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南天
2024年2月12日 13:12
「初授業はどうだった?」小学校の廊下。初授業を終えほっと胸を撫で下ろすアドに、レックスが尋ねた。アドは苦笑いをした。「途中、アクシデントが起きてしまってどうなるかと思いましたけど…先生がカバーをしてくれて助かりました」「ああ…あれは予想外だった。すまなかった。せっかく教案通りにいっていたのにな」「いえ!それはまあ、そうですけど…」「だが、授業が必ずしも教案通りに行くわけでは
2024年2月4日 22:11
「この子を、私の初授業に参加させてくれませんか?!」「「え?!」」アドは悲しそうな、しかし決意のこもった表情で話し始めた。「私、ずっと授業に何か足りないなって思ってたんです。人間は怖くないよってことを伝えたいのに、いまいち説得力がない…でもこの子を子猫たちに実際に見て貰えば、人間が安全な生き物だって伝わるはずです!」レックスは真面目な表情で語った。「…ダメだ。いきなり子猫たちに
2024年2月2日 00:12
その日の夕方。アドはふらふらになりながら大学へ向かった。教育実習の最終日に控えている、初授業の練習をするためだ。レックスが教室で学生の席に座って言った。「では、模擬授業を始めようか」アドは緊張の面持ちで背筋を正した。「よろしくお願いします…!」右手に指導案を持ち、アドは大きく息を吸った。「…では、授業を始めます!今日は、人間の言葉について学びましょう。私たちの会話に欠かせ
2024年1月31日 21:35
市立アニマーリア東小学校。アドが教室の戸を開ける。緊張しつつも教壇の前に立った。「今日からこのクラスで教育実習をすることになった、アドです!精一杯頑張りますので、よろしくお願いします!」黒いスーツをまとい自己紹介を終えたアドに、小学生の子猫たちからの拍手が送られる。担任の先生も拍手をした。「はい。ありがとうアド先生。アド先生は、アニマーリア大学から来た人間学部の先生です。とっ