るるる

だいたい遠回りの恋の話と、 気にしすぎて絡まってちょうちょ結びの話。 アラサー既婚の苦…

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だいたい遠回りの恋の話と、 気にしすぎて絡まってちょうちょ結びの話。 アラサー既婚の苦悩。むずかしい話は苦手。 考えたってどうしようもないことばかり考えて、なんだかんだ幸せな、私シリーズ。役に立たん。ファンタジーかも。不快な人は、回れ右★

最近の記事

結婚したかった私へ。

あの頃どうしても結婚したかった私へ 見事結婚した私から、お手紙を書こうと思います。 結婚しなくていいよ。 え、幸せだよ? だから結婚してもいいよ。 だけど結婚しなくてもいいよ。 だってきっとそれはそれでロマンチックだよ。 あ、うるせぇって? だよね、結婚したいんだもんね…うん。 ・・・・・ まず、何でこんなことを書こうと思ったかをちょっと説明。 こないだカフェでね、隣の席の20代前半の女の子が喋ってたの聞いてたら 「うちら今ごろ結婚してる予定やったのに」 「マジい

    • 罪悪感であっぷあっぷ

      湧いて出てくる罪悪感。 夏のセミのごとく、湧いて出る。 人より多いか少ないかは、 本当のところ分からない。 でも罪悪感を感じることは 人よりもかなり多いと思ってる。 心を許してる友だちからは「考えすぎだよ」とよく言われるから。 道に落ちてるサンドイッチのゴミを見た時や ショーケースの中の子犬のそばを通る時や お味噌汁に粉末の出汁入れる時でさえ、 ぽわんと罪悪感を感じる。 ゴミ置き場の山を見て、地球ごめんね、と思う。 コンビニのおにぎりの包装を破りながら、欲張りな人間

      • なるほどthe価値観

        4月から新卒の女の子と働いている。 10歳違うので目から鱗がたくさん出る。 「え、〝ラジカセ〟ってなんっすか?」 「え、〝あいぽっど(iPod)〟ってなんっすか?」 私はギョギョッとする。 「え、iPhoneでApple Musicでよくないっすか?」 その通りです。 こういう会話をすると、この10年間のテクノロジーの進歩進化をうかがい知れる。 地球に生命が誕生するまでに8億年くらいかかったらしいのに、ここ数年の進化はすごい。 今日もその子は私をギョギョッとさ

        • 可愛くなりたいって言えない私

          まつ毛がくるんと上を向いて1週間。 なんとなく、今、自分が可愛い。 ・・・・・・ 先週、まつげパーマをかけた。 なんか調子がいい。ちょっと可愛いぞ嬉しいぞ。 この波に乗って、美容院を予約した。 ぼーっと、 「可愛くなりたいが言えない自分」のことを考える。 ずっと…ずっと昔のこと。 可愛くなりたいって欲があることが、 恥ずかしかった。 使い捨てカメラで自撮りして アルバムにしたほど 自意識は強かった。 でも、 トイレで鏡を見ることができなかった。 丁寧に化粧直しす

        結婚したかった私へ。

          これが恋なんだっけ。

          30超えたのに、こんなことが分からなくなる。 あの人は居心地が悪い。 なのにどうしようもなく好き。 好き好きあの野郎、この野郎好き。 「あなたと僕は住む世界が違います」 って空気漂わせやがってー…。 言われたことはない。 でも、そんなこと思ってる気がする。 絶対そう。 そう思ってるはずだよ、あの人は。 よく食べるのにぺたんこでストンとした腹の底で、そう思ってるはずだよ。 だって、 こないだ〝音楽好きな理由〟聞いたとき。 あの人が話すことが想像してたものと全然違って。

          これが恋なんだっけ。

          すばらしい時間をあなたと

          涙が出ると、うれしくなる。 だからいつも分からなくなる。 悲しくて泣いてるのか、うれし涙なのか、悲しいけどうれしい気持ちになりたくて涙が出るのか… 分からなくなる。 多分、全部なんだろうな。 私を少し見つけたようで。 あなたと私は全く違うのに、あなたの中に同じを見つけたようで。 うれしいし、悲しい。 あぁすばらしい。 ・・・・・・・ 今朝読んだ文章に、涙が出てうれしくなって。「私っていつも涙が出てうれしくなっている」とこの30年間余りを思い起こしてた。 多く

          すばらしい時間をあなたと

          咲いててよ百日紅、鳴かないでカラス

          もうサルスベリが咲いてるなんて、知らなかった。 聞いてない。 そんなの信じない。 夏がきてしまった。 義両親からとうもろこしが届いた。 浴衣の着付けの看板が出た。 隣の家のベランダから蚊取り線香の香りがした。 スカートの中の足首を蚊に刺された。 とうもろこし、美味しい。 いつの間にか、1年が経った。 去年と何ら変わらない夏が、始まる。 去年の私は春に今の職場を辞めようとしていて。 決まってた転職先。 手帳に赤で書いた最終出勤日。 コロナのお陰かコロナのせいか

          咲いててよ百日紅、鳴かないでカラス

          「嫌だ」が聞きたい

          「嫌だ」 この一言がどうしても言えなくて、 これまで何度も自分を粗末に扱った。 1人で行くの嫌だ あの人の悪口聞くの嫌だ 今日は眠いから嫌だ あなたのこと好きでいたいから嫌だ 言えなかった嫌だはたくさんある。 嫌な気持ちを押し殺して我慢するのって本当に嫌だから、向かい合った相手に嫌な思いをさせることが嫌だった。 だから嫌だが言えなくて。 言葉あそびになってきて若干訳がわからないけど、本当にそうで。 嫌だと言われたくない、だから言いたくない。 てやつで。 ドSかド

