見出し画像

海外放浪旅#14 シェムリアップ🇰🇭 にある孤児院訪問

こんにちは〜!

今回はシェムリアップ にある孤児院に訪問させて頂いた時のお話をできたらと思います。
本当に行って良かった……。
数時間と短い時間ではありましたが、内容が濃く、とても考えさせられた時間でした。

訪問の経緯

ここに行くことになったのはある方との素敵な出会いから。
シェムリアップ 2日目の日、日本人の知り合いがシェムリアップ の日本人宿でカフェをやっているとのことだったので、訪れました。
そこで同じく日本人宿でマネージャーをしているナツコさん、大学卒業後10月入社の期間まで気ままに旅をしているちひろちゃんとの素敵な出会いがありました。

それぞれとインスタを交換させて頂いたのですが、カフェを去った後ナツコさんのインスタの投稿の中でシェムリアップ の孤児院に訪問しているのを拝見しました。
これは行くしか!!!と思った次の瞬間にはナツコさんにアポを取りました。そしてナツコさんが孤児院の方に連絡を取ってくださり、訪問が決定しました。
観光ばかりで燻っていた私、大歓喜!
翌日の10:00〜14:00の間訪問させて頂くことになりました。

どんな施設?

ここはとある日本人の方が、会社を経営する中の資金を使って経営しています。
なのでオーナーは日本人。生憎、私が訪問した時は奈良の方に居てお会いできませんでした。
その他に日本人スタッフが1人、カンボジア人のスタッフが数名居ました。その中で男性女性各1名が、子ども達と寝食を共にしながら生活しているそうです。
女性の方は「ママ」と呼ばれていて長年、この施設で働いているそうです。

それらのスタッフと共に小学生から高校生まで20名にも満たないほどの子ども達が生活していました。

どんな生活?

10畳ほどの広さの部屋に2段ベッドが3つ、もちろん個室はありませんが、思ったよりは清潔感もあり、それぞれ専用の扇風機もあり、暮らしやすそうでした。その側に男性女性それぞれ常駐しているスタッフの部屋がありました。
実際に子ども達に「ここでの暮らしは快適か?」と問うと、「うん!」と元気よく答えてくれました。
「ルールはあるの?」と聞くとまぁ当たり前だけど「ある」とのことで。
子ども達は朝5時半に起きて毎日部屋の掃除をしてから朝食に向かうそうです。夜は22時だったかな?(忘れてしまった)妥当な就寝時間だなぁと感じました。「ルールについてはどう思う?」と聞くと「とても良いと思う」とのこと。朝5時半に起きて掃除なんて私には出来ない😛ので意外でした笑

ご飯は毎食、「ママ」が作ってくれているそうです。
昼食を共に頂きましたが、やっぱり美味しかった!
みんなたくさんお代わりしてました😋

「ママ」が張り切っているキッチン


昼食

順番前後したりしていますが、訪問当日の流れについて紹介します。

当日の流れ

#1 ナツコさんの日本人宿に集合

私の他にお二方の日本人男性がこの訪問に参加していました。
ちなみに訪問料として$24払いました。
内訳は往復のトゥクトゥク代、昼食代、アクセサリー代です。
トゥクトゥクに乗って Let's go!!!

#2 孤児院到着

孤児院の子ども達はとっっっても人懐っこくて、挨拶が終わった途端、こっちこっち!と私の手を引いていきました😊🤍
日本の児童養護施設の子ども達は(少なくとも私がバイトしていた施設では)、どの子も初めて関わる大人に対して、敵意的な目を向けていました。
そこでまず日本の児童養護施設との違いを感じました。
それは日本の子ども達は虐待やネグレクトにより入所することが多い一方で、カンボジアの子ども達は困窮により入所することが多いことが原因かなと思いました。
日本の子ども達は大人を敵と見做していたのです。
カンボジアはそんなことは一切なく、恥ずかしがりながらもフレンドリーに関わってくれました。

子ども達は日本人スタッフの元、日本語の教育を受けているらしく、学校が終わった後、夜ご飯の時間までみっちり日本語の勉強をしているそうです。
教室にはたくさんの日本語が掲示されていて、書道で書かれた日本語もたっくさん!
そして何よりみんなが話す日本語がとても上手で、私の日本語も聞き取ってくれて、日本語教育がとても行き届いているなぁと感じました。

