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【note版】白鳥がたくさんいる「リーズ城」のシンボルは黒鳥

今週末の日曜日、4月9日はイギリスでも重要な祭典、イースター(関連記事)があります。卵とウサギはイエス・キリストの復活や繁栄を表す象徴ですが、ロンドン・ヴィクトリア駅(関連記事)から電車で小1時間、イングランド南東部のケント州、メーズストン(Maidstone)にある「リーズ城(Leeds Castle)」の家紋ならぬ城紋?は、ブラック・スワンです。

もともとは要塞機能が目的ではなかった、ここらでは“変わった”リーズ城

アレ?でも、そのわりにはやけに白鳥が多いなぁ・・。まぁ、べつに黒鳥が見られると謳っているわけではありませんが。この時期に咲き乱れる水仙の群れとあわせて、イギリスの春めいた光景をお楽しみいただけるとうれしいです。

※以下は他媒体に掲載中の記事から転載(自著)した、過去のものです。noteには私の個人的な記録として一部割愛、再編集(くだけた文調や写真のキャプション、絵文字など)したものをお届けします。フルバージョンの原文はこちらを参照ください(2021年6月1日執筆分)。

イギリスの4月といえばまだまだ寒く、ダウンジャケット姿の人も普通に見かけますが、訪れた日は青空が広がる絶好の行楽日和でした。敷地中央に位置するお城を目指し、あちこちに点在する池や小川沿いをのんびりと歩いていると、カモを発見!イギリスの小川沿いには、こちらに限らずどこもたいてい、こういった鳥類が放たれています。

ノンビリお散歩中の白鳥さん♪

白鳥は童話やバレエなどですと優雅な印象がありますが、実物はカモなどに比べると数倍大きく、人間慣れしてまったく逃げようともしませんし、肝が据わって貫禄さえ漂っています。

イギリスの春の風物詩である水仙

この頃はまだ水仙の時期で、紫の小花に混じって黄色と白の花の群れが風に揺れ、とてもきれいでした。

城とみやげショップ

途中、敷地の真ん中ほどにある屋台でアイスクリーム休憩としました。アイスクリーム屋さんなのにバニラとピスタチオ味しかないという職人気質?なお店だけあり、子供だましのラクトアイスのようなものではなく、農場から仕入れた「ファーム・アイス」でクリームが濃厚、とてもおいしかったです。

値段も手頃だったアイスクリーム屋さん

すぐそばには屋外迷路や遊具施設など、子供がよろこびそうな別の敷地へと運んでくれる、別料金の「黒鳥フェリー(Black Swan Ferry Jetty)」乗り場があります。リーズ城まで歩いたあとは、そのまま併設のみやげ売り場へ入りました。

売ってますね、黒鳥グッズ

城名の入ったチョコレートやクッキーなどのお菓子に絵葉書、ガイドブックにマグネットといった各種定番みやげが並びます。

イギリスでは、ポテチをクリスプスと呼びます

そんななか、私はむしろここでなくても買えそうな、ケント州の名前が記されたポテトチップス「Kent Crisps」が、ご当地もので目が釘づけになってしまいました😆

まぎらわしい?! 場所をお間違えなく

その昔6人のイングランド王妃が暮らし、城のシンボルも黒鳥と高貴で女性らしさが漂うリーズ城ですが、観光面では近年イングランド北部に位置するヨークシャー州の都市「リーズ(Leeds)」と間違われることが多く、これまでさまざまなハプニングや問い合わせがあったようです。

歴代の所有者たち(みな女王様)

もともと古典英語で傾斜(slope/hillside)を意味する「Esledes」が起源だという「リーズ」城は、2021年4月1日付けの広報リリースで「ケント城(Kent Castle)」に改名するという、思い切った発表をしました。紋章まで黒鳥から2頭の馬にしっかり変えてヨークシャーとの違いを強調していますが、その割にはその後も公式ウェブサイトやほかの媒体でも「ケント城」の名前を見かけることはなく、今後の展開は未定のように思えます。

と書いたあと、まんまと騙されました。なんと、これは日付けを見てのとおり「4月1日=エイプリルフール」で、嘘だということがのちほど発表されました。さすがはユーモアに富む国、なんと手のこんだ演出! まぎらわしいです......。

それでも実際に間違いは多いようなので、「ちょっと行ってみたいな」と思った方は、くれぐれもヨークシャー州まで行かないよう、気をつけてください!

◼️Leeds Castle
・住所: Maidstone, Kent ME17 1PL
・URL: www.leeds-castle.com

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