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楽になるために支援をする

私はたくさんの支援方法を学んできました。今もずっと学んでいます。

それは、凸凹さんが楽に生きてほしいと思うから。
私も多少凸凹の特性があるので、そこには私も含まれています。


支援をしていると、発達・成長させるためというのが多いと思います。
だけど、私にとって、成長・発達は手段です。
発達すれば楽になるなら発達のための支援も取り入れます。伸びる力は伸ばせるように。
ただ、発達しないと楽になれないのか、というと違うと思っています。
発達すると、楽になることがあります。周りが見えるようになって、社会に適応しやすくなります。
だけど、そのままのその子を受け止められることが、一番の楽です。
どんなあなたでもいいよ。
あなたはあなただよ。


その上で、苦しくなるとわかる道筋を変えられるなら変えたい。

できるだけ癇癪やパニックで苦しい思いをしてほしくない。
悲しい、つまらない、嫌な思いはしてほしくない。

もちろん、生きていれば悲しいことは起きます。
その感情は持って当たり前。自分の感情とは自分で付き合っていくものなので、感情を感じないように先手を打っていくのも違います。
だけど、予防できることは予防したい。
そして、楽しく笑っている時間、穏やかな時間がたくさんあってほしい。 

そのためには、人も含めた環境を整えること、手立てで補うことです。
その人自身が我慢してがんばるのでなく、目が悪い人の眼鏡のように、足が不自由な人の杖のように、楽になるサポートが必要です。
特性を知って、特性に合わせて、最適な環境を見つけて整えて、最適な手立てを考えて実施する。
特性はそのままで、楽に過ごせるための方法を探します。
方法を集めていくことで、今後場所が変わっても、快適に過ごせるための環境や手立てを、自分で整えたり人に知ってもらったりすることができます。

音が苦手なら音を聞こえにくくするための方法を。
刺激が気になって集中できないならそれを遮る方法を。
人との関わり方が苦手なら関わらなくてもいい環境を知るか、人と関わる方法を。

楽に生きるためのコツを見つけて身につけられるように。


私はたくさんの手立ての方法を学ぶことで、一人一人に合うものを見つけたいと思っています。

だから、放課後デイの支援も試行錯誤です。
これがいいかな?こうならどうかな?こっちは?の繰り返しです。
その中で、合う方法を見つけて、蓄積していきます。楽に過ごせる取扱説明書を作るイメージです。

将来凸凹さんが少しでも楽に過ごせるようになるために支援をしています。


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