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リアル生イギリス英語vol.14<送別の挨拶>

今年も先週で子供の学校が終わり、日本よりひと足早い夏休みに入りました。休み明けの9月からは新学期としてだけでなく、新学年が始まります。つまり、3月が年度末の日本と違い、 イギリス(欧米)の学校は7月で1学年を終えます。

すると、それを境にかくかくしかじか、なんらかの事情で転校していく家庭が増え、いまの時期、こちらでは別れの季節となります。大抵はSNSのグループチャットなどで、去る方送る方と双方で、感謝や送別の言葉が飛び交います。

以下、英語ではどのようなフレーズを使うのか、オンラインだけでなくカードを贈ったりするときなどにも重宝するので、今回は要保存版です!私が😂

お世話になった方へ:去る側の挨拶

なんといっても感謝感謝、大感謝の言葉が前提なのは万国共通です。事務的で簡素なものから、思い入れ、悲しみ、未練まで感情露に想いの丈を綴る人、それぞれです。

特にわが家のケースもいずれはそうですが、自国に帰る家庭によっては最終日当日、目に涙を溜めて必死で堪えるなど、その後も普段の生活が淡々と続いていく周りの人との温度差が生じたりします。

Thank you for a wonderful 5 years as a class, James has been very sad since leaving yesterday, and we genuinely hope to keep in touch.

genuinely 心からという単語がネイティブっぽいなと(いつもですが、個人的に、です。フツーなのかもしれませんので!)

Wishing you all the very best. 

ベリー・ベストってのがまた、日本人には奇妙な感覚じゃありませんか?締めには季節柄、Have a great summer, lots of love, Sara xと、よいお正月を、ならぬよい夏をお過ごしください、とくくり、最後は親愛を示す言葉ラブで結んだりします。名前のあとのxは、キスを意味する記号(関連記事)。

Dear allやmumsと、dearをわざわざつけると改まります。特に寝耳に水、青天の霹靂で告知がだったときなどにフォーマルなメッセージが届きます。

I wanted to let you know some news. Our family will be leaving Russel (架空の学校名)at the end of this week. We love the school and will be very sad to say goodbye but.. Peter loves all his classmates so I hope we can keep in touch. Thank you all for being such a supportive and wonderful group of mums. I will miss you. 

と、keep in touchで今後のおつきあいを願うのも定番ですね。

最短では、さすがにこれはですが、当日に突然さよならメールが全員に来たりします。

Hello mums, just wanted you all to know that Sam will be moving to a new school soon and today will be his last day.

と、下校20分前に知らされました・・。

Sam is very emotional about this and he will miss all his friends immensely. It’s been lovely spending time with all of you and wish you and kids all the best. 

と、immenselyという単語にまたネイティブ風を感じる、単に無知な私・・。

一方、以前から小出しで情報ダダ漏れ、本人もまったく隠してない場合は周りも本人もすっかり慣れてしまっているので、アッサリ軽やか、明るく去るケースもあります。いよいよ当日に

Lots of love to you all and best of luck next year. xx

と、これは本帰国のアメリカ人一家ですが(そのせいもアリ⁈)、いかにも引っ越し作業やフライトに向けて忙しそうです。最後に、同じ日に学校をやめてしまうのに、数日前にほかの人が言ってくれて、本人の口からはいちども公にされなかったイタリア人の場合。

アメリカ人にグッドラック!などと言っていると、ほかのママから「オマエモナ」なんて乱暴な言葉は交わされていませんが、you will be missed too xxと言われ、ようやくなんらかの言葉を言わなければならない状況に。そこで初めて

Thank you, we have been very lucky to have such a wonderful Russel family. You all beautiful.

と言い(言わされ?)ましたとさ。

はなむけの言葉:送り出す側の返事

対する転校を知らされた側の反応はと言えば、これは知らした側のテンションに合わせます。上記前半で紹介したような、本人が悲しげで真面目な文面や雰囲気だった場合、応える側も少なくとも字面では神妙に返します。例えば、ピーター君ママへの返事第一声は

We are sorry to see you and the boy go. We will miss you. We hope he makes new friends quickly at their new school. Keep in touch. Love Rose x

と、sorryって、謝るときだけじゃないんですね。初めてこういう使い方を見たときは、驚きました。このように、声明ではありませんが、以降ほかの人たちも、いちばんはじめに出されたメッセージと雰囲気に合わせた言葉遣い単語を使います。

We will be very sorry to see you go too. We are going to miss you all so much. や
Ah, that’s sad to hear but I wish you all the very best in your move. など

See you goという使い方も、see youって本来会うことなのに、後ろにたったひとことgoとつけるだけで別れの言葉に様変わりするんですねぇ(←まじめに感心しています)。

そしてまたよくあるパターンが、missの主語がこれまた入れ替わり、受動態で使われること。どういうことかと言えば

Peter will be missed, he’s a lovely boy. Best of luck in the new school.

と、去ってしまうクラスメート、ピーター君がほかの生徒から寂しがられる、という表現です。一方、お国柄?最後までなにかと明るいアメリカ人ママに対する反応は

Good luck Amy and family! We will miss you all.
Thanks Amy. Good luck in the US, I hope the move goes smoothly and you all settle down quickly xx
All the best to you and your beautiful family
We wish you well in your new school.(wellでもイイんだなぁ)
Good luck with love from us all

と、カジュアルさに呼応するように返事もシンプル、単語もサンキューじゃなくサンクスだったりします。ちなみに、イタリア人ママンには

So much love to you and family. xxx
All the best! We will miss you guys and wish you really well with your new adventure xxxx
Best wishes, we will miss you xxx
Best wishes to everyone in your new path in life.
Will miss you all so much. Sending lots of love and hugs xx

と、さすがはイタリアン、普段からスキンシップが濃厚なだけあって、皆からのオンライン上の表現もかつてないキスマーク(x)最多の4つ!まで出ました。

こうやってまとめてみると、自然とお国柄が出る結果となりました。

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