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紅麹問題で暗雲立ち込める小林製薬の明日はどっちだ

紅麹問題の渦中にある小林製薬。
問題発覚後は株価が15%以上下がりましたが、問題の大きさに比べるとそれほど打撃は受けていないように見えます。

そんな小林製薬はこの問題で倒産してしまうのか、それとも何とか立ち直れるのか―
財務諸表を読み解くことで小林製薬の明日を占ってみましょう。


BS

ぱっとみ!

図は直近2023年12期のBSです。
まずはパッと見た感じですが、「資産」が約77%も占めていて、その分負債がかなり少ないように感じますね。
また「投資その他の資産」も約15%と高いです。

資産が多い理由

「流動負債」の内訳を見ていてすぐに気づくのが、無借金経営なことです。

買掛金などは法人として当然あるのですが、いわゆる借金に当たる勘定が見当たりませんね。
実は小林製薬はとても安定を重視した経営方針を取っているようです。
だから相対的に「資産」が多いんですね。
これを見るとちょっとやそっとじゃ傾きそうにないBSに見えます。

投資その他の資産が多い理由

これは業界的な問題だと思います。
製薬業界は新薬の研究開発が成長力のなによりのカギなので、他の業界と比べて高くる鳴る傾向にあります。
小林製薬の約15%というのはこの業界からすると特段高いわけではなさそうです。

その他トピック

前年同期と比べて―

  • 総資産は11,645百万円増加

  • 負債は4,729百万円増加

  • 純資産は6,916百万円増加

BSまとめ

すごく安定している

PL

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