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ep15 新興国の豊富な労働力で儲ける!

15回目の投稿を迎えられました。引き続き家に引き籠る日々が続いております。あと1カ月はこの生活が続くことでしょう。その最中ではありますが、なぜか引き籠る日数に比例して食欲が増して困ってます。体重も順調に増えております。今日から打開策としてカロリーゼロのコーラをがぶ飲みして偽りの空腹を満たしている次第です。皆様はいかがお過ごしでしょうか。

今回は海外の労働事情についてお伝えいたします。海外とはいえ私は東南アジアの新興国での生活が主となります。そのため新興国の労働力について説明させて頂ければと思います。新興国では多くのビジネスチャンスが眠っていると感じます。こちらを参考頂き新興国ビジネスの検討のきっかけとして頂ければ幸いです。

<人件費を抑えられる>

こちらは東南アジアで事業を行う最大のメリットになると思います。皆さんが行っている事業について、多くの人手が必要なビジネスをされている場合、もしくは多くの人手があればさらに効率が上がる場合は新興国に進出することをお勧めいたします。雇用の方法は大きく2種類に分けられます。正社員雇用かアルバイト雇用です。
正社員の場合、多言語を操る方でなければ月給200ドル(2万円程度)から雇用できます。これは日本の大卒の方の初任給の10分の1程度で雇えるということです。なお、英語を少し話せるレベルでしたら300ドル~500ドル(3万円から5万円)程度で雇うことが可能です。日本語の出来る人材でしたら1000ドル以上(10万円以上)は覚悟下さい。
アルバイトの場合は時給1ドル程度(100円)から雇うことが可能です。英語が少し話せる方でしたら時給1.5ドル(150円)程度で雇用可能です。日本では東京が最低賃金が約1000円だそうです。それに比べると10分の1の金額で一人雇用できることになります。
この金額は新興国の首都で雇用した場合の金額となります。私自身2019年に上記の金額で雇用しております。なお、その業界での就業経験の無い方を雇用した場合の金額となることをご理解ください。額面については5年以上生活している中で大きく変化しておりません。もちろん経験値を持っている方はそれに準じて給与が変わりますし、その金額は年々上昇している印象を受けます。

<教育がとても大切>

上述の通り、業界経験の無い方を採用するのであれば日本の10分の1程度の人件費で事業を運営できます。多くの人手を必要とするビジネスでしたらもってこいです。しかしながら、海外ビジネスでは気を付けなければならないことがあります。文化や環境が異なるため物事に関する価値観や教育レベルが日本と異なることです。
日本人は時間を守ったり集団の規律を守ることを重視しますが、海外では時間におおらかで利己的な方が多いです。こちらについては私が過去に投稿した内容を参考頂ければ幸いです。
教育に関しても日本と同等のことを学んでいるのかは疑わしいと考えて下さい。もちろん日本でもかなり個人差があることは私も認識しております。個人的経験則から言うと、東南アジアの人は数字はあまり強くない印象を受けます。例えば市場で買い物をすると平気でお釣りを間違って渡されますし、レストランで食事をしたお釣りも間違えることが多々あります。お釣りは多い時もあれば少ない時もあります。ですのでお釣りはしっかり確認する必要があります。日本ではお釣りを間違えると謝罪の嵐となりますが、海外の場合は笑顔で対応されます。古いですがテヘペロって感じです。
話が少し反れましたが、このような違いがあるため従業員に行う教育には最も力を注ぐ必要があります。価値観が違う上に受けてきた教育も違うため、日本で行う数倍は従業員の教育に気を使う必要があるからです。教育を考える際は日本の常識が海外の非常識と考えてもいい位かもしれません。教育の仕方を間違えるとスグに辞めてしまう可能性がありますし、効率の悪い仕事場が生まれてしまう可能性があります。このことを避けるため、しっかりとした教育体制を整えることが事業成功の秘訣だと考えております。

<女の子がよく働く>

こちらは東南アジアあるあるかもしれません。東南アジアで事業を行っている方の多くは同意頂けるのではないでしょうか。東南アジアの多くの国は年中温暖な気候が続きます。そのこともあり、衣類もあまり必要無いですし年中フルーツや野菜に困りません。シャツは300円程度で買えてフルーツも100円あればお腹いっぱい食べれます。そのこともあり、寝る場所さえあれば毎日働かずとも何とか暮らしていけるのです。実際に町を見渡すと、お昼なのにおじさん達がビール(50円位で買えます)を片手に会話を楽しんでいたり外でお昼寝をしていたりします。
その一方で女性は考え方が違います。服を買ったり化粧品を買いたいという個人の欲求に加え、子供の面倒に責任を持っている方が多いです。そのためか一生懸命仕事をしている方が多い印象を受けます。実際、東南アジアでは金融機関で融資を受ける方の8割は女性というデータが出ている場所もあります。
このことは職場でも同様でして、男性よりも女性の方が積極的に仕事を行う印象があります。また、男性の場合はクリエイティブな仕事に向いており、女性はルーティンの様な仕事を継続する胆力がある印象を受けます。もしかしたらこの辺りは日本と一緒なのかも知れません。ですので日本で行うビジネスと同様のことを継続的に行う事業の場合、女性を多く採用することをお勧めいたします。

