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結婚したかった私へ。

あの頃どうしても結婚したかった私へ

見事結婚した私から、お手紙を書こうと思います。

結婚しなくていいよ。
え、幸せだよ?
だから結婚してもいいよ。
だけど結婚しなくてもいいよ。
だってきっとそれはそれでロマンチックだよ。
あ、うるせぇって?
だよね、結婚したいんだもんね…うん。

・・・・・

まず、何でこんなことを書こうと思ったかをちょっと説明。

こないだカフェでね、隣の席の20代前半の女の子が喋ってたの聞いてたら

「うちら今ごろ結婚してる予定やったのに」
「マジいつ結婚できるんやろ」
「結婚するには仕事も大事やん」

とかそんなことをぺちゃくちゃ喋ってまして。

えー!
今時の若い子も
結婚とかしたいんだ!


ってビックリした。

そもそも私の思う今時の若い子は、結婚に無頓着なイメージで。効率的というか、どこまでも現実主義で、無駄なものは排除、みたいなイメージがあった。

だって、結婚したって離婚する夫婦が多い昨今で、そもそも未来がない国で子どもも欲しくないという人口が増えつつあるこの日本で、結婚というものに夢を抱いてる若者がまだおったのか…ほほぅ…と、遠い目になった。

私も20代前半に繰り返してた中身のない会話を今聞いていると「君たちはなぜ結婚したいのだね?」と口を挟みたくなる。

面倒なこと多いよ?
離婚は相当大変らしいし。
いや幸せよ、うん、めちゃいいよ。
でも我慢もたくさんあるよ。
あと子どもつくっても子どもの将来が心配じゃない?
日本を支えるなんて、まっぴらじゃない?
なんで結婚したいの?
好きな人と一緒にいたいのなら、結婚しなくてもいれるよね?
ねぇ?ねぇ?なんで?


自分も20代前半は闇雲にただひたすらに結婚したかったんだから、結婚を夢見る気持ちは理解できる。結婚するもんだと思ってた、信じて疑ってなかった。
今の若者はもっと打算的かもしれない全く違う理由かもしれない。

キテレツ大百科のオープニング曲か何かも「お嫁さんになってあげないゾ!」とかいう歌だったりしてさ。お嫁さんってのが憧れだったのよ。

20代後半は、また違った。
とにかく選ばれたくて結婚したかった。
生涯かけて幸せにしたい女だという称号が欲しかった。
周りが結婚する中、結婚してない自分は「結婚ができない自分」になった。
愛だけならいらない。
覚悟の愛が欲しい。

で、30になって結婚するわけだけど。

そのときにはもう、1人で生きていこうかーと思っていた。
そしたら一緒に生きていくのも楽しそうね、という人に出逢い、覚悟の愛を告げられた。おお、私は応えられるかな…と。

結婚という制度でお互いの安心を守ろうね、という契約を交わしたような気持ちもほのかにある。

もちろん、これまで付き合った人とこの人は全然違う。
たのしい、弱い私も出せる、強い私も見せる、悪い私も出すし、クソな私も全部見せられて、少しカッコつける私でもいられる。


だから結婚した。


で、でですよ。

結婚しなかったなら…ともふと思う訳です。

それはそれで
海外旅行行って、昼過ぎまで寝て、ふらっとコーヒー飲みに出掛けて、寝たい人と寝て、抱かれたい人に抱かれ、寂しくて泣きながら歩く夜もラーメン食べて踏ん張って。
我慢して強がってサヨナラしたり。

うん、なんとなくロマンチックな気がする。

今は、今で。
これはこれで。
ロマンチックな日々。

さて、なんで結婚するんでしょうね。

選ばれたくて結婚を求めるんじゃなくて、選んでいきたいよねーと思うなりけり。

でもしたいもんは、したいよね、うるせぃやいっ!

・・・・おしまい・・・・

デヴィ夫人の本で、「選ばれる女におなりなさい」ってのあるよね。

デヴィ夫人のことは好きだけど、選ばれる待ちより、選びたいでそうろう。

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