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道徳-「徳の心」と「傾聴」

徳の心で聴く➡傾聴

『道徳』-直き心で聴く

徳と聴

📖文字の心「徳」と「聴」

「徳」と「聴」の文字の本来の原義を調べ
その旁は「直き心」であると知りました。

辞書検索すると「徳」の語は、
立派な品性や立派な人格。恵む。
有り難く思う。もうけ。と在ります。

📚辞書検索

漢和辞典『新字源』
「徳」は旧字体の<德>異体字
(=古字)として<悳>が載っています。

」の旧字はその前身が「彳」と「悳」に
より形成された「憄」と言う字。

「直」と「心」をタテに重ねた「直き心」
「悳」の字を[とく]と読みます。

」に「行なう」の意を持つ行人偏「彳」
が加わり「徳」という字になりました。 

「徳聴」の部首は、行人偏と耳偏で
右半分の旁(ツクリ)は全く同じ直き心です。

📖五徳無くして五倫有らず

論語に記されている
「五徳無くして五倫有らず。」

五徳と五倫

現代の倫理道徳の基礎にある思想です。
五倫は儒教の五つの道徳の法則・徳目
主として孟子によって提唱されました。

🔴五倫の解説

五輪

父子の親
 父と子の間は親愛の情で
 結ばれなくてはならない。

君臣の義
 君主と臣下は互いに慈しみの心
 で結ばれなくてはならない。

夫婦の別
 夫には夫の役割、
 妻には妻の役割があり
 それぞれ異なる。

長幼の序
 年少者は年長者を敬い、
 従わなければならない。

朋友の信
 友は互いにに信頼の情で
 結ばれなくてはならない。

友人、知人、親や兄弟といった
全ての人間関係における在り方。

日常生活でも、
当たり前に感じている関係こそ、
人生の道のどこかで真摯に振り返り
見つめ直す必要があると思います。

友情に厚く、※言明をたがえないこと、
真実を告げること、約束を守ること、
誠実であることなどです。 

※言明の意味
① 言葉に出してはっきり言うこと。明言。
② 一定の意味内容をもった文を述べる行為。
 または,述べられた事柄。立言。

仏教十の徳目にある「仁義礼智信」の
五徳」と共に儒教倫理説の根本の教義です。

コロナ渦後の今だからこそ、
改めて五徳・五倫を顧みてみましょう。

🔴傾聴力

会話やコミュニケーションは、
「聞く」『聴く』ことからスタートです。
「聞く」は、己が主の対応意識、
『聴く』は相手が主の応対意識と
理解・認識が出来ます。

即ち、
「応対」と「対応」
 は別のことであると同様に、
「聞く」と『聴く』
 も別であると認識するようにします。

この傾聴力の良し悪しによって
会話や対人関係(コミュニケーション)の
度合いが大きく変化します。

その上手下手が、
日常生活、接客接遇サービスの
仕事でも信用や信頼に繫がります。

何らかの御縁で会話出来た相手に又
話してみたくさせる傾聴力を身に着け、
接客接遇サービスの場、おもてなし、
人との触合いに生かしましょう。

以下の項目から、今の自分の心の状態に
合わせて選び、心掛けると良いでしょう。

🔴十の徳目と傾聴

十の徳目

【仁】
人を慈しみ愛し、思いやる心で「聴く」
【義】
正義を貫く意識で、人道に従い、
道理に叶っているか否かを思考し「聴く」
【礼】
敬意を表す心で「聴く」
【智】
正しい判断を下せる正しく豊富な
知識と経験、洞察力が加わった者が
智慧をもって「聴く」
【忠】
忠実心の中に偽りがなく
真心を以って「聴く」
【信】
相手の言葉を嘘がなく誠と受けて
疑わない信頼する心で「聴く」
【考】
親や先祖に生かされている意識の
元に想い図り、工夫を廻らし「聴く」
【悌】
人類皆兄弟と捉え、仲がいい兄弟の
話として「聴く」
【忍】
迫害や侮辱、自然災害や病気などに
より齎される苦難・苦痛を堪え
忍びながら不動心で「聴く」
【畏】
日常生活で死の不安、畏れを認識し、
一期一会の心で「聴く

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