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【note版】始まるよ、今年もチェルシーフラワーショー(でもこれはエリザベス女王2022版)

毎年5月にロンドンのチェルシーで開催される、王立園芸協会主催の「チェルシー・フラワーショー(The RHS Chelsea Flower Show)」は、1913年から続く歴史ある催事です。それが、コロナ禍の2020年には史上初のオンラインで、翌2021年にはこれまた初めての9月に開かれ、2022年はようやく3年ぶりに通常の春開催となりました。

今年の開催期間は来週5月の23日〜27日までで、同じく今月はじめにあった、チャールズ3世の戴冠式を記念したガーデンも登場。入場にはチケットが要りますが「中に入らずとも雰囲気だけ味わいたい」という方は、会場であるチェルシー王立病院の最寄り駅、スローン・スクエア駅周辺を散策すると楽しめます。

ハイブランドのファッションやコスメ店からレストラン、カフェ、バーなどの飲食店、美容室、薬局、花屋といった地元の小売店まで、町全体でこのイベントを盛り上げるべく、フラワーショーに合わせて色とりどりの生花で店頭が飾り立てられます。

エリアによってはそのディスプレイを競う「チェルシー・イン・ブルーム」に参加している店舗もあります。去年2022年の町なかの様子を写真で振り返り、いよいよ来週に迫った本番に向けて一緒に備えましょう!私も今年は行きませんが・・😆

※以下は他媒体に掲載中の記事から転載(自著)した、過去のものです。noteには私の個人的な記録として一部割愛、再編集(くだけた文調や写真のキャプション、絵文字など)したものをお届けします。フルバージョンの原文はこちらを参照ください(2022年6月1日執筆分)。

見どころスポットその1:エリザベス・ストリート

毎年テーマがあり、2022年は“イギリスの象徴(British Icons)”なので、公式ロゴもエリザベス女王を中心に、ビートルズや2階建てバス、ビッグベン時計台など、おなじみのアイコンが散りばめられています。

私が今回拠点にしたのは、電車のロンドン・ヴィクトリア(関連記事)駅。長距離バスのコーチ・ステーションを抜けたエリザベス通りから徐々に、ショーにちなんだ飾りつけが見られました。ピンクの外壁で普段から撮影スポットとしても人気の高いケーキ店、「ペギー・ポーション」がまずはお出迎え。

これを筆頭に、くまのパディントンや女王型のお花が凝ったアレンジで現れます。

適当なところで左折するなどして、いよいよ会場にもっとも近い最寄駅、スローン・スクエアに到着します。

見どころスポットその2:スローン・ストリート

もはや町全体がデコレーションされている感じですが、とりわけ熱気を帯びていた通りは、スローン・ストリート。「チェルシー・イン・ブルーム」の開催地で、ほかのエリアと比べても飾りつけの規模や気合が違うと感じました。

それもそのはず、この通りだけで王立園芸協会の審査を経て上位入賞した店舗がゾロゾロあり、うち、紳士服店の「ハケット・ロンドン(トップ画像のやつです)」は最優秀賞に選ばれました。審査員は「ハケット自体がイギリスの象徴」と、その受賞理由を述べています。

大人気コーギー犬

エリザベス女王の愛犬として広く知られている、コーギーをテーマに店頭を飾りつけたフレグランス専門店、「ジョー・マローン」は特別推奨賞に選定されました。

見どころスポットその3:パビリオン・ロード

ひととおり見たあと、満足するにはまだ物足りず、ほかにはないのかとぶらぶら歩いていると、いかにもお祭りムードたっぷりのエリアを発見! ユニオンジャックの旗が空にはためくそれは、「チェルシー・イン・ブルーム」参加地域のひとつ、パビリオン道路でした。

ラグジュアリーな部屋着の専門店、「オリビア・ボン・ヘール」はアフタヌーンティーやピクニックをモチーフにしたディスプレイ。

3輪人力車のサービスも、そちこちで見かけます。

エリザベス女王在位70周年の数字が描かれていますが、遠目に見ないと気づかないことも…。

見どころスポットその4:スローン・スクエア駅前

かなり満足し駅に戻ろうとしたところ、スローン・スクエア前の広場もにぎやかなことに気づきました。

パビリオン道路にもありましたが、イースターエッグのような卵型のオブジェがここにもあります。

今回もっとも難易度が高かった撮影スポットがこちら!

次から次へと記念撮影する人が絶えず、交代する1秒の差を狙ってカメラを常時構えておりましたが、空きができる瞬間は非情にも1秒すらなく、このとおり人が映り込んでしまい、これが限界でした。

このほか、卵型オブジェの先をさらにすすめばもう1ヵ所、DUKE OF YORK SQUAREが「チェルシー・イン・ブルーム」の開催地であったのに、行きそびれてしまいました。

わが子が通う学校でも、5月は毎年これら花の祭典にちなんで「〜(学校名)イン・ブルーム」として、学校内で箱庭の出来栄えを競う大会があります。審査はなんと本場同様、王立園芸協会のメンバー直々にしていただけます。今年のテーマは、サステナビリティ(持続可能性)と気候変動って・・いまどきで、小学校とは思えない難しいテーマ😨母さん、なにもネタが思い浮かばず、なんら関係ないものを作らせてしまいました・・来週金曜の提出ですが、恥ずかしいです・・🫣

このフラワーショーは、チェルシーに限らずイギリス各地で行われているので、このように教育機関も巻き込み、老若男女問わず全国で盛り上がることができますね。

◼️チェルシー・フラワーショー2023(RHS Chelsea Flower Show
・住所:  Royal Hospital Chelsea London Gate, Royal Hospital Rd, SW3 4SR
・最寄駅: 地下鉄Sloane Square駅
・開催日: 5月23日(火)~ 27日(土)
・URL:https://www.rhs.org.uk/

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