自閉症スペクトラム障害の方の職業選択(翻訳)
自閉症スペクトラム障害(ASD)の方にとってキャリア教育や職業選択はとても重要な問題です。
お勧めの方んは何といってもこちら!
「アスペルガー症候群の人の就労・職場定着ガイドブック―適切なニーズアセスメントによるコーチング」(明石書店)
ただ、書籍を読めばわかるということではありません。特に、自閉症スペクトラム障害の方場合は、自己理解が難しいという特徴や、字ずらや話を聞いた内容から、実際の場面を想像するのが難しいという特徴をお持ちの方が多いので、専門家に相談しながら職業選択を行うことを強くお勧めします。
相談する場所は、大学のキャリア支援室や、行政の就労相談センター、ハローワークになるかと思いますが、できれば、発達障害に精通した、キャリアコンサルタントに相談するのがいいだろうと思われます。
そんな中、ASDの方の職業選択について、簡潔にまとめられたウェブページを見つけました。
このノートでは、このページを部分的に訳出しようと思います。若干著者の偏った意見が含まれていたり、インドのサイトなので、日本には当てはまりにくい部分もあります。また、時代によって、需要は変化します。ただ、適職を見つける際の参考にはなるはずです。
ちなみに、高機能自閉症、アスペルガー障害、広汎性発達障害など、様々な名称が使われることがありますが、これらはASDと同じ状態を表しているという前提で、考えています。
1.ASDに向かない職業
・現金出納係:両替を短時間に行わないといけない。ワーキングメモリを必要とする。
・時短の料理人:次々とやってくる注文を理解し、同時に複数の異なった料理を作らないといけない
・ウェイター:特に複数のテーブルを担当しなくてはならないような場合
・カジノのディーラー:沢山の情報を同時に追わないといけない
・タクシーの配車係:沢山の情報を同時に追わないといけない
・書記・記録職:聴覚処理に問題があると難しい
・航空券販売者:聴覚処理に問題があると難しい
・先物市場取引者:完全に不可能
※訳注:複合的な情報を基に将来を想像し、総合的に判断しなくてはならないからか。
・航空管制官:情報の過負荷とストレス
・受付・電話交換職:混んでくると問題が生じる
(同)実践サイコロジー研究所は、心理学サービスの国内での普及を目指しています! 『適切な支援をそれを求めるすべての人へ』