<転職が当たり前>

こちらは海外で事業を行う上で気を付けなければならないことです。基本的には皆さんが手塩にかけて育てた従業員は巣立っていくためです。海外ビジネスはこのことを前提に事業計画を立てる必要があります。
例えば飲食店事業を行っているとします。従業員が調理場で働いている場合、日々料理の腕は上達していくことでしょう。そして職場では欠かせない存在となったときにそれは起こります。転職して職場を変えたり独立するのです。職場を変える場合、勤務環境の不満もありえますが、より高い給与を期待して転職している印象を受けます。独立の場合は就職前から目標を持っていて働いているケースが多い印象を受けます。こちらは日本でも起きていることかもしれませんが、海外ではより頻繁に起こっている印象を受けます。
皆さんが計画している事業について、資本金が多額にかかるなどの参入障壁が高くない限り、職場を任せられる従業員を多く育てることを意識する必要があります。ある日突然、従業員から転職の報告を受けても大丈夫な様しっかりと準備することをお勧めします。

<沢山雇う必要がある>

こちらは上述の内容と重なる部分もあります。私のイメージではサービス業の場合日本の3倍から4倍の人数を雇用する必要があります。これは効率の違いもあるのですが欠員リスクを避けるためでもあります。
飲食店の話ばかりとなってしまいますが、私は日本で飲食店で働いた経験が5年ほどあります。その際、300席ある居酒屋を10人程度で回しておりました。10人がシフトに入っている時は客は2回転くらいしておりました。東南アジアの場合、100席ほどのレストランで少なくとも10人のスタッフが働いております。これは従業員の出入りが激しい(新入りが多い)ため、店員の熟練度が低くなってしまうためだと推測しております。
実際、注文とは異なる料理が来ることも多いですし、注文した料理がオーダーに入っていないことも日常的に起こります。日本では謝罪問題に発展しますが、東南アジアではスタッフが「今作ってます」という必死の言い訳で逃れようとします。
実話を挙げます。日系飲食店で友人とのお酒の席で〆に親子丼とお茶漬けを頼んだときのことです。日本では〆の料理を注文した場合、同時に提供されることが多いのではないでしょうか。海外では同時提供出来るお店はかなり質の高いお店です。大抵の飲食店では作る順番に気を使わずに調理します。簡単な料理を先に作る傾向もあります。
その傾向に反し、注文して10分ほどすると親子丼がやってきました。ここで私は、「お茶漬けの方が簡単なのに親子丼が先に来ることがあるんだなぁ」と頭で思いました。そこでは同時提供が無い世界なので友人は出てきた親子丼をスグに食べ始めました。そして何事も無く食べ終わってもお茶漬けはやってきませんでした。正直食べている間友人は私の視線が痛かったことと思います。結果注文してから30分経ってもやってきませんでした。
さすがに変だと思い注文入っているか確認すると、先ほどお伝えした伝家の宝刀「今作ってます」という言葉が返ってくるのです。日本でしたら大クレームもあり得るのではないでしょうか。海外経験の長い方はこのことに対して怒らずに待ったりキャンセルが出来る方が多いと思います。この話でもそうでしたが私も従業員に怒ることなく笑ってしまいます。皆さんでしたらこの場面に会った時どのように対応するでしょうか。
横道に大分反れてしまいましたが、このように従業員の熟練度が低いことに加え、入れ替わりも激しいのが海外での雇用の特徴の一つとして捉えられます。そのため、新興国では人件費を抑えられるものの、抑えすぎることなく運営することも必要であることを理解頂ければと思います。

<まとめ>

少し長くなってしまいましたがこちらが海外特に東南アジアの新興国の労働の特徴となります。継続的に良い教育の提供が可能で労働量が必要な事業の場合、新興国への進出を是非とも検討下さい、儲かる機会は多分にあります。しかしながら、何度も言いますがこれは主観的な意見ですので異論反論あるかもしれません。ですのでこちらの投稿も参考に多くの方から生の声を聞いて頂き精度を高めて頂きたいと思います。

最後までご覧頂きありがとうございました。本投稿が少しでも参考になりましたらフォロー&支援お願い致します、励みになります!今後も不定期ながら更新して参りますのでよろしくお願いいたします!

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