行動するための感情と思考の関係
昨日書いた記事の続きになります。
参照記事→行動の源は 思考かな? 感情かな?
感情起点、行動起点、思考起点の3つに分けて書いています。
感情起点
ある事象が起きた時、経時的には、感情→思考→行動となることを書きました。図にまとめてみたので、今日はそれを提示しながら、持論を展開します。
あるボジティブな出来事が起きた時(例えば、合格発表、褒められる、勝負に勝つなど)に、まず、嬉しい、楽しい、ポジティブな感情が出ます。これは、コントロールされずに、本来人間が持っているものです。
その直後に、思考という解釈が入ります。
思考は時間をかけて、感情が歪みや偏るがないか? 一般的には?、他人から見たらどうか? など、客観的に見て、正しい方向への修正をしてくれる役目があります。
その思考という解釈を経て、行動をとります。
行動って、つまり、自分基準というフィルターの思考を通して、判断決定したことを、目に見える形で、行動しているといえます。
◇
経時的に、「感情→思考→行動」の順番は変わりませんが、時間は人によっても
、事象によっても、違うでしょう。感情から行動までが、時間にして、1秒後もあれば、数年後もあるってことです。
例をあげると、
英語の試験TOEICで目標800点のところ、結果700点だったとします。結果を見た瞬間に、悔しい、残念、腹立たしい、悲しいと感情が出ます。思考としては、どうしてだろうと振り返ったり、時間は絶対800点取るぞと気合を入れ直して、勉強方法を見直す思考が始まります。
さて、行動がすぐ起きるでしょうか?
すぐに次の試験日を調べて申し込む人
新しい参考書を買いに走る人
など、行動までの時間がはやい人たち。
一方、やっと試験終わっただし、
1ヶ月くらいゆっくりしてから勉強再開しようとする人
まずは我慢していた飲み会の予定を入れ始める人
など、行動まで時間がかかる人たちもいるでしょう。
◇
何かの事象、きっかけ、出来事などをもとに、行動をするまでに、人は、まず感情が生まれます。次に思考、そしてそれをもとに行動。 事象→感情→思考→行動 の順番です。
さて、冷静な行動をする人と、突発的短絡的行動を取る人のちがいをこの図で説明します。
TypeA(標準型)
TypeAは一般的なものを模式化しています。これを標準型とします。
まず図の説明をします。
何かの事象、きっかけ、出来事などあったとき、人はまず感情が生まれます。オレンジ色の感情100パーセント。その後すぐに、行動する為の思考が始まります。
その比率が50パーセントずつなのがType A
思考が0%か限りなく少ないのかTypeB
思考が100%かほとんどを占めるのがTypeC
TypeB(感情優勢型)
TypeBは感情優勢型とでも名付けましょう。
この行動を取った時、周りから言われがちなネガティブなセリフ
「ちょっとは考えろよー」
「お前は単細胞か」
「ヒステリーを起こすな」
「アホちゃうか?」
「まずは落ち着けよ」
十分な思考による正しい判断が追いつかないままで行動を起こしてしまうのが、TypeB感情優勢型です。ネガティブなセリフは、他者が発するコメントですが、ポジティブな面もたくさんあります。
ポジティブなこと
・自分に素直
・周りの目を気にしない
・情熱的
・行動が早い
・集中力がある
TypeC(思慮熟考型)
TypeCは思慮熟考型と名付けましょう。
この行動を取った時、周りから言われがちなネガティブなセリフ
「なんか反応してよ」
「あなたはどうするの?」
「無表情だね」
「今なに考えてるの?」
「つまらない人ね」
これも、感情優勢型と同様に、他者が発するコメントです。他者からそう見えているということです。もちろん、ポジティブな面もたくさんあります。
ポジティブなこと
・協調性がある
・利他の精神
・堅実である
・合理的
・リスクを回避する
◇
TypeA(標準型)、TypeB(感情優勢型)、TypeC(思慮熟考型)の違いはなんとなくお分かりいただけましたと思います。
例を挙げて説明します。
出来事として、「えんぴつが転がる」シーンがあったとします。この一つの共通の出来事を人によって、どう違うのか?
