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繊細な糸を紡ぐように、人との関係を築く #この仕事を選んだわけ

ある日、狭い個室で泣いている新入社員の女の子と面談をした。
そのときにその子の感情がぐっと心に入ってきた感覚があって、話が理解できたとき、本気でその子の力になりたいと思ったのです。
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就活時代
大きな会社とか、高い給料には興味がありませんでした。(今はある程度のお金は必要だと思っています笑)
人に言われたことだけをやるのは嫌だし、とか考えている就活生でした。

NPO法人フローレンスの駒崎弘樹さんや、株式会社ワーク・ライフバランスの小室淑恵さんの本が大好きで、「社会課題」を解決したいな~とも思ってました。

初めての会社は介護業界
勉強したこともない、縁もゆかりもない異世界な仕事を選びました。
就活中にいろんな業界を勉強する中で、解決すべき課題があると感じた介護業界。
将来、この業界を変えてやるぞ!という思いで入社しました。

初めは現場(老人ホーム)で介護をしました。
そのあとは機会があれば異動ができるということで、介護業界の課題の一つとして感じていた情報発信に携わるため、広報を志望していました。

ところが、入社2年目にきた異動の話は、なんと人事。
1ミリもやりたいと思ったことないし、「人に合否をつける、感じの悪い仕事」と思ってたくらいなので笑、
迷いつつも、でも若かったから笑、「人生、何事も経験か~」くらいの軽い気持ちで、異動の話を受けたんですね。

ここが転機だったと思います。

「変わってるね」と言われ続けた人生
話は変わりますが、私はよく「変わっているね」と言われます。
友達、職場の同僚・先輩・後輩、いろんな人から言われるので、本当に変わってるんだと思います。

でも、自分では他人とどこがそんなに違うのかがわからなくて。
だから他人に興味を持ち始めました。

「他人への興味」って、大なり小なり誰しもが持っていると思いますが、私の興味はかなり深い部分。
その人の心の芯の部分とか、そんなイメージで、
黒くて暗い部分に興味があります。

だからか、好きなテレビ番組は「ザ・ノンフィクション」や「家、ついていってイイですか?」です笑
人間のドロドロしたところとか、本音が飛び出すような番組は大好物です。
自分の暗い部分って、気心知れた相手にしか出さないので、引き出すディレクターは尊敬しますね。

また、もう一つ自分の基盤になっているのは、「せっかく人と違うなら、そのカラーを存分に出していこう」と思っていること。
この意識は昔からあって、きっかけは特に無く、自分でこうしようって決めたんだった気がします。

この、人と違うんだから「他人をよく知ろう」と「自分ならではのカラーを出そう」は、後の社会人人生に大きく影響していきます。

人事の仕事
さて話は戻り、人事に異動して担当したのは新卒採用と研修でした。
介護の仕事とは違うことだらけで上手くできなくて、上司に怒られまくってました。
それでも必死に食らいついて、少しずつ仕事ができるようになっていきました。

初めはネガティブなイメージが大きかった人事の仕事だったけれど、やってみたら「いいじゃん」って思うことが多くありました。

意外に楽しかったのが「戦略立案」
採用では「ターゲットをどう探すか?会社の魅力をどう伝えるか?」をひたすら考えます。
時代に左右されることも多い。
プランを立ててやり直して・・・っていうのを繰り返しますが、意外にこれが楽しいんですね。

しかし、「ターゲット」と一括りにしても、一人ひとり全然違うわけで、最後は心の対話が結果に繋がることも。

私はこの部分が本当に好きです。
本気で自分の将来と向き合って悩んでいる人と、
会社で活躍してもらえるか・魅力に感じてもらえるかを本気で考える私。

最後は「私ならではのカラー」で勝負する。
もちろん勝ち負けという意味ではなくて、心のぶつかり合い。
相手の考えや気持ちが、自分の心に入ってくる感覚。
おおげさだけど、人間として生きてるなって感じます。

採用目標人数など、結果を求められる仕事ではあるけれど、同じくらい相手の人生も真剣に考える。
難しくて、でもいろんな気持ちにさせられる仕事です。

そんなこんなで人事の仕事も、今年で9年目。
相手にとことん向き合って関係を築くこの仕事が、私は大好きです。
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人は変わりゆくもの
就活生時代に必死に取り組んだ「自己分析」から出された自分の考えは、社会人になって大部分が変わりました。

今は介護の会社から、人材業界の会社で採用をやっています。
就活生の頃、介護業界を変える!と意気込んでいましたが、人事の仕事をもっと極めたいという思いが強くなり転職しました。

人は変わるんです。
経験を積んで考えが変わる。そんなことだらけです。

今は流動的な世の中ですから、転職や、それこそ人生やり直すみたいなことに、抵抗が無い人が昔と比べて多いのではないでしょうか。
私はこの流れ、大賛成です。

人生は自分のものだから、分岐点で真剣に自分と向き合って考える必要があります。
でも、変わることもあるんだから。
変わったって「あの時の自分はなんでこんなことも考えつかなかったんだろう」とか思う必要ないんですよね。

私は今を精一杯生きたい。
死はどんどん近づいてるんだから時間を無駄にするなとかではありません。
変化することがわかっているから、今、夢中なこと、挑戦したいことに全力を注ぎたい。

最近また変化があって、転職後の採用の仕事や、出産と子育てを経験して、挑戦したいことが増えました。

それは、文章を書くこと。
いろんな人の考えや生き方に触れて、それを文章で表現したい。

新しい挑戦を見つけて毎日ワクワクしているところです。

それでもまた、書きたいテーマは変わるかもしれないし、書くことよりも夢中になれることが出てくるかもしれない。

そうしたらそのとき、そのことに挑戦したい。

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