【最高金額210億円】2023年7月の資金調達を調査してみた Part2
こんにちは!PreVenture編集部です!
今回のテーマは「7月後半資金調達概要」です。
今月も非常に多くの資金調達が実施されたようですが、今月はテクノロジー系の資金調達が盛んに行われたようです。そのため、233億円もの資金調達が実施されています。今月も注目企業が多く集まっているので、必見です!
期間は7月16日〜31日、最高金額は210億円となっています!
〇7月資金調達動向 16日~31日
株式会社FRDジャパン
事業内容
閉鎖循環式陸上養殖事業
金額
210億円
調達手段
第三者割当増資とブルーサステナビリティファイナンスの枠組みを活用した融資
資金調達概要
株式会社FRDジャパンは年間210億円の資金調達を完了したと発表しました。3,500トン規模のサーモントラウトを生産・販売することを目標にしています。
大規模施設を建設するには多額の資金が必要になってくるようで、200億円を超える規模の資金調達になりました。実験的に行っていたプラントをいよいよ本格的に動かしていくということで、投資家たちからは期待が高まっているようです。
世界的な人口増加や食文化の変化を背景に、良質の動物性タンパク源である水産物の需要は年々増加しており、再生産可能な養殖水産物に対するニーズはますます高まっています。一方で、海面での養殖の適地が限られている中で、今後も伸長する水産物需要を支えるためには陸上養殖の産業化が必要であるようです。バクテリアを利用した高度濾過技術により、天然海水を使用せず、飼育水を閉鎖循環させながら水質を維持することが可能なFRDの閉鎖循環式陸上養殖システムはこういった将来性の面でも期待されているようです。
株式会社Synspective
事業内容
データに基づき、着実に進歩する世界の実現を目指し、衛星による観測データを活用したワンストップソリューション事業を行う会社
金額
50億円
調達手段
複数の金融機関が組成したシンジケートローン
資金調達概要
株式会社Synspectiveは50億円の調達を完了したと発表しました。今回の資金調達は複数の金融機関が組成したシンジケートローンによるもので、融資元の金融機関には名だたる金融機関の名前が並んでいます。
株式会社Synspectiveが事業を行っている小型SAR衛星の開発・運用と衛星データの販売、など、宇宙系の事業領域はテクノロジー系の開発が必須です。そのため、資金調達の金額は非常に大きな額になる傾向があり、今回もそのようなセオリー通りになっているといったところでしょう。
株式会社クリーンエナジーコネクト
事業内容
法人向けグリーン電力ソリューション事業、Non-FIT再エネ発電事業
金額
31億8,000万円
調達手段
第三者割当増資
資金調達概要
株式会社クリーンエナジーコネクトは、シリーズCファーストクローズ資金調達において31.8億円にもわたる資金調達を実施したと発表しました。手段は第三者割当増資となっており、今回の資金調達で累計資金調達額は233億円になったようです。これまでに、第一生命や清水建設と、名だたる企業との連携もしており、その信頼度から今回の資金調達が決定されたようです。過去には120億円の資金調達も決めているこの企業に多くの投資家から注目の目線が集まっています。
デイブレイク株式会社
事業内容
特殊冷凍テクノロジーの製品企画・開発と高品質冷凍商品のプラットフォームを運営
金額
20億円
調達手段
第三者割当増資、融資
資金調達概要
7月19日、デイブレイク株式会社は総額20億円の資金調達を実施したと発表しました。創業10周年を迎えるデイブレイク株式会社は11年目の今年、海外進出を視野に入れた資金調達を行ったようです。従来の「急速冷凍」に特殊な原理を加えることによりさらに高品質な冷凍を実現する技術を提供しているこの企業は、「手不足やフードロスといった課題を抱える当業界に対し、デイブレイク社の特殊冷凍ソリューションは大きく社会課題解決に導くものと確信しております。」と、期待の声も集まっているようです。中には、1年間ほど、事業をみていた投資家もいらっしゃったようで、今後のフードテック業界の発展も注目されています。
株式会社アイ・グリッド・ソリューションズ
事業内容
仮想発電所(VPP)事業、エネルギーマネジメント事業、電力供給事業を通した脱炭素ソリューションを統合的に展開するエネルギーサービスプロバイダー。
金額
30億円
調達手段
第三者割当増資
資金調達概要
7月31日、株式会社アイ・グリッド・ソリューションズは第三者割当増資によって30億円の資金調達を実施したと発表しました。リード投資を実施したTHE RUNDの村上氏は、「オンサイト太陽光は数あるクリーン電源の中でも追加的な環境負荷が小さい特徴もあり、日本の各地域が有するアセットを活用しながら、より消費者に近い現場から社会変革を起こしていけるわけですが、この分野で日本のリーダーとしてNo.1のポジションを確立していることは素晴らしいことだと思います。」と株式会社アイ・グリッド・ソリューションズの市場における力の強さを強調しました。
株式会社フォトラクション
事業内容
建設業向けのBPaaS(SaaS + AI-BPO)『Photoruction(フォトラクション)』の開発および運営を行う
金額
17億円
調達手段
第三者割当増資、融資
株式会社フィナンシェ
事業内容
ブロックチェーンを活用したトークン発行型のクラウドファンディングサービス「FiNANCiE」
NFTの企画・発行支援事業、IEO支援事業などトークンを活用したコミュニティおよびエコシステムの形成の支援事業。