どのように感情が出て、思考(解釈)して、どのように行動するかを説明します。
女子高生の場合:感情優勢型
感情:ものすごく楽しい、面白いと感じる
思考:ほとんど何も考えることはない
行動:手を叩いて大きな声でゲラゲラ笑う
女子大生:標準型
感情:えんぴつが転がっているわ、かわいいと感じる
思考:声出して笑いたいけど、はずかしいので、笑うのは控えよう
行動:静かに微笑む
OL:思慮熟考型
感情:面白い転がり方してるので、楽しいな〜と感じる
思考:かといって、そんなことで笑うべきではないと考える
行動:何もなかったかのように振る舞う
おばさん:無感動型
感情:何も感じない
思考:感情が発生しないので、思考もない
行動:当然何の行動もしない
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女子高生は、えんぴつが転がるエピソードに対して、0%の思考なので、行動としては感情のまま、素直に喜びを体で表現します。
女子大生になると、楽しい感情が湧いてはいますが、大きな声で笑うのは子どもっぽいだろうと思考50%が入るので、行動としては控えめになりました。
OLとなると、ポジティブな感情が湧いてはいますが、思考比率が大きく占めて、周りの目を気にした決定をします。そして、とった行動としては、他者からは何も見えません。
おばさんともになると、喜びの感情さえ湧きません。
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ここまで、感情を起点にして、書いてみました。感情→思考→行動の順番は変わりませんが、起点はどこからでも始まるものだと思っています。だから、行動→感情というループが発生します。
これを図にすると、こんな感じから。
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行動起点
見切り発車の記事 でも書きましたが、”まずやってみる” ことから始めること頻繁にあると思います。何か行動をすると、当然結果を伴います。
良い結果なら、喜び、楽しみのポジティブな感情を生み、悪い結果なら、怒りや悲しさのネガティブな感情が出ます。
そして、次のActionに繋げるための、振り返りという思考を経て、行動へ戻るループが行動起点です。
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思考起点
会社の会議室で行われるのは、大部分がこの思考起点です。思考→行動(実行)→検証 という流れが、会議の基本原則ですからね。
人としての人生プランや、キャリアを考える上でも、思考起点はとても重要なことだと思っています。
思考→行動→感情 の流れがわかっているので、良い感情を先にイメージしてから思考(プランニング)することは、行動という実行率が、質量ともに向上します。
フューチャーをマッピングすることは、感情が豊かな方ほど取りいれると成果が出そうですね。
例として、例えば、
1年後になりたい自分の姿が、”TOEIC800を獲得した自分” を思い描いてみましょう。どんな気分ですか? それは、それは、誇らしく、楽しく、充実していて、幸せの気持ちで満たされていることでしょう。
その感情を先にイメージした状態で、思考を始めましょう、英語に取り組む素晴らしいプランニングができます。
新しい参考書を買ったり、家庭教師をつけたり、海外留学をしてみたり。そして、その決定した行動プランを確実に実行することでしょう。
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まとめ
タイトル回収:行動するための感情と思考の関係
まとめると、
感情と思考と行動の関係はこんな感じです。
諸注意:注釈
一般的にはABC理論が有名です。
ABC理論とは、Aが出来事、Bが認知の仕方、C が結果的に起こる感情・行動。
認知の仕方は思考の意味であり、瞬時に行われるため意識に残らないこととされています。模式化すると、出来事→思考→感情→行動 となります。
あれっ? まこさんnoteと違うじゃんって疑問に思った方へ
まこさんnoteは私の勝手な持論なので、気になる方は、聞き流してください。
私は、出来事を認知する思考は、意識に残らないレベルなので、無視しています。C(Consequences)が感情と行動が一心同体になっているので、行動する前には、解釈という思考があると考えて、出来事→感情→思考(解釈)→行動の順番で、今日は書いてみました。
ABC理論は、確立された学問なので、どっかの本に書いてありますから、正確には文献を読んでください。まこさんnoteは、私なりの頭で考えていることを、勝手に遊び半分書いている自分用noteなので、その点はご了承ください。決して学説論文に楯突いているわけではありません。
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