日本語を勉強することは、子ども達の将来にとって重要らしく、日系の企業も多い中、「日本語を話せること」が入社条件だったりすることもあるみたいです。
またコロナ後になり観光業においても日本語はとても役に立つみたいです。
そこまでカンボジアで日本語が重宝されているのが驚きでしたね

また、子ども達は日本の遊びをよく知っていて、「アルプス一万尺」とか「指スマ」等で共に遊びました。
「アルプス一万尺」に関しては「はやく!」とカタコトで何度も言われ、めちゃくちゃ高速でやりました😂
久々だったけど楽しかった〜。

そして上の写真にある通り、子ども達、孤児院のスタッフの方と色々なお話をさせて頂きました。その内容はこの記事の下の方に「カンボジアの子ども達の現状」として纏めています!(ぜひ読んでね)

書道!うまく書けてるなぁ

#3 施設見学

施設見学は先ほど紹介した部屋、そしてキッチン、コンピューター室を見学させて頂きました。
部屋の中の写真撮り忘れた、、、

部屋の中にはドラえもんの漫画がたくさんあって、「ドラえもん!日本のだよ!」って言ったら嬉しそうに色々な「彼らなりの日本」を紹介してくれました!

例えばKiroroの"Best Friend"や"長い間"を歌ってくれたり、セーラームーンについて話してくれたり!
私もKiroroの二曲は大好きなので一緒に楽しく歌ってました。でも知らない曲もたくさん歌ってくれて、日本では有名でなくとも、海外で愛されている日本もたっくさんたっくさんあるんだろうなぁ〜と思うと嬉しくなっちゃった。

コンピューター室ではパソコンを使って「Word・Excel・PowerPoint等々」の勉強をしているらしく、その点でいえば家庭環境よりも進んだ教育ができているのではないかと、施設の方は仰っていました。
子ども達はコンピューターを使って後ほど紹介するアクセサリーのデザイン等も自分たちで行っているそうです。感激!

#4 昼食

こちらは先ほど紹介したので端折ります💦

#5 子ども達と遊んだ!!!

カンボジアの遊びを使って子ども達と遊びました。
めちゃくちゃ暑かった!!!
けど子ども達が楽しそうで幸せでした ❤︎

#6 施設の方とのお話

ここでの内容も「カンボジアの子ども達の現状」として下の方に纏めています

#7 お別れ

子ども達は午後の部の学校に行く子達が多く、登校の時間となりお別れしました。
学校までトゥクトゥクで行く世界線、さすがカンボジア😂🇰🇭
際限なく手を振り続けてくれて嬉しかった〜可愛かった〜〜〜💖

#7 訪問終了

ナツコさんの日本人宿までトゥクトゥクで送って頂き、訪問終了!
濃い1日だった〜〜〜お疲れ様だ!🍵

カンボジアの子ども達の現状

▷政府の支援

カンボジアの物価は安いとは言えど、多くの育ち盛りの子ども達を養うのに、月100万円近くは軽くかかるらしく、まだまだ支援が必要な状況であると仰っていました。
しかし、肝心のカンボジア政府は「カンボジアは発展した国だ」と外面に見せたがっているるしく、児童養護施設は「負の遺産」として、支援するどころか撲滅しているそうです。このコロナ禍だけで何軒もの施設が政府によって理不尽な理由で撤退を余儀なくされたそうです。

カンボジアでは日本と違って、飛び級や留年も全然あるので、こんなに大きい子が小学生!?ってなこともたくさんありました。

そして(そもそも小学校から公立学校でさえお金がかかるので)経済的に通えなかったり、バイクを持ってなくて学校に行く術がなかったり、雨季だと道が遮断されて学校に通えなかったり、と様々な理由で学校に通えない子ども達に溢れているらしく、卒業率でいうと小学校は60%, 中学、高校となるともっともっと低くなっていくそうです。
政府はというと、困窮世帯に対して困窮してるのはお前らの責任だ!と支援のカケラもないそうで😥

いかに日本が恵まれているかが分かりますよね。
(それでもなお改善すべき点は沢山あるというのに)

