雪花の契りは時を超えて
──あれから数刻、数日、幾年(いくとせ)を経て、白梅というおまえの名を片時も忘じ得ない呪いにかかった私は、白い無精髭を持て余しながら、その花がふたたび開く時を待っている。
──無謬の愛などないのだと知りながら、未だ硬い羽の結晶を握りしめる。
古典の『和漢朗詠集』に収められた、冬〜春にかけての題材(霜・雪・梅・桜)を主題とした四篇の詩歌をベースとして生まれた、創作BL連作掌編集。 A4一枚、全年齢向け作品です。
名もなき老学者の主人公と娼妓の少年・白梅との時空を超えた切ない恋を耽美的な筆致で小説にしました。
和風×SF×耽美BLを心ゆくまで味わっていただければ幸いです。 表紙は娼妓の少年・白梅をイメージしてAIイラストで作成しました。
ぜひ有料部分でご覧いただければと思います。
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