見出し画像

BooQuiz 1

最初に少しだけ、私の読書の特徴について。
ジャンルにこだわりはあまりないと思います。
面白そうだなあと興味をひかれたら、とりあえず手にとってみます。
でも、結構メジャーなものよりも専門書とかも多いかも。。
小説も多いですが、怖いものは基本的に苦手です。
ホラーやサイコ的なやつは読まない・・・というか読めないです(苦笑)

ではでは、BooQuiz1始めます。

この本に出会ったのは、5年ほど前。
図書館で借りました。
名著なので、きっとたくさんの方がご存知だと思います。

以前から名前は聞いたことがあったし、古本屋に並んでいるのを見て、
タイトルが妙に気になってはいました。
でも、子どもが小さいうちはなかなかまとまって本を読むことも難しくて。

その頃は、哲学に興味が向いていたので、ソフィーの世界なんかも読みました。

今は、コミックス版も出ているみたいですよ


あとは、哲学について全般的にわかる本とかもいくつか。

長女も読んでました。

哲学って、面白いなあと思いました。
学校教育でも取り入れたらいいのになあって思います。

最初に読んだ時、とても驚きました。
もう何十年も前に著された本であるにも関わらず、こんなにも現代に通ずるものがあるなんて!
どこを切り取っても、名言だと感じるくらいでした。
そして、私がそれまで心の中で悶々と考えていた社会や人の在り方、心、そそしてなにより愛について。
身の程しらずですが、
この人、私が思ってることを言葉にしてくれた!!と感動しました。

本って、読者と著者だけがつながる世界に誘ってくれますよね。
仮想空間とは違う、大切な人間の機能です・・・。

それからしばらくは、彼の虜(ちょっと言い過ぎ)になりました。
それ以外の著書も図書館で借りたり、買ったり。

この本で有名なのは、
「愛は技術であるだろうか」でしょう。
もうこの一文だけで、分かる人にはわかっちゃいますね。

あとは、
幼稚な愛は「愛されているから愛する」という原則に従う。
成熟した愛は「愛するから愛される」という原則に従う。
未成熟な愛は「あなたが必要だから、あなたを愛する」と言い、
成熟した愛は「あなたを愛しているから、あなたが必要だ」
と言う。
とかでしょうか。

前半の愛の技術や理論についての部分も面白いですが、
個人的には後半もとても興味深いです。

「与えることがすなわち与えられるということだというのは、別に愛に限った話ではない。教師は生徒に教えられ、俳優は観客から刺激され、精神分析医は患者によって癒される。ただしそれは、たがいに相手を単なる対象として扱うのではなく、純粋かつ生産的にかかわりあった時にしか起きない」

子どもの発達のための諸条件のうち、もっとも重要なもののひとつは、
子どもの人生において重要な役割を演じる人物が、子ども自身の潜在的可能性に対して信念をもっているかどうかということである。

子育てや内観にも役立ちそうな考えもたくさんあります。

帯の谷川俊太郎さんの言葉
「読む者の人生経験が深まるにつれてこの本は真価を発揮すると思う」は本当に納得です。
これからも、折をみて読み返したいと思います。

数年前に生誕120周年で改訳・新装版が出ているので、
未読の方はぜひ・・・!

ここから先は

893字 / 1画像

¥ 100

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?