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スポーツのパブリックビューイング(PV)の権利と闇

私の会社では、スポーツのパブリックビューイングを
定期的に行っており
2018年ロシアW杯では、4000名集客をした
日本でTOP3に入る、パブリックビューイングとなった。
※以下、PVと訳す

PVというイベント(システム)は
権利と闇、曖昧さが、入り乱れている。
本記事では、主にサッカー日本代表戦PVについて考察する。

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◆小さな焼き鳥屋さんでも、放映申請の必要があるのか?◆

現在の、PVの状態を、わかりやすく表すと
音楽権利団体の『JASRAC』に近い形の状態にある。

2014年ブラジルW杯時に、現セレッソ大阪の柿谷選手が、申請に関しての知識がなく
地元活性化の為に、無申請にて、PV開催を行って
開催終了後に、PV事務局から、指摘を受け
放映申請代金を払ったという、ニュースにもなった。

大まかな、放映申請代金は以下になる。

—サッカー日本代表戦—
1試合:約10万から30万

例えば、小さい焼き鳥、ラーメン、カラオケ屋でも
TV放映(PV)をした時点で、放映申請をしなければならない。
全国約95%の飲食店は、知らずと無申請にて放映を行っている。
無申請にて放映した場合、最悪は権利団体から訴訟
をされることもある、JASRACの例だと、ヤマハ音楽教室に、職員に内偵を数年単位で送り、訴訟に踏み切った事例がある

マスメディア、また権利を守る団体に従事している方からすると、肖像権、放映権利を守ることは、当たり前のことだが
様々な大人な事情も、含まれている。

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◆チャリティ開催なら可能?◆

1試合、数万を払うのは、費用対効果がかなり悪く、最悪は赤字開催を余儀なくされる。
100名以上での開催会場ではないと、黒字化にすることは、非常に難しいのも問題だ。

以前、あるチャリティ団体とコラボにて
PV開催を模索している中で
総合代理店である、電通から以下の回答があった。

•『チャリティ開催が基本なら、無申請でも見逃す。』

現在、電通では、社員個人の既得損益にならないよう
グループを作り、毎試合持ち回り制にしてるようだ。

ビジネス目的は、アウト。
チャリティ目的なら、黙認。
何とも、日本の『本音と建前』が乱れている。

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◆放映申請の煩わしさ、改善点◆

放映申請には、事前の細かな各種書類の提出が必要となる。
小さな飲食店経営をしている経営者からすると
そんな時間などないし、放映申請をすること自体が
正直物がバカを見る。という状態になっている。

•放映申請の簡素化
(ネットから簡単に即日申請できるフォーム化)
•数千円単位へ値下げ
•肖像権、放映権利の重要性のアピール

主観的には、このような対策が全くできていない為
無申請での放映が横行している。

日本人は、マナー、精神性が高いことに長けている。
現在のコロナ禍のマスクのように、自主的にもルールを守る国民性があり、上記が解決すれば
『観るスポーツ文化の発展』に繋がる。

スタジアム入場の人数制限があり、観戦チケットの取得が今後も困難が予想される。

3密問題で、各種飲食店も感染対策が必要だが
スタジアムではない、喜びを共有する場所(イベント、飲食店)に関して
真剣に取り組んでほしいと願う。

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