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「HEIWAの鐘」今こそ歌うとき

2022年2月24日、ロシアによるウクライナへの侵攻が始まった。以来、連日目を疑うような光景や悲しいニュースがテレビやネットニュースで流れている。日本在住のウクライナ人の方々と日本人が一緒にになって新宿や渋谷でデモを行っているのを見たときは、田舎で暮らす筆者にも何かできることはないかと焦る気持ちでいっぱいになったが、結局何も行動できない自らの無力さに肩を落としていた。

そんな中、先日小、中と同じで、高校の時に仲が良くなった友人と会うことになった。一人は男の子でもう一人は女の子。高校時代はよく三人で一緒に帰っていて、暗くなるまでお喋りをしていたものだ。

その日は男の子の運転で家から少し遠い所へ遊びに行くことになった。車中では流行りの曲が流れている。ある時友人が、「合唱曲歌おうよ」と言い出した。三人はソプラノ、アルト、テノールと綺麗に分かれたため、歌うのはとても楽しかった。小、中の記憶を辿りいくつか合唱曲を歌ったが、意外に覚えていたので驚いた。
そんな中私たちは「HEIWAの鐘」も歌った。

学校のチャイムのような伴奏から始まるこの曲は、戦争を題材としているにもかかわらず明るいコード進行で、地球の平和に向かって力強く立ち上がる光景が目に浮かぶようである。

私たちは流れでこの曲を歌うことになったものの、歌ってみると歌詞の意味を噛みしめ、今の世界の情勢を思い浮かべていた。

脅かすことでしか 守ることが出来ないと
繰り返す戦争(つみ) 忘れゆく 
愚かな権力(ちから)よ     (「HEIWAの鐘」歌詞より)

まさに、現在のウクライナ情勢を表しているようで、涙が出そうになった。武力による制圧でしか方法がなかったのか。

シンガーソングライターの仲里幸広(ユキヒロ)さん作詞・作曲の「HEIWAの鐘」。ここで歌詞を紹介しておく。

よみがえれ あの時代(とき)へ
武器を持たぬことを伝えた 先人たちの声を
永遠(とわ)に語り継ぐのさ
脅かすことでしか 守ることが出来ないと
繰り返す戦争(つみ) 忘れゆく 愚かな権力(ちから)よ
いつか自由な空が 虹かかる 翼広げゆく
風に高く大きな幸せ贈るだろう
ぼくらの生まれたこの地球(ほし)に
奇跡を起こしてみないか
拳をひろげてつなぎゆく
心はひとつになれるさ
平和の鐘は 君の胸に響くよ

唄い踊り 助け合った
振り向かず 笑い続けた 誇る島の魂を
永遠(とわ)に守り抜くのさ
銃声が鳴り響き 海や大地が砕け散る
正義の叫び こだまする フェンスを飛び越えて
君が一人たてば変わるのさ 明日へ輝いて
ずっと未来の夢をここに残してゆこう
ぼくらの生まれたこの地球(ほし)に
奇跡を起こしてみないか
拳をひろげてつなぎゆく
心はひとつになれるさ
平和の鐘は 君の胸に響くよ

今一度、世界中の皆さんに歌詞の意味を深く考えていただきたい。
そして今こそこの歌を日本中で歌うべきなのではないか。私はそう思う。


ロシアの軍事侵攻が一日でも早く終わり、ウクライナに平和が訪れることを私は願う。

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