見出し画像

今年ならではの漢字が難しい

日本語って本当に難しいシリーズです。
急にシリーズ化しました。

以前「ものの数え方って難しい」という記事で、数え方についてお話ししましたが、今回は漢字についてです。

読み方が同じ漢字や自らの思い込みで、つい間違ったまま漢字を使ってしまっているということもあるはず。

数か月の間で、記事を書くにあたって様々な言葉について調べました。
その際、あちこちのサイトで気づいた間違った漢字について、メモをしておきたいと思います。


今年ならではの漢字

今年になり初めて登場したと言っていいであろう言葉といえば
「コロナ禍」です。

コロナ禍の「禍」の読みは「か」です。
禍には「災い」や「災難」「不幸なできごと」といった意味があるそうです。

ところが、何度も「鍋」(なべ)や「渦」(うず)になっている文章を見ました。
そのことについてあちこちのメディアでも取り上げられていましたが、やはり鍋や渦と表記してある文章は今も見かけます。
確かにこのような漢字、今までは日常で使うことなどなかったですよね。

私はこの漢字を元々知っていました。でもドヤ顔はできません。
なぜかというと、悲しいことにサイ〇パス関連のことで去年調べものをしていた際にうっかり覚えたからです。
この件について詳しい話が知りたい方はぜひコメントを。

参考記事⇒ 新型コロナウイルス


一番よく見る

個人的な体感としては、これが一番よく見かけます。

「髪がいたむ」という漢字について。
「傷む」なのか、「痛む」なのか?

正解は「髪が傷む」です。

「いたっ!」となる場合に「痛む」を使うそうです。
生き物が感じるいたみが「痛み」であり、髪はいたんでも痛みは感じないので「傷み」になります。

もっと細かなことを言えば、髪を無理矢理引き抜いた時に感じたズキッとした頭皮のいたみは「痛み」であり、やがてカサブタができた頭皮の様子を指差して頭皮いたんでるよ、と誰かが言った時のいたみは「傷み」です。

気づけば髪がどこかへ飛んでいってしまっていた時の心のいたみや苦しみは「痛み」だと思います。

この漢字間違いについてですが、某有名ヘアスプレーメーカーの公式サイトや、YouTubeに動画を投稿している某有名な経営者の映像ですら漢字を間違えていたので、個人的には難しい言い回しであると感じます。(動画に関しては編集者が別にいるのではないかとは思います)。

参考記事⇒ 痛むと傷む


複雑系

「せざるをえない」という言葉もよくサイトやニュース記事内などで見かけます。

漢字を取り込むと、正解は「せざるを得ない」です。

この言葉の場合、漢字以前に入力段階で間違う方が多いのではないかと思うのです。
私がよく見る平仮名例が「せざるおえない」でした。

「せざるおえない」を漢字変換すると「せざる負えない」「せざる追えない」になってしまうので、結果間違いとなってしまいます。

せざる|を|えない と分けると、わかりやすいと思います。

参考記事⇒ 「せざるを得ない」「せざる負えない」正しいのはどっち?


最後に漢字の話ではないので余談になりますが、事務機器や映像機器メーカーでおなじみのCanonをカタカナ表記すると、読みは「キャノン」なのですが、表記する際は「キヤノン」(ヤが小文字ではない)であるということについても、ここ数年の間に知りました。

ただでさえ自分の書いた漢字の間違いさがし状態であるにも関わらず、カタカナまで...と思うとなかなか文章が先に進みませんが、めげずに日本語と向き合う日々です。




次の記事⇒ 本と鬱蒼とアートと


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?