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インポスター症候群

今日は週末ということもあって、いつもの路線から外れ、心理学系の話題を少々。

「インポスター症候群」って、聞いたことありますか?

インポスター症候群(インポスターしょうこうぐん、英: Impostor syndrome、インポスター・シンドローム)は、自分の達成を内面的に肯定できず、自分は詐欺師であると感じる傾向であり、一般的には、社会的に成功した人たちの中に多く見られる。
ペテン師症候群(ペテンししょうこうぐん)、もしくはインポスター体験(インポスターたいけん、impostor experience)、詐欺師症候群(さぎししょうこうぐん、fraud syndrome)とも呼ばれる。

この言葉は、1978年に心理学者のポーリン・R・クランスとスザンヌ・A・アイムスによって命名されました。
けっこう昔からあったんですね。私が産まれて間もない頃です。

この症候群にあるひとたちは、能力があることを示す外的な証拠があるにも関わらず、自分は詐欺師であり、成功に値しないという考えを持つそうです。

自分の成功は、単なる幸運やタイミングのせいとして見過ごされるか、実際より能力があると他人を信じ込ませることで手に入れたものだと考えられています。インポスター症候群は、特に社会的に成功した女性に多いとする研究もあるみたいですね。

仕事で良い結果を残して、同僚や上司に褒められたとしても、今回はたまたま運が良かったからとか、誰でもできるのにそんなに褒めなくても、と思ってしまうということ。

もったいないですよね~。私なら全力で受け入れるのですが。

で、そういったひとは、周囲の期待を裏切るわけにはいかないと、期待をプレッシャーへ変換し、恐怖感をつくり、自分をぐんぐん追い込んでいきます。

こうした、偽りの自分を演じようとする心理状態が、インポスター症候群です。

どんなひとがインポスター症候群に陥りやすいかを整理したものとチェックリストを紹介します。

参考にしてみてください。


インポスター症候群に陥りやすいひと

1. 勤勉
能力が高いひとは、「自分が無能だと思われたくない」という恐れが前提にあり、熱心に仕事をこなしていきます。そうした態度は周囲から賞賛されますが、自分のなかでは「邪な気持ちで仕事をしている」という罪悪感が強くなっていきます。また、周囲にそれを悟られないようにする必要があると考えるため、自分を追い込んでしまいがちです。
2. 空気を読む
インポスター症候群になりやすいひとは、上司や先生の考えを察知することが得意です。言わずとも物事を期待通りに実行してくれるため、周囲からは信頼されますが、自分の中では「上司の求めるようにやっただけで、自分は何もしていない」とネガティブに考えてしまいます。
3. 自己主張を避ける
自分の能力や考えていることを周囲に知られることを恐れているので、自分のことを話すのが苦手です。また、自分の意見に自信がないため、周囲に合わせていくことしかできず、不満をため込んでしまうことがあります。
4. 褒められるのが苦手
他人から褒められても、それを聞こうともせず「私なんて全然ダメです」と自己否定したり、「今回はたまたま運がよかっただけです」と、成功の要因を自分ではない他のものにすり替えようとします。
5. 極度に失敗を恐れる
失敗することで、他人から「無能だ」と評価されることを恐れます。同時に、成功すると周囲からの期待がさらに大きくなってしまうため、責任を回避したいという消極的な姿勢も見られます。大きな仕事やせっかくの昇進のチャンスも断ってしまいがちです。
6. 完璧主義
幼少時代クラスでトップの成績にいたひとが多く、密かに自分が一番になりたいという欲求を抱いています。しかし、環境は移り変わりますので、常に一番であることは不可能になっていきます。完璧でなくなると、「自分には能力なんてない」と過剰に自己否定してしまいます。


インポスター症候群チェックリスト

・ 物事に取り組む前なのに、失敗するイメージをしてしまうことがある
・ 自分は周りが思っているよりずっと無能だと感じる
・ 他人と比べられるのはできるだけ避けたい
・ 成功した嬉しさよりも、次は失敗するのではという不安のほうが強い
・ 他人からよく「考えすぎ」「心配性」と指摘される
・ 何事も「一番」でないと意味がないと考える
・ 「運がよかった」「たまたまだよ」と口にすることが多い
・ 相手の考えていることや、してほしいことを察知するのが得意だ

(参照)Sakulku,Jaruwan,2011



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