mappi

1986年生まれ。フリーランスマザー。 本が好き。身軽に生きる。

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1986年生まれ。フリーランスマザー。 本が好き。身軽に生きる。

最近の記事

間に合ってしまう星

37歳の女がキリキリしている図は見苦しいと思うのだが、どうしてもせっかちな性分がやめられない。そして深く考えることができず、衝動的に行動してしまう。 8月もそうだった。我が家は南米コロンビアで生活しているのだが、夫が1か月本邦出張するという。ついでに、スーツケースにあれやこれや頼みたくなるのが主婦である。服、お弁当グッズ、本、化粧品。住んで10年も経つとこの国の便利さに感嘆することも増えたのだが、やはり日本製品の「こういうのが欲しかった!」にはかなわない。スーパーマーケット

    • 名前の花をもらう人生

      昨日、客人があった。2年間こちらの大学院で働きながらインターンしていた日本人学生の男の子で、来月日本に帰国するという。 親戚もいない中で、数か月に一度顔を見せてくれる存在ではったけれど、一度パートナーと私の出張が重なり、一泊我が家で子どもたちと留守番をしてくれた。タクシーでマクドナルドに連れていってくれた思い出がよほど強烈だったようで、その日から「お兄ちゃんパパ」と呼ばれて慕われている。 裁縫が得意で、制服の裾上げやひざあての補強も、文句ひとつ言わず朝から付き合ってくれた。こ

      • 友人が南米でマッチングアプリをしながら旅をした話

        今も自信ないけれど、若い頃はすさまじいほど常識がなかった。どれくらいかというと、コロンビアはボゴタに渡った一週間後に、ネットで適当に調べた日本食レストランに電話をして「三味線弾きに行ってもいいですか」ときいたくらい。電話したことよりも、よくあんなに弾けないくせにできたよな・・・と。何しろ暗譜できた曲すらなくて、来てもいいよと言われて私は譜面一式持っていったのだから。こりゃ腕が知れるとあきれられただろう。 それでも面白いことに、飛び込みのように行ったその店に、たまたま日本人旅

        • ガストのカプチーノのせい。

          平日一時間800円。土日一時間1000円。2人目の追加は、プラス200円/時。うちが暮らすファミリーサポートの利用料(初回に登録料1,500円支払いあり)。 親戚も頼れる知り合いも近くにいない核家族の夫婦にとってファミサポは文字通り命綱だと思う。電話一本で協会が調整してくれて、自宅でベビーシッターしてくれ、税金から保険もでている。金銭が介在してるので何の遠慮もいらず、用意しておけば食事の介助もお願いできたり、お散歩に連れ出してくれる。2月、3月の仕事が立て込んでいる時期は毎

        間に合ってしまう星

          久しぶりにココロがおどって。

          金曜日。段取りに人生をかける私は2週間ぶりの一人で過ごすモーニングが楽しみで仕方なくて、もちろん前の晩はランチにサラダをお腹いっぱい食べて夜ご飯はあまりお腹がすかず、お風呂上りの体重計は夜の史上最低値を更新し「まさか翌朝は夢の40キロ台!?」と期待するも200g届かず。期待しないでおこう、今のままですでに素敵だと言い聞かせ(最近ボディポジティブの考えに共鳴。自分の見た目が不満だと手っ取り早く不幸せなので、わたしはすでに、現段階で綺麗であると断言します)、200gくらいなんじゃ

          久しぶりにココロがおどって。

          ビジョンとミッションと。

          家族だって一つのチームとするなら、目標立てするのはありだとつらつら考える午後。私の理想は、「帰るのが楽しみ!会うのが楽しみ!」と子供達が帰省を心待ちにできる家庭(自立前提、えらいっ!)。手料理でおもてなしなんかしない。「おかーさんはまたどっか行ってるの?」って蒸し大豆(私が好きだから、常に冷蔵庫にある)をつまみながら話のタネにされるのがいい。パートナーはインドア派なので引っ張らないとついてこないだろうし、私は一人ふらっとどこかに行くのが好き。子育てが終わったら、年に一度でも二

          ビジョンとミッションと。

          2021年7月3日

          とある国の女の子は、外国で暮らしてみたいと思っていました。 女の子は英語が得意で、スペイン語もロシア語もうまかった。日本で就職することが考えられずに大学を出てメキシコに1年間行きました。帰国後、もっと南の国に行きたいと今度はコロンビアに行きました。 コロンビアの大学院を卒業し、そのまま現地就職して会社をつくり、現在は日本と2つの拠点で組織を運営しています。 女の子は結婚して子供を2人授かり、幸せに暮らしています。 あっという間の10年間。明日7月3日は、私がコロンビア

          2021年7月3日

          家庭が職場だけど、2つの国ではたらく女。

          「コロンビアで料理系習い事ビジネスやるとしたらどうなるか、プロポーザル書いてみて」。 忙しい夕方に申し渡されたメッセージ。 主観的にも客観的にも7割主婦で、毎日家事育児で体力がすべて奪われている日々。家庭が第一の職場。だけど忘れてた。私は仕事もしてたんだった。会社を経営していたんだった。それも日本とコロンビア2つの国で。 新しい宿題を言い渡された気分で、眠気に蓋をして子どもの昼寝中軽く調べてみる。後回しにすると気が重くなる。そして、できるときにやっておかないと常に思考の

