パートナーが出産するあなたへ②|妊娠中期編
1.はじめに
これは、私が病院で勤務していた時代に見聞きしたこと、感じたことを基に作成したものです。
300人のご夫婦を対象にアンケートをとり、
看護研究を行った結果も交えてお話していきます。
また、「パートナーが」と記しているのは、
『あなた』がパートナーにとってどんな立場でも、
『あなた』自身がどんなセクシュアリティでも、
出産に臨む姿勢に変わりはないからです。
ぜひ、①からお読みください。
2.妊娠中期にしてほしいこと
妊娠中期とは、16週0日~27週6日までをさします。
胎盤が完成して 初期流産のリスクが減るものの、
今度は どんどんと膨らむおなかによって、様々なマイナートラブルを抱える時期です。
●ふたりで話す時間をつくる
①でもお伝えしましたが、
ふたりでの話し合いは”必須”です。
前述したように、あなたのパートナーは毎日マイナートラブルに悩まされることになります。
その声を逃さないようにしましょう。
また、この時期になると様々な出生前診断を行うことができます。
母体血清マーカー検査、NIPT、羊水検査・・・
あなたは、それがどんなものかご存じですか?
ちょちょいっとネットで調べればわかることです。
これらを受ける、受けないも、おふたりで決めてほしい。
そういう「話し合いの時間」を大切にしてください。
●学級に参加する
産院や市町村では、決まった時期に学級を受けることができます。
名称はそれぞれですが、最近は「両親学級」としているところが多く、ふたりで参加されることを推奨しています。
お忙しいのは重々承知ですが、たった1~2時間の学級です。
パートナーが望んでいるなら、大変喜ばれるでしょう。
こんな記事をちまちま読むよりも、タイパが良いと思いませんか?(笑)
もちろん、パートナーの気持ちが大切なので、
まずは相談してみてくださいね。
個人的には、1度でいいのでぜひ参加してほしいです。
3.マイナートラブルを知る
例えば、妊娠中期にはこんなことが起こります。
お忙しい方は、おまけ画像だけでも覗いていってください☺
●腰痛、背部痛
→子宮が大きくなることで重心が前に引っ張られ、腰や背中に負担がかかります。
これを解決するには、骨盤ベルトの着用が第一選択です。
患部の保温やストレッチも効果的ですが、
妊婦さんが一人で行うのはとても難しいので、ぜひ一緒にトライしてみてください。
腰が反ると前ももに負担がかかるので、
腰だけでなく、前ももをストレッチすると良いですよ☝
また、大きな落とし穴もあります。
それは、背部痛です。
この時期は「腎盂腎炎」という病気にかかりやすいです。
パートナーが背部痛を訴えたら、受診も検討しましょう。
●中期づわり
→初期のつわりと異なり、大きくなる子宮に胃が圧迫され、逆流性食道炎を起こす妊婦さんは多いです。
もちろん、初期づわりがそのまま継続する人もいます。
食べづわり、吐きづわり・・・症状はさまざまで、摂取できるものも十人十色。
においだけで吐き気を催すこともあります。
食べられるものを食べ、必要以上に食物と接しないというのも、この時期は大切です。
●むくみ・こむら返り
→血行不良、筋肉疲労、ミネラル不足などが原因で、むくみやこむら返り(脚のつり)が起こりやすい時期です。
働く妊婦さんも多い現代では改善が難しく、
必ずと言っていいほど全員が訴えます。
まずは足への負担を減らし、血流を良くすることが大切です。
●便秘・痔
→大きくなったお腹が血管を圧迫するので、
肛門周囲の血流不良が起こり痔になりやすいです。
また、女性ホルモンによって腸の動きが抑制され
便秘も引き起こしやすくなります。
便秘と痔はワンセットといっても過言ではありません。
食事や運動、必要なら薬も積極的に使って
”予防する”ことが大切です。
●お腹の張り・痛み
→妊娠中期のお腹の張りは、
生理的なものが多い傾向にあります。
その場合は、少し横になると治まります。
ほかにも、身体の冷えやストレス、性行為、便秘などが原因で、
お腹に張りや痛みを感じることがあります。
1時間ほど安静にしていても張りが治まらなかったり、痛みが徐々に強くなる場合は、
切迫早産などの可能性が考えられます。
”いつもと同じ”か、”そうでないか”が、とても大きな判断基準になります。
日頃からパートナーをよく見ていることが大切です。
🌟おまけ
いかがでしたでしょうか。
かなり簡潔にしたつもりが・・・
意外とボリューミーになってしまいました💦
今日はここまで。
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