「こんにちは。宮澤大和です。」とあらためて自己紹介をしてみる
こんにちは。宮澤大和です。
2018年にnoteをはじめてから、そういえばいち度も「自己紹介」を書いていなかったと思いたち、唐突ではありますが、したためてみることにしました。
おそらく、僕が現在に至るまで「自己紹介」を書かずに済ませられていたのは、noteを頻繁に更新していたからだと思います。
しかし最近は、さまざまな理由から、更新がおろそかになってしまっている。すると記事同士の結びつきは弱まって、コンテクストは機能しなくなってしまう。
せっかく書いたものが、「自己紹介」の不足から、理解されづらくなるのは、僕にとっても、読んでくださる方にとっても、よくないことだから、ここらへんできちんと「自己紹介」をしておこうと思ったのです。
具体性の欠けた言葉たち
就職もせず、こういう生活をしていると、「はじめまして」の方や「おひさしぶり」の方へ、じぶんがなにをしているのか、を伝えなければならない局面が多くあります。
僕はこれまでそういう局面を、はぐらかしでのりこえてきたのですが、そろそろその技も通用しないような年齢になりつつある。
ほんねをいえば、他人からの視線なんて気にせず、じぶんのやるべきことを一貫してつづけていく〈地力〉が僕にはある(〈実力〉はべつにして)。
けれどもそうした〈地力〉のみなもとは、いつも僕のことを支えてくださる方々の存在であって、そうした方々への感謝の意を示すためには、じぶんがなにをしているのか、をきちんと伝えられるようにならなければ、と思ったんです。
まだ明晰には語ることができないかもしれない。僕の言葉にはいつも具体性が欠けているから。
でも、その具体性の欠けた言葉たちは、間違いなく僕の身からでてきた言葉だから、とりあえずはそれでよしとしよう。
魔法瓶のお湯のように
宮澤大和は、1995年7月30日生まれで、千葉県出身。
人に占われることがだいの苦手。だから、血液型は伏せておく。
「神経質そうだね」とわりに言われることが多いけど、付きあいが長くなるにつれて、友人や家族は、僕の不精なさまを目の当たりにしていきます。
ただしその不精さは、ひとつのことに集中すると、途端にほかのものごとがどうでもよくなってしまうゆえなのです。
こういう言い方をすると、「熱しやすく冷めやすいのだね」、と言われるのですが、そうではありません。
僕は、いち度熱すると、魔法瓶のなかのお湯のように、なかなか冷めづらい。熱は数年間は持続する。
そして厄介なことに、そのあいだ、ほかのものごとは集中の外側へと追いやられてしまう。
演出のコンセプト
宮澤大和がいま熱中しているのは、演劇です。
大学入学と同時にはじめたので、かれこれ6年くらいが経とうとしている。
大学卒業の年に「ぺぺぺの会」を結成して、現在に至ります。
それまでは俳優をやることのほうが多かったのですが、現在はもっぱら演出家をやらせていただいております。
演出のコンセプトは、〈鑑賞者-創作者〉間における〈観る-観られる〉の関係性の解体です。
たとえば、『一人称^自分』(2018/11)という作品では、観客席と舞台上のシームレス化によって、鑑賞者の挙動や反応をも、演劇のフレーム中に取りこむことに成功しました。
さまざまな書き物
宮澤大和は、2019年ごろになると、戯曲だけでなく、詩・小説・エッセー、ジャンルを問わずさまざまな書き物にチャレンジするようになりました。
2019年10月には朝日新聞「あるきだす言葉たち」に、詩『信号』を寄稿させていただきました。
『夢の旧作』(2019/7) ではセリフのない詩の演劇を、『ほえあ・ゐず・つん? ( Saigo's DOG )』(2019/10)では上野恩賜公園の野外ステージで犬語の演劇を、『9.807』(2019/10)ではモノローグとダイアローグのあわいを散文の戯曲をもちいてみつめました。
「記録」ではなく、「記憶」に訴えかける演劇を
宮澤大和が、このように複数の文体・言語を、作品ごとにつかいわけたり、混合したりするのには理由があります。
文体・言語は視点である、と僕は考えている。つまり単一の文体で現象を語るとき、僕たちはその現象のある一面しか認めることができない。
けれども複数の文体が、調和したり反発したりすることで、現象をより多角的に捉えることができるようになる。
