🎌日本人の心「道徳心」

💓道徳の心を理解しよう

日本人のモラルとも言える｢道理・責任｣
＝｢人徳｣(＝仁徳)｢人の道｣人間として
生きるため必要な心⇒モラル≒道徳。

道徳

📖老子「道徳」の教え

老子の道徳経は
【道可道、非常道。名可名、非常名。
   無名天地之始、有名萬物之母。
　故常無欲以觀其妙、常有欲以觀其徼。
　此兩者同出而異名。同謂之玄。
　玄之又玄、衆妙之門。】
　の書き出し文から始まります。

日本語(和訳)は
【世界より前に存在したものがある。
　物質でもなく、心でもないそれを、
　道と呼ぶ、という原則があるのが
　分かると説かれている。
　詰り物質ではなく肉体でもなく
　心や考えのような抽象的なことでもない。
　二つのどちらでもないものが、
　世界より前からあった。】とある。
(以上の引用・・・学びメモより転載)

私見ながら、
これは特定出来ない時や場で意識され、
活用される様な概念であり私達日本人の
｢和の心｣の一つである、と考えます。

📚辞書検索【道理】 の意味　
　出典：デジタル大辞泉

　１．物事の正しいすじみち。
　　　また、人として行うべき正しい道。
         理(ことわり)。
　２．筋が通っていること。
　　　正論であること。また、そのさま。

📚無理が通れば道理引っ込む
 (出典)故事ことわざ辞典

【意味】
　道理に反することがまかり通る世の中なら、
　道理にかなった正義は行われなくなるということ。

【解説】
　道理に叶わない不正が平気で
　通用するようになれば、
　道理に叶った正しいことが
　行われなくなるという意味。

　また、いくら道理(正しい筋道)を
　主張しても聞き入れられない場合は、
　引っ込んでいる方が身の安全である。

「無理」とは、道理に反し、
　正しい筋道が通っていないこと。

▶「無理が通れば道理が引っ込む」
▶「無理が通れば道理そこのけ」
▶「無理通って、道理通らず」
▶「道理そこのけ無理が通る」
　とも言われています。

道徳心を理解し自覚する！

日本人のモラル⇒道徳心≒💑思い遣り💑

日本人の心

🔳「正しい」と言うこと

個々人の道徳と正しいと言う意識と
心の選択活動は切り離せません。

また、躾・ルール・マナー・倫理・
コンプライアンスも関り合っています。

正しい

それは
人の生い立ち、生活環境、性別年齢、
仕事や立場などによって影響されます。

どんな境遇や立場であっても変わらない
意識(考え方)は、人として正しいのか？
と言うことです。

🔳正しい思考と判断

一般社会では『正しい』と判断する
個人的思考の基準は夫々の人により
『正しいと考え、思うことは異なる』
ということが前提とされ時代の進化
と共に大きく様変わりしています。

また、
その判断基準は年齢差などによって
感性が大きく変化し人として成すべき
『当たり前で正しこと』と考えて伝える
ことと同時に、受け止める人によっては
「見返りを望み求める」とか
「押し付けがましい」
「今の時代に合わない」
と言われることも多々あると思われます。

しかし、このように言われて、
簡単に妥協してしまって良いのでしょうか？
私見ですがどんなに時代が移り変わっても、
人である以上『心』は不変であると考えます。

日本国内では、
様々な自然災害震が頻繁に起こり、、
「自分の為より、誰かの為に」
と言う人として思い遣る利他の心、
人と人との繋がり、婚活や様々な
省エネ(エコ)への取組みなどにも表れて
いるように個々人が『正しい』(≒当たり前)
と思っている心の持ち方や判断基準に個々人
の心に様々な変化が見られます。

このことは、
人々が人の心の原点に立ち返ることに
気付き、今迄自分自身が「正しい」
(≒当たり前)ことと考えていたこと、
判断してきたことを見直した証です。

この、正しい思考とその判断基準は
次の稲盛和夫氏語録にあるように捉える。

※以下【稲盛和夫氏語録】より引用

思考と判断は、
その原理原則を弁え、公正、公平の元に、
先ず、人として何が正しいのかを考え
判断することです。
自分はいつも判断を間違えてしまう
と言う人は、謙虚に自らの持つ弱い
判断力では、仕事に必要とされる判断
が充分に出来ないと自覚して
「正しく判断が出来る人に謙虚に
　助けを求め、サポートして貰う」
と言う自らの気付きも大切です。
【以上、引用終り】

前記した「徳」の意味する｢直き心｣は、
『論語』の子罕(しかん)」に記されてあり、
｢意なく、必なく、固なく、我なし｣
を踏まえた誠実で素直な心のことを指す。　

｢意｣は、思い込み。
｢必｣は、無理押し。
｢固｣は、固執。
｢我｣は、我儘。

｢勝手な心を持たず、無理押しをせず、
 執着をせず、我を張らない｣
という柔軟な思考と客観性を保ち
｢直き心｣を忘れず行い続けて｢徳｣
を積んだ人を人徳者、或は有徳者
と言い、その人の固有の持つ「人徳」、
その仁の心である「仁徳」と解します。
　
「直き心」は、真理を愛する心で、
直は「すなお」の意であり、
正直・実直・率直・撲直などの熟語、
直往邁進(ちょくおうまいしん)して｢義｣
の為に｢勇｣を奮うのも直とされています。

※【直往邁進】・・・学びのメモより転載
　ためらわず真っ直ぐに進んで行くこと。
　従って邪なこと、卑怯なこと、
　緩慢なこと、優柔不断なことを嫌う。
　心が直くで、正しいものは、言うことに
　嘘偽りがない誠実さに当たると解します。

元来、人のつく嘘と言うのは、
自分の悪事を隠すためか、
体裁を飾るためか、或いは
不当の利益を得るためなどに、
その方便として言うもので、
一時はそれで通れることがあっても、
決してバレないものではありません。

自分の嘘

また、
一度嘘を言えば、それを隠すために
第二の嘘をつき、第三、第四、第五
と際限なく嘘を言うようになってしまい、
触れ合う人々から相手にされなくなる。

その結果、仲間や知人も周りの人々から
見放されて孤立し、一方でいじめに走り、
或は人としてあるまじき様々の犯罪の
起因・原因・誘因・要素になったりし、
自分が嫌になり世間から離れたり、
孤立したりするようになり大切な命を
自殺に追い込むはめにもなり兼ねません。

「人として成してはならない過ち
　やいかなる悪事も嘘から始まる」
と言われる様に、
そのようなことをする人の元を正せば
嘘をつく習慣が身に付いてしまった
自分の言動に拠ると考えます。

我達は、自分の都合などで些細なことでも、
決して嘘を言わぬよう心掛けたいものです。

古より「嘘も方便」と言われている、
相手を思い遣ってつく嘘は「表裏一体」
即ち、裏表のない心で表向きは嘘と言う
形でも、その裏側に相手への慈しみや
思い遣りが隠されている言い回し｢仁徳｣
と解します。

但し、自利、利己とも言える、利己的な
保身やその場凌ぎや言い訳でつく嘘は、
嘘は方便でなく嘘は自分や他者からの逃避
と捉えて良いのではないでしょうか。