【"足る"を知って自由になれ】より少ない生き方 ものを手放して豊かになる [著]ジョシュア・ベッカー【新ミニマリズム旋風】本紹介
どうやら私は自覚のないミニマリストだったようです。
そう、この本を読むまでは。
周囲の人と何か感覚がズレていることはわかっていた。
見栄を張って無理に自分を良く見せる必要はない。
"足るを知る"ことがメンタルを最強にし、自我を目覚めさせる。
他人は他人、自分は自分。
この本を参考にすることにより、『やりたいことに忠実』に『生き方が楽』に『心と暮らしを豊か』にしてくれるヒントが見つかることでしょう。
物欲沼の社会で豊かになれる?
最新機種のスマホや車、トレンドのファッションにこだわりのブランド、狭い賃貸アパートよりも広い持ち家・・・
言うのはタダですが、欲しいものを上げたらキリがないですよね。
この資本主義の世界では、人間の欲と利便性を求めて社会全体が技術発展してきたことは事実です。
ですが、個人においてはそれだけを追い求め続けて、本当に豊かな暮らしや幸せにつながるのでしょうか。
何か欲しいものを購入する際、大抵の人は少なからず下調べをするでしょう。
機能や性能、より安く購入するための店舗選び・・・値段が高ければ高いほど時間と労力を消費します。
買い替えともなればまた、手放すものをより高く売るための時間と労力を消費することになるでしょう。
物欲を減らすことにより、これらのコストが削減され、その分浮いた時間やお金を他の何かに使うことが可能になるのです。
例えば、Appleの共同創業者の一人であるスティーブ・ジョブズは、「毎回着る服を選ぶ時間と労力がもったいない」という理由で毎日同じファッションをしていたのはとても有名な話。
以前働いていた会社の同僚に遅刻魔がいましたが、理由は「毎朝着ていく服を選ぶのに時間がかかっているから」と…ぉぃぉぃ。
恐らくこのような人は、部屋が散らかっていて、片付けが苦手な人なのではないだろうか・・・という印象を与えてしまうでしょう。
"もの"に支配されているマキシマリストは、時間・労力・お金、さらには社会的信用を失うデメリットまではらんでいるということを知ってもらいたい。
"もの"を手放すメリット
散らかるリスク減
片付けが楽
掃除が楽
埃が舞うハウスダスト減
時間に余裕が生まれる
解放感と空きスペース増
"もの"を探す時間を短縮
一つ一つ品質の向上が可能
上げたらキリがないほどメリットが多いことに気付くでしょう。
注意点として、なんでも手放せばいいというものではなく、ムダを省いて大切な"もの"にだけコストをかけ、大切に使うことです。
多数の"ガラクタ"に囲まれているよりも、少数でも本当に大切な"もの"だけに囲まれていることの方が豊かな生活が送れると思いませんか?
"ガラクタ"を手放すテクニック
きっと、頭ではわかっているけどなかなか行動に移せないでいる人も多いのではと思います。
最初から完璧を求めて部屋をスッキリさせようとしても、思った以上に時間がかかって難しいと思いますので、少しずつで大丈夫です。
気軽にできるところからやってみましょう。
まずは、狭い空間だけど1日1回は利用する場所からがよいです。
トイレ
バス
ロフト
クローゼット
キッチン(棚・引出し)
机の上
車の中
場所が決まったら"残すもの"と"それ以外(ガラクタ)"を分別しましょう。
"それ以外(ガラクタ)"の中には、人によっては価値があり、値段が付くこともあるので、処分する前に売却可能か調べてみるのもよいです。
また、"残すもの"と"それ以外(ガラクタ)"で分類できたら、それぞれリスト化して画像を取っておくとよいそうです。
売却可能ならその画像ですぐに出品できるし、個別に手放すのかまとめて処分するのかなどをメモしておくのがコツです。
個別に処分するのが面倒なら、▼のような無料訪問見積もりを活用して、まとめて処分するのも手です。
"処分し辛いもの"の手放し方
処分の方法は、この本にいろいろとテクニックが紹介されていますが、その中から一つ、"処分し辛いもの"の手放し方法を紹介します。
"プレゼントされたもの"や"思い出の詰まったもの"などは、『写真を撮って画像として残しておく』とよいでしょう。
物体として残しておいても、結局は紛失したり、天災などで焼失(消失)する場合もあります。
また、物体としての"もの"よりも、プレゼントされた気持ちや思い出が大切であり、画像として残しておけばそれを忘れることなくいつでも見返して思い出すことが可能です。
見栄をはる虚しさに気付く
人生で一番大きな支出や買い物といえば、家賃やマイホーム(土地)ではないでしょうか。
「わぁ、素敵なご自宅ですね☆」
「立派なマンションにお住まいですね☆」
「夜景が綺麗に見える部屋ですね☆」(今夜イケる気がするぅー!)
わかります、わかりますよ~、その気持ち笑
こんなことを言われたら、お世辞でも嬉しく感じると思います。
「もっと良く言われたい、もっと良く見られたい」といった欲求がどんどん膨らんできてしまいます。
そして、隣の芝生は青く見えるものです。
世の中、上には上が存在し、永遠には勝つことのできない競争に苦しみ続けることになるのです。
身の回りでどんぐりの背比べをやっていても、客観的に見てスマートとは思えず、冷静に考えた時に虚しさを感じることでしょう。
将来のことを考えてのこともあるとは思いますが、必要以上に大きな家を購入したり契約したりして、無駄なスペースや空き部屋があったりするケースが多いといいます。
可能な限り小スペースの方が家賃や住宅ローンなどの固定費はもちろん、管理も楽であり、税金も安くなります。
見栄をはった豪邸より、身の丈に合ったスマートさの方が、幸せになれる可能性は高いのかもしれませんね。
"足るを知る"幸福のメカニズム
人はなぜ身の丈以上に"もの"を集め、マキシマリストになってしまうのでしょうか。
好きなグッズに囲まれている安心感と幸福感からでしょうか。
苦労しガンバって手に入れたとしても"もの"に執着が生まれ、さらなる欲求が生まれ続けて次から次へとキリがなくなります。
この世界が消費を促す社会構造になっているからとも言えるでしょう。
実は、生きるために必要な"もの"は少数であり、本当に必要な"もの"は大抵の場合、既に揃っていることがほとんどです。
『より快適に、より快楽を得るため』に、人は"もの"を購入し、"ガラクタ"が増え続けてしまうのです。
これは、『承認と満足を求める気持ち』が動機となっていますが、"もの"を購入して手に入れ続けても、永遠にその欲求は満たされることがない無限ループだといいます。
幸か不幸かは他人との比較から生まれます。
"足るを知る"事により、現状の環境に感謝して生活することに幸せを感じさえすれば、無限ループから解放されます。
『今の現状がどれほど幸せなことなのか』ということに気付けない人は、永遠に幸せにはなれません。
最後に
読み返すたび、過去の自分が恥ずかしくて記憶をデリートしたくなります笑
私も少し無理をして、某横浜の海の夜景が綺麗に見えるマンションの最上階に住んでいた時期がありました。
・・・妬み嫉みの反感にもあったり、贅沢な環境にもすぐ飽きました。
今までの経験上、一時的な承認欲求を満たすためにお金を使ったことが一番の後悔です。
個人的には自分の黒歴史が刻み込まれているようで、あまり読み返す気にはならないのですが笑、ミニマリズムを知るには入門としてオススメします。
そして、この本を読めば、昨今ミニマリストが増えている理由もわかるかと思いますよ。
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