キャリア<結婚<出産<育児<介護 狭まる選択肢
「子どもの泣き声が聞こえてくるからあなたとは真面目に仕事できない。」
二児の子を持つ母が私と同年代の時、電話越しに上司から言われたセリフだ。男性優位気質がまだまだ強かったころ、悪気はなかったのかもしれないが冗談でも辛かったと過去を振り返って母は言う。当時二児の子どもを抱え、家事も仕事もこなしていたシングルマザーの母を思うと胸が痛む。就職、結婚、出産、育児、そして祖父の介護を行ってきた母だが私も彼女と同じような、あるいはより良い選択ができるだろうか。
■結婚でもステップアップを目指す女性たち
玉の輿という言葉がハイスぺ婚(ハイスペック結婚の略)に置き換えられたのにもわかるように社会に進出した女性たちはただ社会的地位が高い男性と結婚して専業主婦になるという選択から更に進化して、自分のキャリアを追いながらもよりハイスペックなパートナーと結婚する傾向にある。
ここから先は
2,062字
/
2画像
¥ 100
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?