距離感を再考する
KAAT神奈川芸術劇場プロデュース《虹む街》が終演しました。気にかけてくださった方々、まことにありがとうございました。
ここ数年は作・演出ばかりをしていました。
それ以外では、最後に俳優をやったのは、2019年5月。最後にスタッフをやったのは、2014年12月……だったかな?
遥かむかし過ぎて定かでない。しかも2014年といえば、僕は大学1年生だ!
今回の仕事が決まってまず思ったのはせめて大学生のうちはもっと率先して工具をもっておけばよかったなぁと思ったのですけど、そんなことをつぶやいたら、「大学生のときの経験なんてほとんど役に立たないよ」って言われた。
じっさいに携わってみるとわかる。まさにその言葉の通りだ。というか、大学生のときの経験どころか、小劇場での経験もまた活かされないだろなと、いままで漠然と知ったつもりになっていた「差」を、まざまざと感じた。
これはたんに観劇するだけでは絶対に知れない。過程を体験した人間しか絶対にわからない。
どちらか一方のやり方がよくて、もう一方のやり方がわるい、と言いたいわけではありません。
ただ、両者のあいだに歴然とある「差」を身体で感じることができたのはとてもよかった。
毎日学んでばかりいました。いくら読書していても、こういう身体を伴った学びは得ることができない。
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実質スタッフ未経験であったため、手取り足取りの場面が多かったと思います。
でも、多くの方々の支えがあって、ぶじにバラシ(舞台の解体撤去作業)まで完走することができました。ほんとうにありがとうございました。
この度の体験を踏まえて、じぶんが演劇とどのような距離感でつきあっていくのか、再考したい。
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