転職理由の伝え方
こんにちは キャリアコンサルタントの斉藤ももです
最近仕事をしていて
転職理由の伝え方について悩んでいる人と
多く出会いました
共通して誤解をしている部分が多いなと
感じたため 転職理由の伝え方 として
こちらでアドバイスさせていただきます
ネガティブ要素は言ってはいけない?
ほとんどの方が
「ネガティブな内容はNG」
と思っています
そして転職エージェントの担当者からも
「ネガティブは言わないように」と
注意される場合が多いです
確かにこれから新しい環境で
新たなメンバーと仕事をするわけですから
ネガティブな人と一緒に働くことを
企業側も望まないということはその通りです
ここで考えて欲しいのは
「ネガティブとは何か?」です
つまり “ネガティブ” の定義
残業が多い 給料が少ない
人間関係で苦労した
やりたい仕事ができない …
これは誰でも想像できる会社を辞めたい理由
果たしてこれは一律で “ネガティブ”
になってしまうのでしょうか?
ネガティブの定義は他責性の有無
私は転職理由のネガティブ度合いは
その現象そのものではなく
そこに “他責性の強さ” を
感じるかどうかです
起きた事実に対して
目の前の人(候補者)が
その事実を どう認知して 何を考えているか
をしっかりと聞くようにしています
すると同じ人間関係の問題であっても
「この人は改善しようと頑張ったんだな」とか
「常に他人に多くを求めてしまうんだな」
といった個人の差異が見えてきます
会社が確認したいのは
今後ウチの会社のメンバーと円滑な協働体制が
とれるだろうか
過度にストレス耐性の弱さはないだろうか
ということです
「この経験を活かして次を前向きにやれそう」
と思えば 過去の困難な経験は
寧ろその人を成長させる契機になるともいえます
事実はそれだけで「=ネガティブ」ではない
起きた事実は 純粋に事実としてまず理解してください
起きた事実を変えることはできませんし
それを隠し 意図的に別の理由を探してしまうと
聞き手の腹落ち感は 低下し違和感さえ与えます
例えば残業が多くて辞めたい…と考えた人が
次の2つのパターンで回答をしたとして
どのような印象の違いを持つでしょうか…
長くなりますので詳細の解説は割愛しますが
Aさんが環境に翻弄されている感があるのに対し
Bさんは主体的に捉えて 未来への意欲がある
という違いがあります
もちろんこれは単に文字に起こした一例であり
これを話す人の パーソナリティや
その他の話との一貫性 行動特性 などから
判断されますので 切り取った転職理由だけが
ポジティブorネガティブとは言い切れません
その点はご注意ください
面接はフォームやマニュアルではない
面接を定型的な回答でまとめようとする方が
とても多いと感じます
しかし定型的になればなるほど
その人が持つカラフルな個性は見え難くなります
自分の言葉で伝えること
自分を目の前の初対面の面接官に
限られた時間の中で 最大限理解してもらうこと
これを一番大切にしていただきたいです
自分を理解してもらうためには
自分勝手な物言いや
一方的な自己主張を展開しては
相手の理解は得難いです
自分の価値観 行動の一貫性
反省点は正直にそのことを伝える誠実さ
それらが伝わる回答が必要です
カウンセリングをしていると
様々な困難な状況を経験している方は
いろいろな想いを新たに抱いて
次に一歩を踏み出す原動力を持っています
これが 言語化出来ていない人が非常に多い
カウンセリングの効果としては
そうしたご自身が気づいていない部分に
気づきを与えることができます
機会があれば 良いキャリアコンサルタントに
出会って 自己発見をしていただきたいです
転職活動頑張ってください!
良い面接ができれば 次の仕事のフィールドは
今よりも充実した成果を上げられる場になると
思います
心より応援しています
今日も 良い一日を!
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