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【新時代に突入】ロジスティクス4.0とは!?物流業界の新しいイノベーションと言われ背景とは!!物流業界で何が起こっているのか解説します!!

こんにちは!PreVenture編集部です!

今回の記事のテーマは「ロジスティクス4.0」です。現代の物流を変えるかもしれないロジスティクス4.0。物流業界の救世主になるかもしれないロジスティクス4.0を、物流業界の課題とともに見ていきましょう!

物流業界の課題

インターネットでの購入が盛んになり、ECサイトやその他、周辺のサービスの増加しています。それに伴いモノの配送量が格段に増えています。

このことにより、物流業界にはいくつかの課題が生じています。日本では2017年に、運送業者の運送料金の値上げが発表されましたが、この背景には現代の物流業界の課題が潜んでいました。今回の記事では現代の物流業界の課題を三つ紹介します。

①小口配送の増加

一つ目に見えてくる課題は「小口配送の増加」です。

オンラインでの買い物が増えたことにより、小口配送つまり対個人の配送増加している傾向にあります。小口配送の増加は、配送先の増加配送ルートの多様化・複雑化を引き起こしています。その結果、物流業界全体が激務化し、配送員の負担が重くなっています。また指定日配達や配達時間の指定により、配達が複雑化し、それぞれに対応することで、コストが増加しています。小口配送の場合夜間や休日の配達を指定されることも少なくありません。

②再配達による非効率化

次に見えてくるのは「再配達の増加による非効率化」です。小口配送の増加によって再配達の件数も増加しています。個人宅への配達で再配達になる件数は少なくありません。国土交通省によると、現在、荷物のおおよそ15%が再配達となっているようです。

再配達1回ごとにかかるコストの増加も物流業界をひっ迫する課題です。

さらに二酸化炭素排出量の増加の観点からも解決しなければならない課題と言えます。

③人手不足

三つ目は人手不足です。特にドライバーの人手不足は深刻化しています。長距離を走ることも多いトラックドライバー。その、労働環境は過酷であることが多く、求職者が集まりにくい傾向にあります。

特に日本は深刻な少子高齢化に苦しんでおり、今後もドライバーが足りない状況は続くでしょう。また、既存のドライバーの平均年齢も高くなっていて、このままではドライバー不足はより一層深刻になります。

物流業界の救いの一手、「ロジスティクス4.0」

ここからさらに詳しくロジスティクス4.0について解説します。

①ロジスティクス4.0とは

近年、物流現場で重視される言葉の一つに「ロジスティクス」という言葉があります。
ロジスティクスとは「原材料の調達から消費者の手に届くまで」と言った一連の流れを一括で管理するシステムのことをいいます。商品の生産過程から管理するため、不良在庫や欠品が発生する事態を防ぐことができ、コスト削減が期待できるのもロジスティクスの利点の一つです。
そんなロジスティクスは、

  • ロジスティクス1.0:輸送の機械化
    トラックや鉄道、汽船などのインフラが整い、陸上輸送、海上輸送ともに高速化、大容量化が実現した「輸送の機械化

  • ロジスティクス2.0:荷役の機械化
    大型のクレーンと大きいコンテナ、ベルトコンベアーの登場により生産ラインを効率化した「荷役の機械化

  • ロジスティクス3.0:物流管理の機械化
    コンピュータの普及をきっかけに物流管理の1部をコンピュータが担うようになり、在庫管理や配送管理の自立化、効率化が進展した「物流管理の機械化

という形で過去に3回イノベーションがおこったとされています。

今回、物流業界を救ってくれるかもしれない、「ロジスティクス4.0」はIoT(モノのインターネット化)とAI(人工知能)によるイノベーションです。今までの全ての段階でロジスティクスのイノベーションが人類の生活を豊かにしたように、今回も物流業界の課題を解決してくれると期待されます。

ロジスティクス4.0を可能にしたテクノロジー

先ほど述べたように、ロジスティクス4.0はIoTとAIの発達によりじつげんしました。

IOT

IoTはInternet of Thingsの略で、モノとインターネットが接続されることによって、これまで埋もれていたデータをサーバ上で処理、変換、分析、連携することが可能になります。IOTを活用することで、倉庫の管理をロボットによる自動化が実現しました。

これまで、荷物の運搬を人が行っていましたが、IOTを搭載したロボットが行うことで、省人化や正確な運搬による過失の減少などのコスト削減に繋がっています。

AI

またこれまでは商品の需給予測などを人が行っていました。そのため、最短でも1週間先までの予測でしたが、AIによる分析を活用することで、最短翌日の予測が可能になりました。またここでも人からAIにシフトしたことで、省人化、より高精度な予測が可能になり、コストの削減に繋がっています。

