読書記録34 春、戻る

『春、戻る』作者:瀬尾まいこさん

主人公さくらの結婚間近に、さくらの兄を名乗る歳下の男性が登場。
彼の正体は…?
さくらにも何やら過去に閉じ込めた何かがある…?

作品の始まりから不思議な雰囲気で、少し読んだら続きが気になって気になって…気づいたら一気に読んでしまいました。

ラストの方はきちんと謎も明かされますし、その内容にも心があたたまりました。


『ま、予想どおりに行かなくたって、さくらが幸せに思えるならそれでいいじゃん』

ラストの方の、さくらのおにいさんの言葉です。

あー、そうだよなぁ、思ったようにいかなくても今どう感じてるかが大切だよなぁー、自分がどう思うかを大事にしたいよなーとぼんやり感じましたー。

この作品は、兄の謎や、兄のキャラクターの魅力ももちろんおもしろい要素ですが…やはり、瀬尾まいこさん。
大切な人を大切に思う気持ちの強さと優しさを感じられる言葉の力をいただきました。

そりゃあ生きていれば壁にぶつかることもあるし、うまくいかないこともあるので、多少心がざわつく場面もありますが、全体的にいい人がたくさんいる世界なので、ほっこり、ふわっと、優しい気持ちになりたいときに読むのにぴったりな作品だと感じました。

タイトルにも『春』とあるので、春に読むのもとてもいいかもしれません。

長いですがなぜすっと読めてしまうのもおすすめポイントです。


読書記録しばらく書いていませんでしたが、とてもたくさんの本を読んでいます。
本、やっぱりいいですね。

正式に復職しても、自分のために本に触れる時間は絶対につくりたい!と改めて思いました。

ありがとうございました。ぽくこ

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