▷施設の子ども達の経済状況

先ほども言いましたが、施設に入る子ども達は主に経済的な困窮が原因で入所するらしく、「ここで勉強を頑張ってお母さんやお父さんを支えてあげるんだ!」と前向きに勉強に取り組んでいるそうです(泣ける、、、🥲)

実際に職員さんの中にこの施設で育った方がいたのですが、その方はここで育ったことを望まなかったけれど(お母さんと共に生活したかった)も、望んだ部分もあって、「この環境で教育を受けられて健康的に育てたことについて母親に感謝している」と仰っていたのがとても印象的でした。


ただ現実は簡単でもなく…。
施設を退所した子ども達は両親(もしくは片親)のいる実家に戻ることが殆どらしいのですが、そこは基本的にど田舎。せっかくこの施設で実践的なスキル(日本語やコンピューター)を学んでも活かす術がなく、結局その日暮らしの生活に従事する羽目となるみたいです、、、。
施設のスタッフさんはそういうことがないように、施設を出た子ども達がアルバイトとして働けるようなカフェ等を作っていきたいと仰っていました。

ちなみにこの施設のある10歳の女の子は半年前の入所まで、まさにその日暮らしの生活をしてたらしく。私にとってその日暮らしといえば、その日その日で何かお仕事をして、なんとか耐え抜くというイメージでした。しかし、カンボジアでいうその日暮らしは働くとかじゃなく…。その女の子の例で言うと母親と家の敷地内にある草を抜いたり、飛んでいる鳥をパチンコ玉で獲ったりして、それらを食べて生き抜いていたそうです…。
入所する頃は骨と皮の状態で、半年経った今だいぶ健康的に肥えたみたいです。(それでも細い女の子、というイメージだったけれど)

職員さん達の想い

そんなあまりに理不尽な子ども達を救うべく尽力している2人の日本人。
今回お会いできたのはスタッフの方のみでしたが、その方は大学生の時、世界中を旅する中でたまたま一日今回の私のようにこちらの孤児院を見学する機会があって。もっとここの活動に関わってみたい!と2ヶ月のインターンを行い、大学を4年で辞めて1人カンボジアで生活しているそうです。
行動力に溢れた1人の日本人、どんな想いでこの孤児院のサポートをしているんだろうと思い、モットーを聞いてみました。

すると「(モットーと言えるかはわからないけれど)オーナーと話していたのは、この子達がいずれ結婚した時とかに結婚式に呼んでもらえるような関係性を子ども達と築いていきたい」とのことでした。

それを聞いて、それって確かに素敵な関係だなぁ、と私は思いました。
カンボジアの結婚式がどんな感じかは分からないからなんともいえないけれど、ただの養育した側、された側という義務的な関係ではなく、お兄ちゃんやお父さんのような温もりのある関係を子ども達と築けるのはとっても素敵!

私もいつかそのような子ども達と関わる際に、そのくらいの信頼や温もりのある関係を築いていきたいなぁとふと思いました。

子ども達が販売しているアクセサリー

ここでは子ども達に「働く」ということはどういうことなのか、を教えるために、アクセサリーを1から作って販売させているそうです。
子ども達が施設で学んだコンピューター技術を使って、デザインし、製作しているそうです。

こちらの訪問料にアクセサリー代が含まれてるとのことで一つ頂きました。
めっっっっちゃ可愛くてお気に入りです。
その日からずっとつけてます笑
種類は沢山あったのですが、どれも可愛すぎて5分以上悩んでた〜😂

終わりに

なかなか他の国の児童養護施設を見学する機会に恵まれず、悶々としてた中での見学。
物凄くいろんなことを学べたし、とても良い機会でした。

ただ一つ課題を挙げるとしたら、私としては日本の子ども達に活かしたい!という想いがあってこのような活動をしているのですが、基盤が違いすぎて中々比較が難しいところもあって……。
そう考えるともう少し先進国の児童養護施設等も見学していきたいなぁとも思いました。
もちろん今回の訪問等から活かせるところはたくさんあったけれど!

きっと今回の訪問から得たものを整理しきれてない部分も沢山あると思うので、ゆっくり時間をかけて自分の中に落とし込めていけたらと思います。

長くなりましたが今回も読んでくださり
ありがとうございました🌷

このように児童福祉に力を入れている記事等あるので
良かったら他の記事も読んでください ☺︎

😉💐



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?