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ep14 外国人の考え方とは

14回目の投稿となりました。海外投資に関する情報をお届けしたい気持ちはあるものの、今は渡航制限もあるため需要が少ない印象があります。そのため今回は外国人がどのような考えや価値観を持っているのか、私なりに学んだことを投稿出来ればと思います。あくまで私が今まで経験したことを頼りにしておりますので、共感頂けない箇所もあると思います。外国人と今後接点を持つ機会が増えそうな方は、こちらを参考頂ければ話や交渉をする際の立ち回りがより良いものになると思います。

<家族が最も大事>

日本では核家族化が進み、独身の場合は多くの方が一人暮らしをされていると思います。結婚されていてもお子さんもしくは両親との2世代程度で暮らしている方が多いのでしょうか。新興国の場合は異なっており、多くの世帯が大家族となっております。一例をあげると、ある会社の私のスタッフは10人暮らしです。ざっくりとした内訳をお伝えすると、奥さん・子供一人・両親・兄弟夫婦と子供・親戚夫婦と子供が一緒に暮らしております。こちらは特別なケースではなく一般的な家庭の一形態です。このような大人数で暮らしており、職場の時間を除いて家族と密な時間を過ごしております。そのこともあり、家族が何かあった場合は仕事の状況関係無く会社を休み家族のために行動いたします。私が日本で暮らしていた頃は、そのような境遇の方に会う事はありませんでした。また、一人暮らしをしているため家族との時間を大切にするという意識をすることがありませんでした。そのため仕事が最優先・友人との時間を優先に暮らしていました。日本人からすると仕事優先で物事を考えてしまいがちかもしれませんが海外では家族優先で物事を考えている方が多いことを理解頂ければと思います。

<何とかする瞬発力がある>

日本人は何をするにも準備に時間を費やす傾向が強いという認識があります。ですので仕事を行う前にチェックリストを作ったりスケジュールの管理を徹底されている方も多いと思います。私も以前は日本で金融機関におりまして、事前に行動スケジュールを作り、事後に日々の業務内容を30分単位で正確に記録することを義務付けられていました。私は海外では立ち上げなどを多く行っていた当時、ルーティンなどありませんでした。そのためスケジュールも日々慌ただしく変わるため随時出てきた案件を消化する日々でした。
その中で時々緊急で処理しなくてはいけない案件が出てくることがあります。場合によっては自分自身では解決できず途方に暮れそうになる時がありました。しかしながら、そのような時に相談するとスタッフ達は必死になって解決策を考えてくれてガムシャラに動いてくれます。それこそ家族の力や人脈を使い解決策を提案してくれます。頼んだ仕事の期限などを守らないこともありますが緊急時は頼りになることがあります。

<時間におおらか>

よく海外の人から「日本人は時間に正確だ」とか「定刻通りに電車が来るのがすごい」という話をテレビなどで耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか。これは全く間違っておりません。海外で仕事を始めて最初にぶつかる壁が時間感覚の違いです。基本的に社内規定で罰を設けない限り、平気で会社に遅れて通勤してきます。理由は「お腹が痛かった」「道が混んでいた」などの呆れてしまうようなものです。日本では社内外問わず評価を大きく下げてしまいますよね。しかしながら定時には皆さんしっかり帰ります。都合のいいルールは守り、都合の悪いルールについてはおおらかになってしまうという特徴がみられます。これは仕事ばかりではなくプライベートでも同様でして、待ち合わせ時間に平気で遅れます。ですので外国人の方と待ち合わせをする際は遅れて当然という気持ちを持った上で行うことをお勧めします。

