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仕事を続けるべきか? 辞めるべきか? 取捨選択の答えに込められた意味

アカデミックな仕事をしていた友人が部署異動になりました。とても自分のキャリアを発揮できる場所ではないことで嫌になっている相談を受けました。

友人との会話から意思決定について考えてみます。


友人からの相談

彼は有名大学の大学院を出て、研究職に就きました。順調にキャリアを重ねてきた友人です。自分の能力を遺憾なく発揮できていた職場で仕事に邁進していました。早朝から深夜まで働く労働環境にも、やりがいを感じて、定年まであとわずかまで頑張ってきました。

この春、異動となり、本人が言うには、誰でもできるような日常雑務の部署に配属されました。かなり落ち込んでいるようです。

「どうすればいいかな〜」と質問する彼に、寄り添うスタイルで不満を聞いてあげることに一定時間を要しています。堂々巡りの愚痴をある程度聞いてあげたので、結論を急ぐように、下記のような会話をしました。

彼:「どうすればいいかな?」
まこ:「やめればいいじゃん」

彼:「それでは、生活ができなくなる」
まこ:「それなら、続ければいいじゃん」

彼:「だから、今の部署が嫌なんだよ」
まこ:「だったら、やめればいいじゃん」

こんな会話が繰り返されました。
単純化して書きましたが、会話の要点はこんな感じでした。

私の返答

冷たく言い放つように会話しました。というのも、私と彼とはそれほどの親密な関係ではないので、私は自分自身の経験をもとに、シンプルに回答することに心がけました。

求められて質問に対してお答えをしました。愚痴を延々と聞いてあげて気分をスッキリさせてあげるほどの交友関係ではありませんでしたから。

私の中では2択。
相反するものなので、どちらかを優先すれば、どちらかは捨てなければいけません。

今回の2択は、
案1:仕事が嫌なことを優先してとっとと辞めるか?
案2:生活費のために我慢して嫌な仕事を続けるか?

◇   ◇   ◇


もちろん、それ以外の選択肢として代替案はたくさんあるでしょうが、1番最初に決めるのはこのどちらかを取るべきだと思います。

案1:仕事が嫌で嫌で仕方ないなら、まず辞めることです。自分のキャリアを生かして、生活費ももらえて、仕事ができることを優先して、転職先を探すべきでしょう。

案2:転職する勇気がない、あるいは生活費が必要であることのであれば、我慢しましょう。それが組織に所属する運命です。我慢しきれないのであれば、上司などに相談することをまずしましょう。

会話の続き

彼は私と同い年。何をウジウジしているのか、優先順位がこの年齢になって決められないのもどうかと思いながら会話をしました。

彼:「どうしてまこさんは、そんなにはっきりものが言えるんですか?」
まこ:「あなたに聞かれたから答えたんだよ。」
彼:「そりゃそうなんだけど、、、」
まこ:「自分ならそうする答えを言っただけですから決定するのはあなたですよ。それとも、自分の人生を誰かに委ねたいんですか?」
彼:「いや、、、もちろん自分できるんだけどね、、、」

ウジウジと悩みを話すのは、傾聴のプロ、銀座のママに聞いてもらうのが一番じゃないかな。お酒飲みながら、日頃のウップンを高級クラブで晴らすのも一つの方法だと思います。その役目を、親友でもない友人に求めないでください。

多分、彼が私に相談した理由は、私の竹を割ったようなアドバイスを期待していたからこそだと思います。そして、期待していた通りとはいえ、白黒はっきりとした2択の選択を迫られて動揺したのでしょう。

私個人としては結論を出さないでウジウジしている時間は、人生の中でとても無駄だと感じています。そんな話をしました。

彼:「考えるポイントが整理できたよ、ありがとう」
と言って電話を切りました。


仕事の充実度と報酬の関係

まこさんnote記事→仕事の充実と報酬から見た、”仕事を続けるか/転職するか”を考える指標 からの図表を再掲します。

彼は下図Bにいます。
この2択です。
・生活のために継続
・自己実現ののために転職

仕事の充実度と報酬の関係
仕事の充実と報酬から見た、”仕事を続けるか/転職するか”を考える指標


彼の場合は、自己実現のための転職の前に、職場の雰囲気や業務内容は嫌になったことが真っ先挙げられていました。嫌になった理由は、今までのキャリアを活かせないポジションへの異動辞令なんです。

会社員ってそんなもんなんですけどね。

若い年齢ならともかく、定年が見えている年齢なら、そんなに辛い思いをしながら働かなくてもいいのにな〜って思うのが正直なところです。

人生100年時代。まだ将来は長いのだから、ドンドン変化を楽しめばいいのにな〜って思いました。自分の人生は自分でしか決めれないのだから。


シンプルな思考法

現在、私はセカンドライフを過ごす上で、わかりやすくシンプルに2択の選択肢で生きてきた自分はキャラクターにも合っていますし、それが自分のスタイルなんだと思います。

そんな風にできない人が多いことも理解しています。憧れを持たれることも多いですが、ひとつを選択した時に、もう一つは捨てられてしまうのです。それは人間関係の問題だったら、捨てられた方の人からは反感を喰らうリスクを負うんですよ。

例えば、営業所の人件費削減のため、所員全員の給料を一律引き下げるか、特定の1人をリストラするかの2択を迫られたとき、私は1人リストラすることを選ぶ傾向にあります。

そのとき、リストラされた社員はものすごい抵抗します、当然ですよね。そんなリスクはわかった上で、それでも実行します。取捨選択ってそれを承知でするべきなんです。

◇   ◇   ◇

人の目を気にすることを限りなくゼロに近づけると、自分の意思で動くことにとても躊躇なくできるようになります。

多くの人から見たらどんなふうに見えるだろうと、自分の人生に無関心な人のアドバイスを気にしすぎるような気がします。

そんなことで自分の人生の選択肢を委ねていいのかな〜、後悔しないのかな〜って常々を感じています。



参照記事↓


フィリピン、セブ島のNPO法人DaredemoHeroへ寄付します。 私の人生に大きな転機となった団体で、里親支援を続けています。 子どもたちの大学卒業までの学費支援等、教育資金に活用させていただきます。 ホームページ→ https://daredemohero.com