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【インタビュー】社内スペシャリストが語る“リアルタイ訪問記”(#プロスグループ)

プロスグループの社内スペシャリスト安食さんのリアル訪問記!その第3弾はタイ編!約10年前から外国人材ビジネスに携わってきた安食さんに、タイの人材事情や外国人材受け入れについてお話を伺います。

Gファクトリーの安食さん

タイ人材を受け入れたきっかけは?

―安食さん、Gファクトリー社ではタイとの付き合いが長いそうですね。

安食)はい、10年前に当社グループ会社がタイに工場を設立したのがきっかけです。当時、お客様がタイに多く進出していたため、すぐに対応できる現地拠点の必要性が高まったんです。その際にタイ人スタッフの働きぶりの良さを聞き及び、6年前から本格的に技能実習生の受け入れを開始しました。

タイの景色

―なるほど。タイを選んだ理由としては、現地のお客様対応が大きかったのですね。

安食)そうですね。生産工程における修正などにも迅速に対応するために、タイに工場を構えることになったんです。また、それ以前からタイ人の勤勉さは評判で、実際に調査してみるとその印象は裏付けられました。現在、当社ではタイから特定技能と技能実習を合わせて30人ほど受け入れており、主に食品加工職場にて実習をしてもらっています。

タイのマクドナルド

タイ人材と失踪について

ーところで、Gファクトリーではベトナム人材とのお付き合いも長いとのことでしたが、タイ人材とベトナム人材の違いについてはどのように感じていますか?

安食)タイの方が経済発展が進んでいるので、日本との文化的な違いが相対的に少ない印象です。タイの方々は和食や日本人との接点が多く、事前の情報収集もしやすい環境にあるため、比較的スムーズに日本の生活に馴染んでいけるのかもしれません。一方、ベトナムの方は来日当初に驚きを感じることも多いようですが、それでも真面目に働いてくれる印象が強いですね。

―外国人材の受け入れにおいて、失踪者の問題が取り沙汰されますが、その点はいかがでしょうか?

安食)当社としては現在まで一人の失踪者も出ていないんです。一般的な失踪の原因を分析すると、お給料への不満や母国での借金返済の問題などがありますが、私たちは安定的な仕事の提供と、優良な送り出し機関との連携により来日費用を最小限に抑えることで、これらのリスクを未然に防げていると考えています。外国人材が安心して働ける環境を整備することが重要ですね。

リアルなタイ訪問記

現地で食べたソムタム

―なるほど。ところで今回のタイ訪問では、具体的にどのような調査を行われたのでしょうか?

安食)主に送り出し機関の実態調査がメインでした。外国人材の受け入れを検討する際は、現地の人材ニーズを的確に把握することが欠かせません。今回の調査では、従来の工場勤務に留まらない、新しい職種での受け入れ可能性を探りに行きました。従来の職種よりも収入面で魅力があれば、そうした職種を希望する人材が潜在的に多い感触を得ました。企業と外国人材、双方のニーズをマッチングさせる新たな展開を模索しているところです。

―タイ訪問で他に印象に残ったエピソードなどはありますか?

安食)送り出し機関が技能実習生の送り出し方法、そのものを見直そうとしている点が非常に興味深かったですね。従来の方式だと、案件ごとに募集をかけ、内定後に日本語学校に入学するという流れでしたが、彼らは事前に一定期間学校に通わせて、日本語の習得状況はもちろん、性格面や気質面を確認した上で技能実習生を受け入れる企業と実習生との相性を見極めて面接会を実施する方式へ移行していました。試行錯誤を繰り返しミスマッチングの事前防止対策へ向けた取り組みが強化されています。

タイの送り出し機関で撮った写真

今後の取り組み

タイの市場

―ありがとうございます。最後に、今後の展望についてお聞かせいただけますか。

安食)はい。これまでは技能実習生の受け入れがメインでしたが、今後は職種の拡大や制度の変化を機に、企業と外国人材の双方にとってWin-Winとなる仕組み作りにも注力し、差別化を図っていきたいと考えています。具体的には、日本語能力試験の取得を推奨することで、外国人材のキャリアアップの選択肢を広げられるはずです。日本語力の向上が、より条件の良い職種へのチャンスにつながるというメリットを伝えていくことで、彼らのモチベーション向上にも寄与できると期待しています。受け入れ企業と外国人材が互いに幸せを感じられる関係性の構築を目指して、尽力していきたいと思います。

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