ロジスティクス4.0が解決できるもの

ロジスティクス4.0はどのような課題を解決するのでしょうか

人手不足

ロジスティクス4.0によって省人化がさらに進むことが期待されています。歴史的には「輸送」「荷役」「情報管理」というように省人化が進んできました。

ロジスティクス4.0では「操作・判断」が省人化されます。

トラックの自動運転、ドローンによる配送などドライバーが必要でない配送方法が研究されています。また、倉庫内のピッキング作業や箱詰めもロボットによる省人化が進んでいます。これにより、最も大きな課題である人手不足が解決できます。

作業の非効率性

IoTやAIの活用によって作業が効率的になります。

倉庫システムの構築によって梱包を標準化したり、各種伝票などの書面の情報をデータ化、デジタル化することによって人間の作業が減ることも考えられます。技術の進歩に合わせて需要の予測などもできるようになり、より効率的な商品管理ができるようになる可能性もあります。

コスト削減

ロジスティクス4.0によって、コストの削減にも期待が寄せられています。
人間がやっていたことを機械によって行いコストを削減したり、再配達を少なくすることによって無駄なコストを減らしたりと、ロジスティクス4.0によって削減されるコストもたくさんあるようです。金銭的コストだけではなく、再配達によってでる排気ガスなど、環境的なコストも削減できるのは非常に大きなことでしょう。

日本と海外の物流業界の差

ここで日本と海外の物流業界の差を見てみます。

人材の質

日本と違いアメリカには物流部門を統括するCSCO(Chief Supply Chain Officer=物流担当取締役)という役職が存在している他に、MBAを取得した人物が経営視点で物流をマネジメントするやり方も一般化してきました。アメリカでは常に優秀な人材を物流領域に投入し続けています。日本でも、さらに物流業界を盛んにしていくためにも適切な人材投資はポイントです。

投資の差

海外では、積極的な物流領域へのテクノロジー投資によって組織形態を作り替えや組織同士のつながりを本質的に変更しています。

例えば、BtoBのEC市場最大手のアリババは、今後数年の間に約160億ドルを物流領域に投資する方針を掲げています。ロジスティクス4.0は更なる技術革新のタイミングでもあります。テクノロジーへの投資を惜しまずにできるかも重要な要素の一つになるでしょう。

ロジスティクス4.0のベンチャーへの影響

市場の拡大

物流産業の市場規模は拡大を続けています。

国内市場は24兆円にのぼります。昨今、荷主企業が物流業務を3PL業者(Third party logidtics:効率的な物流の企画立案や物流代行を一貫して行う業者)へ委託し、業務削減によってコアビジネスへ注力する動きが盛んになっています。国内の3PL市場の規模も物流の市場規模と比較すると劣りますが、2005年から2015年までの十年間で約2.5倍にまで拡大しています。

物流ベンチャーへの投資額の増加

EC(電子商取引)の拡大によって物流市場は拡大しています。国土交通省によると宅配便の取扱個数は2019年でおおよそ48億個1997年のおよそ3倍にまで膨れ上がりました。

国内市場規模は24兆円にまで登り、各投資家の目線を集めています。物流業界への投資額が高まっていることは、物流ベンチャーに対する投資が高まっているともいうことができます。2016年には約38億円だったその額は、2021年にはおよそ3.5倍の130億円を突破しました。

物流業界のテックベンチャー/スタートアップ

最後に物流業界のテックベンチャー/スタートアップをご紹介します!

CBcloud株式会社

事業内容:配送クラウドソーシング事業


株式会社Shippio

事業内容:デジタルフォワーディングサービスの企画・開発・運営


株式会社souco

事業内容:物流マッチング事業
     システムサービス事業


株式会社オプティマインド 

事業内容:ラストワンマイル配送におけるルート最適化サービスの開発と提供


株式会社ロジクラ

事業内容:無料から使える在庫管理ソフト「ロジクラ」

まとめ

いかがだったでしょうか。ロジスティクス4.0はAI・IOTの発達により操作・判断の省人化、機械化が実現しました。現代の物流業界で叫ばれているいくつかの課題に対してあらゆる面から対策することができるのが「ロジスティクス4.0」の強みなのかもしれません。
物流業界の市場規模も今後は広がっていくことが予想されます。新しく生まれるスタートアップやベンチャー企業、まだ日の目を浴びていないような既存の事業にも注目してみても面白いかもしれません。

最後に。。。

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参考記事
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