          家庭が職場だけど、2つの国ではたらく女。

          ヨーグルト狂騒曲

          ある日、玄関の外で子どもをベビーカーに乗せていたときのこと。 「今ね、サンプル配ってるの。ヨーグルト食べる? これ病院にしか置いてないやつ。3個で450円」。気のよさそうなおじさんが野球帽かぶって勧誘してきた。夕刻の忙しい合間。 「今キャンペーンしてるからお得よ。宅配の契約してくれたらおまけどっさりあげる」。 ヨーグルトねぇ、確かに毎週買ってるけど。味が好みかわからないからと適当にかわし、サンプルだけもらってその日はおしまい。 1か月後、夕飯の支度中にピンポーン。家族

          ヨーグルト狂騒曲

          近さを重んじるようになったら大人の証拠

          「あそこはサービスがよくないのに。。。」 美容院や買い物を嫌う夫は顔をしかめるけれど、彼の髪の毛はくせっ毛でそのままにしているとあっというまにジャムおじさんになる。週半ばの今日、強制的に美容院に予約を入れる。私も行くそこは確かにとる客が多すぎて予約したのに待たせるし、あんまり聞き取りもしないので彼のいうこともよくわかる。サービスはよくない。 でも仕上がりはそこまで悪くないのと、お値段もリーズナブルで何よりうちから一番近いのだ。2か月に一度行くコスパとしては悪くないので、今

          近さを重んじるようになったら大人の証拠

          人生の午前中

          「コロンビア、ましてその地方都市に知り合いがいる」というシチュエーションは多くの人にとってあまりないことらしく、「泊めて(あげて)ほしい」と言われることが多々ある。直接の知り合いならまだしも、「後輩が」「前知り合った人が」というレベルで。基本的に困っている学生さんが多いので、問題なく我が家のゲストルームにお泊りいただく。 1年半前にコロンビアの大学院進学を考えて下見に来た男の子。コロンビアに拠点を移すことを考えるのは基本的に南米初心者ではないので、彼のJOCV話やら、パラグ

          人生の午前中

          雨だっていい天気

          図書館の本を入れる用のトートバッグ。子供の保育園用のバッグ。マザーズバッグ。グローサリートート。目がチカチカする蛍光灯。 全部「とりあえずこれでいいか」と一時的に使っていて、全然気に入ってなかったことに気づき、きちんと用途別に買い求めてみようと朝からAmazonに入り浸った。ずっと購入を検討していたスリム水切り籠、電球色の照明、布団セット、玄関マットもええいままよと決済ボタンを押す。こんなことで、スカっと頭は晴れやかになるから不思議。中断されずに物事を進められると、私の心は

          雨だっていい天気

          オリンピックをやるのかやらないのか

          人間誰しも好きな家事、嫌いな家事があるけれど、単純には仕切れない。「広くて綺麗なキッチンでゆっくりと時間をかけて作る料理」は好きな家事だし、「あと5分で出発するのにまだ化粧もしてない中干す洗濯物」は嫌いな家事に入る。 先週は天気が落ち着かず、溜まった2日間分の洗濯物の4回目、何十枚目かのタオルハンカチを広げた途端、干す場所がないのを目の当たりにして「もうイヤーッ!!!」と爆発し、あやうく全部捨てるところだった。最初からコインランドリーの10kg乾燥コースにしとけば家族に当た

          オリンピックをやるのかやらないのか

          大丈夫の包帯

          春菊を切っていたら指と爪まで切ってしまった。血がみるみるあふれてしまって、夕方近くのファミリークリニックへ。止血のあと痛み止め、そして立ち眩みを防ぐ漢方薬(授乳中でも飲めるように)を処方してもらった。自分の不注意で支払う病院代ほど惜しいものはなくて、一体何してんだろうとだめさ加減にイヤになるものの、最近朝起きても疲れが抜けないことを相談できたのでオッケー。天気のせいもあるのかな。このどんよりした空を見ているだけで憂鬱になるもの。 昨日は後追い、包丁でザックリ、病院、帰宅して

          大丈夫の包帯

          ビッグダディ一考察

          朝からどんよりした天気。こうして梅雨って始まるのかと思いつつ、今後10日間の天気予報を見て、主に洗濯の予定を立ててサラダとコーヒー、みそ汁、昨日の煮物の残りの朝食を一人で済ませる。いつもの習慣で筋トレをして、夕飯のメニューをラインのメモ機能に打ち込んでおく。ノンカフェインのコーヒーを淹れる。ここまでが一連の出来事。 いつもは誰かが騒いでいる誰もいない家で音がないのはさみしい。子ども2人は今何をしているだろうかと常に気にする母親でいる予想が外れ、いってきますのドアが閉まった途

          ビッグダディ一考察

          美しくなりたい女の無駄な自分語り。

          140kgから1年で体重を半分にした男性のYouTube、知ってる人いますか? ライザップにもいかず、極端な食事制限と筋トレ。 「見た目とかどうでもいいんすよ。このままいったら死ぬなって思ったから、やばいと思って。だから始めました」と朴訥と語る様子とその成果。68キロはまるで別人。埋もれていたまぶたの下の大きな瞳。精悍な顔つき。別人なんてレベルではない変化。これだけ変わったらどんなに人生楽しいだろう。そしてこんな意志の強い人が140kgまで自分を太らせたことに驚く。 「

          美しくなりたい女の無駄な自分語り。