短編小説:くらげ〜いちばんすきな花・君を想うより〜
クラゲは自分で泳ぐことができる。
できるけども、波の力に打ち勝つ事はできず、結局ゆらゆら波に揺られて漂っている様に見える。
でも、実は必死に泳いでいるのだ。
そう見えないだけで。
俺と純恋のようだ。
俺と純恋はトモダチだ。
思い出しても何の話をしたか思い出せないような話をしたりする事ができるし、自分の恋人にも言えないような事を言えたり言われたりする。
もちろんそれで喧嘩したりもするけど、いつの間にかまた元に戻って、何の話をしたか思い出せないような話をする。
だから俺たちは