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#才の祭   題名は 無題 です

いつのころか動物界にも やっかいな病気が流行りだしました
森にすむ動物たちは 毎年クリスマスの夜に色んなプレゼントを持って小高い丘に集まりお祝いをしていました

でも やっかいな病気が蔓延しているので みんなそれぞれの家で過ごすようになり会う機会も減り クリスマスの宴も2年も開催していませんでした

トナカイ君もサンタさんを乗せて各家々にプレゼントを配ることもできず サンタさんにも会えず悲しんでいました
人間界と同じように 動物界もみんなココロが疲弊して 厄介な病気に怯え 心身ともに荒んでいきました

どこかの風のうわさで 「やっかいな病気は 怪物が呪いをまいている」という話がエゾリスの耳に入りました
エゾリスは居てもたってもいられず トナカイに話しました
トナカイもこれはどうにか皆に知らせないといけないと思い 魔法のソリを引き空に舞い上がって エゾリスから聞いた話を森の動物たちに知らせました

動物たちは 「このままではいけない!立ちあがって怪物を倒そう!」と一致団結し話し合いました
すると またエゾリスが 「悪魔は2つ山を越えたところに要塞をつくり そこで呪文を唱えているようだ」と話しました
動物たちは この怪物を倒すため武器を持ち いざ 2つ山を越えたところに向かいました

その要塞には オドロ恐ろしい姿の怪物がいました
みんな一斉に怪物をやっつけにとびかかりましたが なかなか退治することができませんでした

魔法のソリを引いたトナカイが 空に舞い上がったときに 「シャンシャンシャン」と音が鳴り いままで暴れていた怪物の顔が急に 優しい顔になり一瞬 サンタの顔になりました
それを見たトナカイは 「あっ!もしかして やっかいな病気を撒いていたのはサンタ🎅??」と目を疑いました
トナカイは魔法のソリを引きながら怪物の周りを何回も何回も通りました
「シャンシャンシャン」「シャンシャンシャン」
すると 怪物は苦しみだしました
「うぅぅぅ・・・その音は嫌いだ・・・うぅぅぅ」
「く・・・く・・・苦しい やめろぉぉ」
あんなに醜くかった怪物が みるみる優しいサンタの姿になりました

話を聞くとサンタは 2年もクリスマスを祝えず寂しくなり やっかいな病気にかかってしまった、そこから憎しみ・悲しみ・怒りの気持ちしか持てなくなり 体が怪物になり みんなに呪いをかけて同じ思いにさせてやろうと考え やっかいな病気を蔓延させていたと話しました

それを聞いたトナカイや動物たちは 優しくサンタを抱きしめました

すると いままでやっかいな病気になっていた動物や人間も みんな元気になりました

トナカイがサンタに「サンタさん 今日は12月25日ですよ 何の日か分かりますよね?」
サンタは「わしが待ちに待った日に決まっているじゃろ、楽しみしてる人間が わしのプレゼントを待っているんじゃ さぁ トナカイや今夜は忙しいぞ」と言いプレゼントをソリに乗せ「シャンシャンシャン」と空へ舞い上がっていきました
そして 空から動物たちにサンタからのプレゼントが降ってきました
それを受けとった動物たちは小高い丘に集まり プレゼントを開けたり 宴を楽しんだりしました

トナカイとサンタは世界中の家々を回りプレゼントを配りました
そのプレゼントの中身は たくさんの「愛」がはいっていました 
それを開けると 世の中から悲しみ・憎しみや怒りが消え みんな助け合い・慈しみあう世の中になる魔法が詰まってました

その日を境に 地球では病気のない、平和で穏やかな日々が 何年・何百年も続いたそうです

めでたし めでたし

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