僕は、演劇というメディアを記録のために利用しているのではなくって、記憶のために、記憶に訴えるためにもちいているのです。
じぶんのつくった作品がどのように解釈されたとしても嬉しい、とたびたび申しあげるのはそのためです。
僕は、答えを提示しているわけではありません。
現象をみつめていたいだけなのです。
鑑賞者も創作者も一緒くたになって、分け隔てることなくみつめることで、差異のなかから似通いを確認することができたらよい、と願っている。
願うようにして、演劇をつくっています。
12月4日から、あたらしい作品『 楽 園 迫 る 』が幕開きとなります。今回のテーマは「ことば」です。「ことば」をみつめます。
タイムライン
2020 (24歳)
12月 ぺぺぺの会主催の短編演劇展「おばけばかり」(シアターグリーンBASE THEATER - 池袋)で、『 楽 園 迫 る 』を戯作・演出しました。
10月 戯曲『信仰、未知と差異のデマゴーグ』が第1回呆然戯曲賞を受賞しました。
5月 ぺぺぺの会『No. 1 Pure Pedigree』が新型コロナウイルスの影響により上演延期。
2019 (23歳)
10月 ペペペの会『9.807』(SCOOL - 三鷹)を戯作・演出しました。
10月 朝日新聞に詩『信号』を掲載していただきました。
9月 ぺぺぺの会『夢の旧作』がSAF vol. 13の優秀賞をいただきました。
8月 武朱美『夏、枯れる、彼方、彼』(新生館シアター - 北池袋)を戯作・演出しました。
8月 ぺぺぺの会『ほえあ・ゐず・つん? ( Saigo's DOG )』(上野恩賜公園)を戯作・演出しました。
7月 ぺぺぺの会『夢の旧作』(シアターグリーンBASE THEATER - 池袋)を戯作・演出しました。
2018 (22歳)
12月 演劇活動のため渡豪しました。Brisbane,Sawtell,Lismoreの3都市におよそ1か月滞在し、ワークショップや舞台出演(Flowstate - Brisbane)。
11月 ぺぺぺの会『一人称^自分』(Playroom - 渋谷)を戯作・演出しました。
5月 fukurodanotaki『獄中のユーチューバー(新潟版)』(えんとつシアター - 新潟)を戯作・演出しました。
3月 早稲田大学社会化学部社会科学科を卒業しました。
2月 劇団個人主義『獄中のユーチューバー』(Studio CoCoLo - 千葉)を戯作・演出しました。
2017 (21歳)
7月 中野志朗(文学座)演出『例外と原則』ベルトルト・ブレヒト作(アートスペースプロット - 阿佐ヶ谷)に出演しました。
5月 劇団木霊『アドルフ』(劇団木霊アトリエ - 早稲田)を戯作・演出しました。
4月 劇団個人主義『何処ともなく火星探検隊ライカ』(Studio CoCoLo - 千葉)を戯作しました。
2016 (20歳)
6月 “菊池鴻良 + 宮澤大和”『予期せず突き付けられる手紙;走馬燈』(GEKIBA - 池袋)を戯作・演出・出演しました。
5月 劇団木霊『喩えばウラシマタロウが玉手箱を開ける際に何を望んだのか——期待するから裏切られる——健全さを捨てた健康な生活を送るための忌憚』(劇団木霊アトリエ - 早稲田)を戯作・演出しました。
2015 (19歳)
10月 中野志朗(文学座)演出『ロボット』カレル・チャペック作(ART THEATER かもめ座 - 阿佐ヶ谷)に出演しました。
2014 (18歳)
4月 早稲田大学社会科学部社会科学科に入学しました。
これはとても大切な言葉だと思う
こうやって自分の人生を振りかえると、じぶんはつねに多くの方のご縁とご支援に救われて生きてきたことを、ほとほと実感します。
あらためて感謝の言葉を述べさせてください。
ほんとうにありがとうございます。僕はこれからも精進に精進を重ねるようにして生きていきます。
「これからもよろしくお願いします」。これはとてもたいせつな言葉だと思う。
ありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。
今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。 これからもていねいに書きますので、 またあそびに来てくださいね。