見出し画像

Pono#5 自律神経失調症①

今日は『自律神経失調症』のお話です

自律神経失調症とは、医学的検査をしてもその症状を裏付ける所見が無いにも関わらず、頭痛易疲労感息切れしびれ感などの様々な症状が続く体の不調の事です

原因は分からないけど「何か体調がずっと良くない・・・」


日本では自律神経失調症と診断された人は約65万人いるとされていますが、診断を受けてない人、
例えば「このくらいなら病院に行くまでもないか、、」
「このくらいは我慢しないと、頑張らないと」
という人も含めると、実際には約650万人(日本人の約5%以上)いるとされています

そして、医療機関で適切に対応してもらえず、色々な病院をハシゴすること(ドクターショッピング)に繋がりやすいのも実態です

「こんなに苦しいのに、何で??」

「私は何処へ行けばいいの?」


「どうしたらいいの・・・」


行き場のない気持ちで本当に苦しいですよね?

そもそもどうしてこうなってしまうのでしょうか?
目に見えない何かがそれを邪魔している・・・?


大きくは以下の2つの体の仕組みが体の不調を引き起こしているとされています

①ストレスに対する自律神経系の異常
(ポリヴェーゲル理論:多重迷走神経理論)
②脳(左脳と右脳)と自律神経の関係


①ストレスに対する自律神経系の異常


簡単に言ってしまうと、
「人はストレスを受けると病んでしまうのでストレスを分散、逃がそうとする行動(戦略)をとります」
これを自律神経が調整してくれています

本来は自律神経がこういった戦略をとってくれる仕組みになっているのですが、現代人の生活からそうも言ってられず、ストレスを逃がすのではなく「溜め込んでしまう」ことが現状で問題です

「ストレスを逃がすことが出来ない」「ストレスを逃がせる環境がない」

結果、自律神経もキャパオーバーになってしまい適切に機能が果たせず、神経機能の異常(神経が上手く働かない)が生じてしまいます
自律神経が協調的に働いてくれないことを自律神経機能不全(の状態)といい、これによって体に原因不明の不調が現れてしまいます

ストレス →  自律神経機能不全 → 体の不調


では、もう少し具体的に自律神経の戦略をお話していきましょう
(ちょっと難しいので「ふ~ん」くらいで大丈夫です!)

そもそも【ストレス】とは具体的に対人ストレスや睡眠障害、内部障害(内臓の病気)の既往や生活環境の変化、気候変動などを言い原因は様々です
これ等のストレスを溜め込んでしまい自律神経失調症の症状を生じさせます
(しびれ、痛み、胃腸障害、頭痛、めまい、倦怠感など様々)


体はストレスを受け取ると「ストレスをどう逃がそうか?」と3つの自律神経が段階的に働いて体に適応させています

1)腹側迷走神経(副交感神経)
2)交感神経
3)背側迷走神経(副交感神経)

例えば童話の「三匹の子豚」で言うと一番はじめに長男のワラの家がオオカミに吹き飛ばされてダメになってしまいます
すると長男は次男の木の家に向かい助けを求めます
しかし、次男の家もオオカミによって吹き飛ばされてしまいます
最後に三男のレンガの家でかくまってもらい難を逃れるというお話
災害レベルに応じた3つ防波堤が順番にあってどこかの段階でオオカミの侵入を食い止めるみたいな、、、伝わるかな?笑


1)腹側迷走神経(副交感神経)


一番バッター、三匹の子豚で言うワラのお家を作った長男ブタです
この神経は「リラックス」に関与している神経です

例えば上司に怒られたてストレスを感じたので、休憩室に逃げ込んでお茶を飲んでリラックスしてみる
そうしているうちにさっき怒られたを忘れていた、みたいなリラックスの反応を使ってストレスを逃がしている神経です

他にも上司に怒られて「すみません、すみません」と何回も謝って反省している印象を上司に見せつける
これによって自分の身を守って自身を安心させている(リラックス状態に持っていこうとする)
また、「すみません」と口に出すことでストレスを逃がしていることにも繋がっています

この神経は顔や喉に関係しているので、ストレスにより神経の働きが低下してしまうと表情が暗くなったり、声が低くなったりします

なので、職場などで「あれ?この子最近表情が暗いかな?」と思ったらその子は腹側迷走神経を使いすぎていることになります
頭、顔、首の筋肉を緩めて(整体などで)神経の働きを回復させてあげることが必要です


そして、この段階でストレスを逃がせると理想的です!
この段階は社会適応に重要な神経経路とされていて人間関係のトラブルから身を守ってくれます

「すみません」と謝ることが出来るのでそれ以上にトラブルを面倒にさせなかったり、人からの信頼を得られる場合もあるからです
怒られて「すぐにキレる人」や「謝れない人」は揉め事に巻き込まれやすい
社会的に見れば「謝れないなんてあの人は子供だな」と思われてしまいますので

「スルー出来る人」や「寝たら忘れられる人」は羨ましいですね

なので、自分のためにも、周りの人(社会的に)のためにも
頭、顔、首の筋肉を緩めて神経の働きを回復させておくことが結構必要であったりもします

また表情が良いと自分も周りもハッピーですからね😊

自分で定期的にリラックスのとれる時間を作るとか、マッサージ、整体に通うとか創意工夫が必要です



次回に続きます


どうぞよろしくお願いいたします