          「嫌だ」が聞きたい

          まつげにカールを

          日々小さなことに私は悩む。 プリン食べたいけど昨日も食べたもんな。 あの洋服屋さん見に行きたいけど入りづらいな。 あの人ともう少しおしゃべりしたいけど迷惑かな。 私は自分に自信がない。 私を取り巻く小さな悩みも大きな出来事もだいたいは自信のなさからきている気がする。 今日も、美容院に行きたくて行きたくてでも行けずにいる。 ついに美容院を選ぶことができなくて日曜の午後、サンマルクの1人席でチョコクロを食べている。 多分今、自分をガラッと変えたい。 コロナきっかけでこれ幸

          まつげにカールを

          誤解の谷間で

          誤解を解こうする年齢は、 とうに過ぎた。 「弁解って無意味だなぁ」そう思うようになって私は、前より冷たい人間になったような、ずっと求めてた本物の優しさに辿り着いたような、そんな気がしている。 そんななか。 久しぶりに激しく弁解したい瞬間があった。 私がふいにした質問。 それが相手を不快にさせたのは、すぐ分かった。 斜め下に向けられた瞳が灰色だったからすぐ分かった。 それに気づいたとき「そんなつもりじゃなかったの」と言いたくなったんだった。 私のふいの質問。 投げ

          誤解の谷間で

          出逢ってしまう、どうでもいい人

          名前もわからない。 顔も思い出せない。 そんなどうでもいい人のことを、今、考えている。 あの人は、 落ち込んでいないだろうか… そんなことを考える時点で、もはや全然どうでも良くないのかもしれない。 ・・・・・・ 私は今、一昨日行ったお店の店員さんのことを考えてる。 ご想像が膨らんでいるかもしれないが、 イケメンだったわけでもない。 というか女の子。 細くて可愛らしい。 10歳くらい年下かもしれない。 あの子がとびきり若いわけじゃない。 私がいい年齢なだけ。 あん

          出逢ってしまう、どうでもいい人

          戦うこと、わからない、わからない。

          〝守るため〟の攻撃と 〝傷つけるため〟の攻撃と… 何がどう、違うんだろう。 攻撃は攻撃じゃないか。 結果として相手を傷つけるのであれば 反撃だって攻撃じゃないか。 どちらも立派な〝攻撃〟だ。 そんなことを強く思っていることに、 気が付いた土曜の午後。 まさに私は、 攻撃を受け止めている真っ最中。 私にしてみれば、理不尽な攻撃を受けている。 とにかく、相手をしていない。 攻撃を返さずにこちらのターンで終わらせる…と、歯を食いしばっている。 夜な夜な食いしばってること

          戦うこと、わからない、わからない。

          新品のスカートが履けない

          タグがついたままのスカートが、2着ある。 それなのに今日、またスカートを買った。 裾がアシンメトリーになっていて、 生地は薄くてパリッとしてゆらゆらしていて、 ネイビー以上黒未満のロングスカート。 今日着ていた白より真っ白のTシャツに、よく似合った。 たぶんあの人も「かわいいですね」と気に入る。 お腹を凹ましてようやくファスナーが上がるんだけど、このスカートの日はとにかく背筋が伸びそう。 スカートばかり買うのは単にスカートが好きなのと。 歩くとき、後ろからついてくる

          新品のスカートが履けない

          「人間関係がうまく築けるか築けないか」は、とどのつまり「相手をどこまで信頼できるか」だと思う。 ここでの話は実際のところうまく築けてるか否かが重要ではなくて、うまく築けてる実感、の話。 信じてたら特に気にならない。イライラもしない。シクシクもアセアセもしない。

          「人間関係がうまく築けるか築けないか」は、とどのつまり「相手をどこまで信頼できるか」だと思う。 ここでの話は実際のところうまく築けてるか否かが重要ではなくて、うまく築けてる実感、の話。 信じてたら特に気にならない。イライラもしない。シクシクもアセアセもしない。

          トカゲの尻尾

          元彼の話になると決まって悪口が出る。 こんな女、可愛くない。 そして決まって あぁまたやっちゃった…と、後悔する。 こんな女、どうしようもない。 元彼の話は私が饒舌になる数少ない話題。 いつもは口数が少ない私。 誰かの気持ちとか誰かの好きとか嫌いとか誰かの誇りとか自信とか曇らせたり蹴飛ばしたりしないように気が張ってて、言葉が頭の中をぐるぐるめぐる。 だけど元彼の話題になればすらすらと言葉が出てくる。言い切る語尾を使う。 こんなに熱を帯びるのは、大好きだった先生のことか、夢

          トカゲの尻尾

          成れの果て人間

          どうやら私、〝成れの果て〟のようです。 心を寄せて異性と交わり 面倒になったらサヨナラ。 そのうち新たな遊び相手を見つけて ふらふらくねくねと近づく。 そもそも 契りを交わしておきながら 異性と心を通わせようとしている。 頭の中は異性でいっぱいの日だって、ある。 そんなとき、 人間は生き物だから仕方ない。 私は聖人でないし。 心をコントロールするのは まず、無理だ。 と言い放つ。 あ、口には出さない。 頭に住む数人の女の子の中で、 1番チャーミングな女の子が

          成れの果て人間