金額
15億円
調達手段
増資、融資
株式会社Mint Town
事業内容
Web3ゲーム・プラットフォームの開発
金額
10億円
調達手段
シリーズD
株式会社サイキンソー
事業内容
腸内フローラ検査「マイキンソー(Mykinso)」を開発・提供
金額
8億円
調達手段
シリーズD、第三者割当増資
GVA TECH株式会社
事業内容
リーガルテックサービスの開発・運営を行う
金額
8億円
調達手段
第三者割当増資
iYell株式会社
事業内容
住宅事業者向けクラウド型住宅ローン業務支援システムを提供
金額
4.5億円
調達手段
第三者割当増資
bitBiome株式会社
事業内容
世界最大級の微生物遺伝子データベースからバイオものづくりを手掛けるスタートアップ
金額
4億円
調達手段
シリーズB2ラウンド
株式会社アクセルラボ
事業内容
・IoTエンジン「alie+」の企画・開発・運営・提供
・スマートホームサービス「SpaceCore」の企画・開発・提供
・oTデバイスの導入支援、設置工事及びテクニカルサポート請負
・WEBメディア「iedge」運営
金額
3億9,000万円
調達手段
シリーズBラウンド
ドリコス株式会社
事業内容
ヘルスケア領域において、データとハードウェアの掛け合わせにより、いつの間にか健康になる未来を目指す、ヘルスケアオートメーション事業を展開
金額
3億3,000万円
調達手段
第三者割当増資、融資
株式会社Hacobu
事業内容
クラウド物流管理ソリューション「MOVO(ムーボ)」シリーズと、物流DXコンサルティング「Hacobu Strategy(ハコブ・ストラテジー)」を展開。
金額
3億円
調達手段
融資
株式会社オレンジ
事業内容
漫画特化の深層学習モデル開発を行う
金額
2億5,000万円
調達手段
第三者割当増資
株式会社 Luxonus
事業内容
無被ばくで造影剤を用いずに血管を可視化する独自の光超音波3Dイメージング技術を用いて、疾患の早期発見および病勢診断が可能な汎用撮影装置の実用化を目指す大学発ベンチャー
金額
2.3億円
調達手段
第三者割当増資
株式会社OASIZ
事業内容
縦型動画に特化した事業を展開
クリエイティブ製作事業
コンサル事業
金額
2億円
調達手段
第三者割当増資
アイポア株式会社
事業内容
AIとポア計測技術という全く新しい原理に基づく、革新的な検査製品の開発
金額
2億円
調達手段
第三者割当増資
株式会社enstem
事業内容
ドライバーの事故率削減を目指し、生体データを活用したプロダクトの事業を推進
金額
1.7億円
調達手段
シリーズA、第三者割当増資
株式会社OPTMASS
事業内容
透明太陽電池の研究開発 / 熱線制御技術の研究開発 / 熱線制御能を有するナノ粒子の生産販売
金額
1.6億円
調達手段
増資
株式会社Personal Health Tech
事業内容
100円から始められる企業向け健康管理サービス「けんさぽ」を中心に、コストパフォーマンスに優れたヘルスケアサービスの開発・提供を行う
金額
1.5億円
調達手段
増資
株式会社ツクリエ
事業内容
月面探査車YAOKIを開発
金額
1.4億円
調達手段
プレシリーズA、融資
PIAZZA株式会社
事業内容
・デジタルコミュニティアプリの企画・運営
・エリアマネージメント
・ローカルマーケティング支援
・ローカルビジネス支援
金額
1.2億円
調達手段
増資
株式会社CareMaker
事業内容
訪問看護・介護のDXを推進
金額
1.2億円
調達手段
第三者割当増資、融資
オーガニック・モビリティー株式会社
事業内容
商用コネクテッド・プラットフォームを提供する
金額
1億円
調達手段
第三者割当増資
deex株式会社
事業内容
パートナー(代理店)/アライアンス領域における戦略構築〜活用支援のコンサルティング事業
金額
6,000万円
調達手段
増資、融資
株式会社ExRoad
事業内容
カーボンクレジット領域で脱炭素化に向けた取り組みを行う
金額
5,000万円
調達手段
増資
Smart-IP株式会社
事業内容
知財業界の業務スタイルをDXでアップデートするサービスを展開
金額
2,500万円
調達手段
シードエクステンションラウンド
Speakeasy Labs, Inc.
事業内容
AIを相手に対人型英会話同様のスピーキング学習を行う英語スピーキング特化型学習アプリ「スピーク」の開発・提供
金額
非公開
調達手段
第三者割当増資
株式会社 Deepreneur
事業内容
深層学習の技術を強みとした企業に特化したベンチャーキャピタル
金額
非公開
調達手段
第三者割当増資
タイムリープ株式会社
事業内容
遠隔接客サービス「RURA」を提供
金額
非公開
調達手段
増資
株式会社FLINTZ
事業内容
ビル管理業務のDX化を促進するクラウドサービス「ビルカン」の開発・提供
金額
非公開
調達手段
増資
おわりに
いかがだったでしょうか。今月はいつもに比べて資金調達を実施した企業が多かったように感じられます。
特に、冒頭でも紹介したようにテクノロジー系の資金到達が多く行われており、大きなお金が動いていたことは間違いないでしょう。カーボンニュートラルなど、環境に配慮した企業の資金調達が行われているという印象もあり、世界の意識がそちらに向いていることは間違いないでしょう。来月の資金調達にも注目してみていきましょう!
最後に。。。
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