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コーヒーは淹れる人によって味わいが違うのはなぜだろう

以前、コーヒーについて学び始めの頃、ドリップのセミナーを受講したことがある。コーヒー道数十年、コーヒー豆の販売やコーヒー店の経営者でもある講師が、10人以上いる受講生のドリップしたコーヒーをひと口ずつ飲んではアドバイスをしてくれた。
講師いわく、コーヒーを飲むと淹れた人の性格までわかるそうだ。
「あなたは几帳面でしょ。物事を丁寧にやるってタイプ」
「あなたは個性的で目立つタイプ」
ひと口飲んでは笑いながらそんなことを言っていた。この講師、すごいな、と思ったけど、みかけでわかりそうなことなので冗談だったのかな・・・。

その後、ちゃんとコーヒーの味わいについてのコメントをしてくれた。
「あなたのコーヒーはすごく深い味だね。印象に残るよ」とか
「なんだかぼやけているし、淹れるたびに味がばらけている」とか。
私の番になった。講師はこう言った
「あなたのコーヒーは、美味しいよ。悪くないよ。普通な感じだな」

私は「普通」っていう言葉が心にひっかかった。昔から普通でいるより変わっているって言われることが好きだったから。

コーヒーって淹れる人の人柄がでるのだろうか。
印象に残るコーヒーってどうやったら淹れられるのだろうか。
人生経験を積んでいくとコーヒーも味わい深く淹れられるのだろうか。

いろんなことを考えた。答えはでなかった。理論や実技ではどうにもならない領域のことなのだろうか。
いつか答えがわかる日がくるかもしれないが、今はその答えを探ろうとはしていない。コーヒー豆が持つ個性を十分引き出してあげられたらいいな、おいしく淹れよう、と心をこめて、毎日コーヒーを淹れている。

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