人生は気付きを行動に移すことこそが大事
人生は気づきが大事です。
そして、行動に移すことが、さらに大事です。
今日の記事は気づきと行動について考えてみます。
気付いたら行動しよう
気づいたのなら、それが大きな分岐点なわけですから、自らその行動を取る必要があります。行動変容のチャンスが気付きです。
例えば、あなたが川の流れに逆らわず進んできた人生だったとしましょう。あるとき、明らかに自分にとって大きな価値を感じ、その流れに乗ることで、より良い人生の将来だと感じた時、それは「 気づきという ”人生の分岐点” 」 です。
その時、その気づきに従って自ら行動を取り、支流のほうに泳いで行くべきです。
参照記事↓
川の流れに身を任せる人生とは
アメリカ人は個人主義
私はアメリカ系企業で働いていました。アメリカ人をはじめとする外国人は個人主義です。日本人が個人主義と聞くと、自分勝手な人で、悪い印象を持つかもしれませんね。
私が使った個人主義は、悪い意味ではなくて、自分に素直に生きている人たちという意味で使いました。自分を大切にし、家族を大切にして生活をしています。
これは、私の気付きです。
日本人は仕事を大切にする建前のもと、自分を犠牲にして、家族も犠牲しているように感じています。
アメリカ人は、自分を大切にして、仕事も大切にします。どちらを優先するかと聞かれたら、自分を優先すると答えるでしょう。
日本人は、仕事だけを大切にして、自分をおろそかにしています。おまけにそれが良いことだとさえ思っています。
日本人は自分をおろそかにしているは、良いことじゃないことがわかっているのに、まるで、不幸や不都合を、自ら選んで、苦労していることを自慢しているようにも見えます。
いままでの私は日本人なので、たてまえとして、調和を大事にする雰囲気に合わせるように生活をしていました。同調圧力、空気といった得体の知れない魔物に逆らわないように身を任せるようにしていました。
だからこそ、アメリカ人の個人主義を目の当たりにしたとき、「これだ!」と気付きを得たのでした。
娘の卒業式と重要な会議 どちらを選ぶ?
アメリカ系の企業に働いていたこともあり、アメリカ人の考えのもとで会社が動いていました。とはいっても、社員のほとんどは日本人です。
私が所属していた部署のバーコードヘヤースタイル支店長の愛娘が卒業式を迎えました。しかし、その日に欠席できない重要な会議がありました。
昭和的な働き方をしている支店長は、仕事優先で会議に出席することに、何の迷いもありません。プライベートな用事で有給取得することは悪だと感じているタイプだからです。
ひょんなことからその会議の日が卒業式と被っていることを、支店長の上司(アメリカ人)が聞きつけました。そして支店長へ「重要な会議を欠席して卒業式へ参列しなさい」と指示を出しました。
支店長はかなり躊躇していました。「プライベートなことを優先しなさい」と、理解できない指示でしたが、上司命令に従って、家族優先の卒業式参列するのでした。
支店長の本音は、家族優先の卒業式参列であったにもかかわらず、仕事第一にしなければいけない昭和の空気のもとに働いていた人でした。
◇ ◇ ◇
このようなエピソードが何度もあり、良い意味での個人主義の考え方が、少しずつ社内に広がって行きました。
自分らしく生活をするアメリカ人の生活スタイルが、会社の中にもどんどん取り入れられていきました。多くの日本人社員も、自分らしく個人を尊重し、家族を尊重し、その上で仕事を一生懸命勤め上げることに、年々みんなが馴染んでいったのです。
これが自分らしく生きることの基本なんだと思います。
日本人調和主義からアメリカ人個人主義への転換
もともと私は自分らしくマイペースで、自分中心に生きることには長けていた方でした。しかし、日本人として会社で働いている以上、どうしても空気を読みながら仕事をしていたのは事実です。
アメリカ人的な発想のもと仕事ができたことに本当に感謝しています。
現在、通常の日本人よりはかなり早くセカンドライフを始めました。自分らしくやりたいことをして、家族を中心に生活に舵を取る判断ができたのも、アメリカ人の生活スタイルを早めに気付けたからです。
「日本人は日本人、外国人は外国人」とお互いを良いところを学ばなかったり、「郷にいれば郷に従え」みたいなことをおっしゃられる方が多いですよね。
悪い風習がわかっていても、変えることができない旧態依然とした組織が日本中に蔓延っているようです。そして、日本人特有の理解不可能な空気の中に押し込められた生活で、多くの人が疲弊しています。
社員の多くは日本人であったにも関わらず、アメリカ風土の個人主義が日本人に浸透するのは、とても良いことでした。
先程の支店長の例をとっても、みんな自分のことや家族のことをもっと中心にしたいのに、仕事を二の次にすることが許されない雰囲気はどうかと思います。
定年退職後の生活
60歳で定年退職をすると、組織から離れ、リタイヤして第2の人生を過ごすことになります。自分らしく生きることを全く学ばないまま、仕事のみの人生しか知らない人は、どんな老後を過ごしているのでしょうか?
定年退職した人がやることがなくて、再雇用されたり、無理矢理アルバイト並みの給料で会社にしがみついているニュースを読みます。
自分の人生を全く考えてこなかったのか?
つまらない人生をあえて自分自身で選んだからなのか?
はたまた、全くの無知なのか?
そんな人たちにも、いままでに、多くの気付きはあったはず。
人生の分岐という気づきに対して、行動に移さなかったツケが、定年退職後に、何もすることがつまらない人生を送る羽目になっていると考えています。
私は、生活するための最低限の資産を確保してしまえば、自分のペースでセカンドライフを歩むことができると考えて、実行に移しました。
気付きを行動に移すこと!
本を読んだり、自己啓発セミナーなどで大きな気付きを得た方は多くおられるはず。
最近ではYouTubeで、本当なら高額な受講料を払わなければいけないほどの素晴らしいレクチャーも無料で見れる時代。多くの気づきを得るチャンスがゴロゴロしています。
実際に気付きを得た感動を、友人同士で話し合うコミュニティやSNSも手軽に利用できます。
しかし、気付いただけで感動して、満足してしまっている人が多くもったいなくて仕方がありません。
知識として学んだ気付きの感動は、映画館から出てきて、「素晴らしい映画だったよね〜」と言っているのと、あんまり変わりません。つまり、何の行動もしないってことです。
得た情報や気づきから、「自分なら何ができるだろうか?」と自問自答する習慣が対策です。具体的に、いつまでに?、何をするのか? を考えることが養われてくると、気付きからの行動実行率が、格段に上昇するでしょう。
気付きとは人生の分岐点なんです。
自ら見つけた行動変革のチャンスなんです。
どちらに進むか決めるのは自分だけです。
◇ ◇ ◇
なぜ仕事をしているのかを考えたときに、私は人生を楽しむために仕事をしていると考えています。
多くの日本人もそう考えているはず。
しかし、実際には「仕事をすること自体が目的」になっているような感じがします。一度立ち止まって仕事をしている事は何のためにしているのか、本当の目的は何なのかをご自身で考えてみるのが必要なんだと思います。
仕事って手段だと思って思考を始めてみることをお勧めします。
目的と手段を履き違えないで、周りの目を気にしないで、自分に素直に自分のことですから、真剣に考えるひとり時間を取りましょう。
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