久しぶりにココロがおどって。
金曜日。段取りに人生をかける私は2週間ぶりの一人で過ごすモーニングが楽しみで仕方なくて、もちろん前の晩はランチにサラダをお腹いっぱい食べて夜ご飯はあまりお腹がすかず、お風呂上りの体重計は夜の史上最低値を更新し「まさか翌朝は夢の40キロ台!?」と期待するも200g届かず。期待しないでおこう、今のままですでに素敵だと言い聞かせ(最近ボディポジティブの考えに共鳴。自分の見た目が不満だと手っ取り早く不幸せなので、わたしはすでに、現段階で綺麗であると断言します)、200gくらいなんじゃい! ほぼ40kg台やないかーい(山田ルイ53世って文章面白いよね)と思い込み、家族の朝ごはんにそうめんをゆで、かわいく野菜を飾り、トッピングなんて3種類もつけちゃって主婦の鑑を見せつけた。
パートナーは下の子と朝5時に起きて録画した古畑任三郎を観ていたらしい。かくいうわたしは今朝は夜も明けきらぬ3時頃には目がさめて、魔女菅原さんのブログを読みふけっていた。ものすごく幸せな夜明け。じんじんくる一日の始まりの高揚とともにあったのは、ストーブを初めてつけた冬の朝のような安心感だった。
魔女菅原さん、ご存じでしょうか。いわゆる大食い界の女王で、でも見た目が地味なので(失礼)ギャル曽根やもえあずほどテレビに引っ張りだこというわけではない。ヒールじゃないけど、孤高の人という印象。
大食いでは彼女のことさして関心もって見ていなかったんだけど、たまたま見つけたブログの文章のうまさに驚嘆した。そして、私がこれまでずっと考えていたことが彼女の視点で次々にブレイクスルーされてゆき、今完全にノックアウトされている。すごい人を見つけてしまった。
とにかく量のすごいブログ。気づくと2,3件アップされていてとてもおいつかない。10年以上書き続けているんだという。知らなかったけれどインスタもユーチューブもやり、発達障害を抱える息子さんを一人で育てながらパン屋まで開業してしまった。それもただ名義貸しではなく、一人で製造から販売、発送までやり、合間にものすごい量の本を読み点字教室まで通っている。ここまで一人で何でもやる女性、そしてしゃかりきじゃなくて「軽やかに」「さらりと」やれる女性がほかにいるだろうか。
彼女はとても正直な人。自分の欲望にも、内面にも。ジムで周囲のおしゃべりに「おしずかに 筋トレ中」とマスクに書いて黙々と自分のルーティンをこなしてしまうことも、「一日3食の呪いをかける人が嫌い」と斬るところも、「できることを続けるって、タフなようで絶対あきらめないということだから強い」とさらりと書いてしまうところも。もっと知りたい。もっと読んでいたい。そしてユーチューブで自分語りする彼女はとてもおっとりしていて、あんな激しい内面をもっているとは思えない。
こういう出会いがあるとき、インターネットのある世界に生まれてよかったと心底思う。私は生きている限り彼女とどこかで会えるかもしれない。つながることが可能なのだ。
あたたかい飲み物を飲みつつ、さぁどうやって人生をクロスさせよう、ラブコールを送ろうと考えるひととき。
皆さんもどうぞよい週末を。気が向いたら、魔女菅原さんのブログ読んでみて。
主に書籍代です。