こ・こ・ろ

          こころのしあわせレシピ⑧ シェフ 梯真由美 (鍼灸マッサージ師) 【材料】  飾らない気持ち  カップ1  スパイス 少々 【調理法】  あるがままをいかして、味つけをします。 ピンポン玉くらいの玉ねぎと、 ひと口大くらいの小さなじゃがいもを 皮だけむいて作る、ころころカレーが好きです。 30個くらいのミニミニたまねぎと、 10個くらいの粒じゃがいもが お鍋の中で、転びます。 ころんころんと回りながら、やわらかく甘くなり スパイシーな味をまとって、できあがりです。

          ころころカレーな、こ・こ・ろ

          青橙のポン酢

          こころの幸せレシピ⑦大切な香りがありますか シェフ 梯真由美 (アロマセラピスト) 【材料】   心地よい香り ひとつ 【調理法】   自分の感覚を素直に感じてみます。 10月の末に、予約していた青橙が届きました。 橙の果実は季節を経て、 濃い緑色から黄色、お正月の頃には橙色に変わります。 冬に熟した実が、年を越しても落ちにくく、 2~3年なり続けるそうです。 越冬した実が春を迎えて夏になり、また青緑色になって、 ひとつの木に新しい実と前年、 前々年に残った実とが混

          青橙のポン酢

          ミルクティーの時間

          こころの幸せレシピ⑥ ぬくもりを感じていますか シェフ 梯真由美(鍼灸マッサージ師) 【材料】  ・冷えたこころとからだ カップ1  ・温かい心配り  無限大 【調理法】  ・陽だまりで、こころとからだを包みます。 紅茶を飲むとき、ふだんの私はストレートでいただきます。 お店で、 「レモンとミルクのどちらにしますか?」 とたずねられると、ほとんどの場合 「レモン」と答えます。 でも冬になると時々、 無性にお砂糖入りの甘いミルクティーが飲みたくなります。 そんなとき私

          ミルクティーの時間

          思いがけないプレゼント

          こころの幸せレシピ⑤シェフ 梯 真由美  【材料】  ・気配り カップ1  ・茶目っ気 大さじ3   【調理法】  ・すき間に在るものを感じてみます。 わが家では、夫婦の記念日に ごちそうを準備したり、プレゼントを用意したりは していません。 30回目の結婚記念日も、そうとは気づいていましたが 日常と変わりなく過ごしていました。 最近からだのメンテナンスに、娘さんの送迎で 私の施術を受けてに来てくれている、古くからの友人が 「今日、結婚記念日でしょう。」 と、ケーキを

          思いがけないプレゼント

          江戸時代にも、からだの不調はあった

          こころの幸せレシピ③環境汚染も、薬剤の問題がなくても シェフ 梯 真由美 (鍼灸マッサージ師) 【材料】  ・集う『気』 無限大   【調理法】  ・和む気持ちを、たっぷり注ぎます。 こころとからだが喜ぶようなご飯を 毎日おいしく食べられたら、 少々の悩みや疲れは吹っ飛ぶんじゃないかな。 と私は感じています。 おいしく食べるには、 まず、お腹がすいた状態が必要ですね。 ご飯の前に、おやつを食べ過ぎていたり 甘いジュースを飲みすぎていたりすると どんなごちそうを前にして

          江戸時代にも、からだの不調はあった

          さつまいも入りの豚汁

          こころの幸せレシピー④シェフ 梯 真由美 【材料】  ・こころの隙間を吹き抜ける風   【調理法】  ・ほっとできる安心感 カップ1  ・切ない気持ち ひとつまみ 秋が深まり、朝晩が肌寒くなってくると 無性に具だくさんの豚汁が食べたくなります。 たまねぎ、長ねぎ、にんじん、大根、豚肉 これに、わが家に受け継がれている味には 必ずさつまいもが加わります。 高校1年の時に、東京で寮生活を始めました。 関西育ちの私は、それを「ぶた汁」と呼びます。 「とん汁」と初めて聞いた

          さつまいも入りの豚汁

          こころの幸せレシピー③

          そっと、かくし味豊かな食卓 シェフ 梯 真由美 (鍼灸マッサージ師) 【材料】  ・集う『気』 無限大   【調理法】  ・微妙な感情を、ふりかけます。 こころとからだが喜ぶようなご飯を 毎日おいしく食べられたら、 少々の悩みや疲れは吹っ飛ぶんじゃないかな。 と私は感じています。 おいしく食べるには、 まず、お腹がすいた状態が必要ですね。 ご飯の前に、おやつを食べ過ぎていたり 甘いジュースを飲みすぎていたりすると どんなごちそうを前にしても、 食欲がわいてこないと思い

          こころの幸せレシピー③

          こころの幸せレシピ②

          お鍋の具は、わ・た・し【材料】  ・元気をとり戻したい私  ・ヒーリング用のグリーンクレイ(イライト) ひとつかみ 【調理法】  ・湯船に入れて混ぜるだけ シェフ :梯 真由美 私の鍼灸マッサージ治療院に、 「調子が悪いんだけど、どこがどんな具合なのかわからない。」 というクライアントさんが来られることがあります。 あまりにも疲れていると、肩に力が入っていることも、呼吸が浅くなっていることも お腹の動きが鈍くなっていることも、わからなくなってしまうようです。 こころと

          こころの幸せレシピ②

          出版セミナー①byおかのきんやさん

          ひょうんな事から、放りっぱなしのnoteを開いたら お世話になっている出版プロデューサーのおかのきんやさんが noteで記事を書いておられて、商業出版をめざしている人のための 無料セミナーを開催されるかも!? という予告を知りました。 うれしくなって早速、私も参加表明させていただきました。 本を書いてゆく、という姿勢だけではなく 人としてどう在るか、について人生の先輩から 深い助言をいただいたセミナーでした。 以下、リンク先のおかのさんのページから 参加者の感想が見られ

          出版セミナー①byおかのきんやさん