<利己的>

こちらは海外の方と仕事や生活をする上でかなり重視された方が良いと思います。日本人の場合は会社のためであったあり友人のために行動を起こす方は結構多いと思います。自分自身としては納得できていないものの、誰かのために何かをした経験をお持ちの方が多いのではないでしょうか。しかしながら、海外の方はまず自分が利を得られるかどうかを重視します。例えば空港を例にあげましょう。チェックイン時にエコノミーのレーンが列をなしており、ビジネスクラスやファーストクラスのレーンが空いているとします。するとエコノミーなのにビジネスのレーンを通って平然とした顔で手続きをしようとするのです。実際は突っぱねられるのですが数分間はあれこれ言い訳をしてチェックインをしてもらおうと交渉するのです。また、長蛇の列となって入国審査に並んでいる際、自分のフライトが近いからか列を無視してどんどん前に入ってくる人も多いです。日本でも同じような行動をする方いらっしゃると思いますが、海外にいるとその状況に出くわす確率がかなり高いです。もちろん国籍関係無く利他的な方も中にはいるかもしれませんが、そう言う方は社会的に成功された方が多い印象を受けます。成功されている方は国籍関係なく利他の精神も持ちながら行動をしている印象を受けます。私もそういう方とお話をしている時に、利他の気持ちを忘れずに過ごそうという気持ちを強く持ちます。

<プライドが高い>

こちらも海外にいると強く思うところです。仕事を任されたときに期限通りに出来なかったり依頼者の期待通りに出来なかったことは誰しもが経験あるのではないでしょうか。そのようなとき、大抵の外国人は出来なかった理由をコンコンと説明してきます。所謂言い訳を並べてきます。皆さんはそこでしょうがないなぁと思ってしまったら最後です。同じことは何度も繰り返されることになります。なぜならば一切反省していないからです。プライドが高いために出来なかった自分を肯定できず、何とかその場を切り抜けようとします。そして切り抜けられた場合に達成感を生んでしまい、次回出来なくても大丈夫という感情を生んでしまうのです。これで悪循環が始まってしまいます。
また、仕事が出来なかったり自分が間違ったことをしても一切謝ることはありません。外国人の多くが「謝る=負け」という謎の公式があるようでして、決して自分の過ちを認めようとしません。さらに、大勢のいる場でそのことを責めると大変なことになります。外国の方は自分が怒られていることを他者に見られることは一番の恥という価値観があるからです。そのため、公な場所で注意する場合は気を付けて下さい、恨まれる可能性まであります。このようにプライドが高いためデメリットも多いのですが、常に自信満々な態度は時折頼もしく思える時があるのが不思議なところです。

<裏切る>

こちらは海外で仕事をされる予定のある方は本当に気を付けて頂きたい点です。この裏切りには会社を裏切るという面が強いです。上述の通り、外国の方は家族を大事にしながら利己的な方が多いです。その性格からか、家族の問題や自分の問題でお金に困ることがあった場合、会社を裏切るという行為が発生します。具体的には、経理が会社の金庫のお金を平気で持ち出すこともあれば、調達担当のスタッフがキックバックを受け取るように発注先に話を持ち掛けたりします。また、会社からお金を借りてすぐに連絡なしに会社を辞めることもあります。新興国で雇用をしている方は殆ど皆さんが同様の体験をしているのではないでしょうか。ですので、いくら信頼していてもこのような事が常に起こりうることを想定して接点を持つことをお勧めします。

<なんでも「出来る」と言う>

こちらも外国人特に新興国あるあるではないかと思います。仕事の交渉などで「〇〇出来ませんかねぇ?」と聞くと、9割方「出来ます」という回答が返ってきます。たとえそれがやったことの無い仕事でもです。初めてですとは一切言ってきません。その「出来ます」言葉を信じて頼んでみると、「●●が無いから出来ません」「✕✕のせいで出来ません」という回答が後日返ってきます。今ならばコロナのせいで出来ませんなどと言ってくると思います。先にお金を払っている場合は厄介です。そのお金は戻って来ないと思って諦めた方が良いと思います。このように、海外の方は「出来ますか?」と聞くと「出来ます」と答えてしまう節があります。そして日本とは違ってその言葉に責任を負わないため気を付けて下さい。可能ならそのような話を展開することなく交渉や話合いを終えられるようにすればこちらが怪我をせずに済むかもしれません。お気を付けください。

ポジティブな内容よりもネガティブな側面を多く書いてしまいました。接点を持つ際に気を付けて頂きたいという気持ちで書いてしまっていたと思います。

最後までご覧頂きましてありがとうございました。こちらの内容が参考になりましたらフォロー&支援お願い致します、励みになります!今後も不定期ながら投稿続けて参りますのでよろしくお願い致します。


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