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あなたの英語はネイティブ何歳レベル?vol. 3<イギリス幼稚園児の算数>

わが子が通うイギリスの幼稚園では、算数の教育をだいたい次のように進めていきます。年少さん(Nurseryという学年)で10までの数を数えること、年中(Reception)で100までの数字を覚えること、1桁の足し算と引き算、ひいてはかけ算と割り算に通じる「半分こと2倍にすること」ということがわかるように教えていきます(注※ 他校での授業内容については判りかねます)。

塗り絵やお絵描きをを多用

年中始めの頃は、1+2=3といった数式ではなくバナナや車などのイラストを見せて、「同じ」数同士の絵を線で結ばせたり、描かれている星の数より多い数の星を自分で描かせたり、お皿にのっている「多い」方の目玉焼きにを塗らせたりして

The same
More

をまずは認識させます。

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その次に特定の数字に1を足していく

1 more with numbers up to 5

工程に入ります。これをひとつずつ「2を足していく、3を足していく...」といった具合で1桁の足し算ができるようにしていきます。同時に

Fewer

と、引き算の工程も学ばせます。まずは足し算と同じようにサルやリンゴの絵を見せて、少ない方にをさせ、どちらが「少ない」か見極めさせます。
次に、これまた足し算と同じように

1 less with numbers up to 5…

と、特定の数字に今度は1ずつ減らしていく、次に「2減らす、3減らす...」として1桁の引き算を習得させます。

§豆知識§
「丸をしなさい」というのは、circleではなく

Draw a ring around the..

と、ringといいます。(知らなかった!)式のことは

Number sentences

といい、これも、私は高校時代equationと習っていたので知りませんでした。でも、number sentencesはもしかして幼少時代のみのいい方なのかもしれません。

引き算用語がちと難しい

足し算に関する用語はadd, adding, additionと覚えやすいですが、私は引き算の言葉がどうも苦手で。というのも、そもそも幼少期を英語で過ごしていないので「足す、引く」は「加える、多い、取る、少ない」をすっ飛ばして単に「プラスかマイナス」しか思い浮かびません。例えば、3-2は「three minus two」といいたくなってしまうのですが、幼児教育上?始めは

Take 2 fruits away from the bowl

のようにtake awayが使われるので、式を子供に読んであげるときに自分が混乱します...。そのうちさりげなく引き算を意味する

Subtracting, subtraction

という言葉が登場しだすのですが、これが私はなかなか覚えられず、いつもsubstructionと混同していました。いつまでtake awayと教えなければならないのかなぁ、と思っていたらTake away 4の時点で

式(number sentences)と数式記号(symbols)を理解させ、マイナスという用語を紹介する(Introduce the word ‘minus’)

と出てきたのでホッとしました。それでも、英文(言葉)で算数を理解させる、という教育は引き続き行われ、小学生になってもあえてプラスマイナスを使わず

From 13 take 9
Subtract thirty one from seventy
By how many is eighty greater than forty five?

などと、greaterなんて言葉まで出てきて、子供は勿論私も一緒になってウンウン唸ってしまうこともあります。ネイティブじゃないので「わかるんだけど、パッと答えが思い浮かばない」といった感じです。小学生の算数については、また別記事でまとめます。

実生活から学ばせる半分こと2倍

年中後期には割り算と掛け算につながる

Halving
Doubling

と、2分割と2倍について学びます。勿論、まだ数式の×÷といった記号は出てきません。替わりに「ピザをお友達と半分こしよう」「お誕生日会でケーキを皆で分けるよ」といった、シェアする形で実生活を想定するように教えます。

ピザのイラストをハサミでカットして、真ん中の線を中心に右と左に同数のスライスピザをノリではりつけたりします。

2倍については、例えばてんとう虫のイラストに、右側にしか黒の丸(dot)が描かれておらず、「左側に同じ数だけ丸を描きましょう」という問題があったりします。

どちらが重い?好きなオモチャを手にとって計測方法を学ぶ

年中最後には

Weight(重さ)
Length(長さ)
Height (高さ)
Distance(距離)

といった計測について学習しました。この頃は丁度ロックダウン(都市封鎖)中で、「家の中や庭で2つ好きな物を選び、どちらが重いか説明するビデオを提出しなさい」なんて課題が出たり、「長さの違うヘビの絵を切り取って長い順に紙に貼りつける」「複数のオモチャをテーブルに置いて、どれが一番高いか考える」「玄関から庭まで歩いてみて、何歩だったか記録する」などの課題が出ました。

まだまだ小さい子にとっては計測を理解するのは難しいので、このように実際に身体を使って動いて学ばせます。

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