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才の祭小説(中くらいの箱)

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才の祭応募の小説を集めました。楽しんでください!!
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#クリスマス

【才の祭】賢者になれない僕たちは

1.便利なヒト  「またかよっ!」  口が悪くてごめんなさい。同棲してる彼氏からのLINEを…

小説? モカとベトナムなコーヒータイム

この作品は、『小説? ベトナムとモカなコーヒータイム』と対になっています。 。,。-。,。-…

夜明けのジェニー(情念シリーズ②)

弱いものの味方になりたかった。 小児科医を志した僕は、五回生の冬休み、とある地方の総合病…

WEM
2年前
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冬の花火 〜才の祭 小説部門応募作品

ねぇ、星降る花火をみたこと、ある? 空いっぱいに、パァッと広がった花火がね、 ゆっくりゆっ…

夕凪遙
2年前
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才の祭小説

「アヴェ・マリア」12月24日。 色とりどりの靴音が響く街。 街路樹で靴磨きを営んでいる少…

友音
2年前
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タローがくれたクリスマスプレゼント[企画参加・ #才の祭り]

うちの飼い犬のタローは人見知り 家族以外にはなかなか心を許さない子 18年前のクリスマスイ…

お面をかぶったサンタクロース 【#才の祭】

あれは幼稚園のクリスマス会のことだった。 モカはドキドキしながら白い髭をつけたサンタクロースからお菓子のプレゼントをもらった。 担任のれいこ先生が廊下に出て 「ほらサンタさんが帰って行きますよ〜」 と空を指差して言った。 モカが廊下に走り出て空を見上げると、そりに乗って空を飛んでいくサンタクロースが確かに見えた。 「サンタさんありがとう」 夢中で手を振った。 シャンシャンシャンと遠ざかっていくそりの音も聞こえた。 モカが家に帰ってその話をするとパパが言った。 「家にもサン

#才の祭   題名は 無題 です

いつのころか動物界にも やっかいな病気が流行りだしました 森にすむ動物たちは 毎年クリス…

四季人と冬人のノエル

寒い早朝、重いリュックを背負ったまま、冬の国の入国管理所前の列に並ぶ。 目の前には、僕と…

水月suigetu
2年前
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クリスマスの壺|#才の祭小説

高校1年生の冬。 学校から帰ってきた私は、 母の帰りを待っていた。  確か、とても、静か…

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聖なる夜の、切なる願い。【#才の祭小説】

「あの2人、結婚したんだってー。」 仕事から帰って来たキミにそう語りかけるも、「そうなん…

xu
2年前
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小説? ベトナムとモカなコーヒータイム

この作品は、『小説? モカとベトナムなコーヒータイム』と対になっています。 。,。-。,。-…

【 #才の祭 】「恋するボールペン」

単色ボールペンは恋をした。 多色ボールペンに恋をした。 彼は細いペンケースの中にいて、持…

ラストラブレター【#才の祭小説応募作品】

「本日はご多忙中にもかかわらず、ご弔問頂きまして誠にありがとうございました。ここに生前賜りましたご厚情に対し、厚くお礼申し上げます」 我ながら、まったく心がこもってない挨拶だとげんなりする。ネットから拾ってきた文章そのままだ。 生前のエピソードを読み上げる葬儀社のスタッフのほうが、悲しみを含んだ声で僕よりよほど近親者っぽい。さすがはプロだなと感心する。 ざわざわと、黒い人の波が式場から吐き出されていくと同時にすっ、と滑り込んでくるのは名刺を胸元に忍ばせた男たち。 税理