マガジンのカバー画像

エッセイはとつぜんに

212
つれづれなるままに、ひぐらし、ではないが、ときたまPCにむかひて。役には立ちませんが、何の変哲もない日常を楽しめるようにはなるかもね。
運営しているクリエイター

2018年2月の記事一覧

洗濯物と窓の向こうがわに

洗濯物と窓の向こうがわに

いま、本当は別のことを書こうと思ってnoteをひらいたのだけれど、ふと窓の外に見えたどこかのだれかの洗濯物に心を全部持っていかれてしまったのでそのことを書こうと思う。

今日わたしは、夫に娘をあずけて母業にオフをもらい(thanks!)、いわゆるオフィス街的な場所にやってきた。

今はとあるコワーキングスペースに入ったのだが、窓際の席に座ってしまったばっかりに、こうして書くことが変わってしまった。

もっとみる
子育てな日々によりそってくれる、iimaのうたのこと

子育てな日々によりそってくれる、iimaのうたのこと

耳にした瞬間にすうっと、それでいて後からもじわじわぁっと、日常のなかでしみこんでいく音楽がある。

溶かしたチョコレートに乾いたビスケットをひたすみたいに。

かさかさした日常に、すうっと、じわじわぁっと。

* * *

私がiimaの音楽に出会ったのは昨年4月のこと。

夫が南阿蘇のある復興イベントにかかわっていて、イベント当日、さまざまなクリエイターの作品が上映されたなか、とくに印象に残った

もっとみる
「なにそれ、『なにか』なの?」

「なにそれ、『なにか』なの?」

特別なことの連続で構成された世界というのは、いったいいつから「日常」になるんだろう。

*  *  *

朝、1歳になったばかりの娘にガシガシとアタックされながらよじ登られる。

うーんまだ眠いなぁとごろごろしながら見ていると、娘は私をうんしょと乗り越えてひとりで遊びはじめた。

返ってきたクリーニングがかけられているハンガーラック。ちっちゃな手を伸ばして触ろうとしているのは、その下の方でひらひら

もっとみる