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凸凹でもゆっくりでも必ず成長する

3月に放課後デイを卒業をした男の子と会いました。
高校生活を楽しんでいる様子が聞けてとても嬉しくて。

頭の回転が速く、衝動性が強く、感情の起伏も激しい彼とは、彼が小学生の頃からの付き合いで、私もまだ支援員になってまもなくだったので、真っ向からぶつかったこともありました。
彼の発想力から、希望することをやらせてあげたいけど、できないことも多く、どう折り合いをつけるかをよく話しました。
折り合いの結果、一緒に出かけることも多く、行き当たりばったりの行動に付き合って結構遠くまで歩いて行ったことも。
彼自身、不登校で苦しい時期が長かったと思います。

そんな彼が年齢を重ねるにつれて周りが見えてきて、落ち着いていきました。
衝動性や感情の起伏など、元々持っている凸凹は変わらないけれど、本人がその凸凹とある程度付き合えるようになっていきました。

デイの利用をやめると聞き、少し心配したものの、高校生になって安定して過ごせている様子にほっとしました。
そんなに成長したんだなぁと感慨深く思い出していました。

凸凹さんの物心がつくのは思春期


精神科医師の本田秀夫氏のお話では、発達凸凹さんは物心つくのが思春期頃と言っています。
物心がつくまでは、まだ周りが見えていないため、それまではのびのびさせておく方がいいそうです。

現場でたくさんのお子さんと関わっていると、それを実感できます。
実際に、思春期頃になると、少しずつ周りが見えてきたなと感じます。行動が落ち着いたり、コミュニケーションがとれるようになったなと感じられたりします。

凸凹さんの成長を気長に待ちましょう。
12年くらいです。
長く感じられるかもしれないけど、残りの人生はその5倍。
そこからでも十分成長できます。


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