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票の年齢分布に敏感に媚びる政党や政策が変わらないのなら(街で★深読み)

今回の参議院議員選挙は投票日の直前に大きな事件が起きて、注目はそちらの方に行ってしまいましたが、選挙運動期間中に、
「これは深刻な問題だな」
と考えたことがありました。
忘れないうちにまとめておきたいと思います。


N党はその公約の目玉として、
《年金受給者のNHK受信料無料化》
を掲げました。

私が注目したのは、
《NHK受信料無料化》
の部分ではありません。
それは彼らの党是です。
問題はその前の、
《年金受給者の》
という部分です。
 
なぜ、彼らはその層を狙って公約にしたのでしょうか?
立花孝志党首は、その是非はともかく非常に率直な人物で、今回の選挙に多くの候補者を立てたのは、
「当選が目的ではなく、得票率2%以上を達成し、政党助成金を得るのが目的」
と広言しています。
そのためでしょう、有名ユーチューバーや、人気の他政党党首と同姓同名の人物を立候補させています。

つまり、
《年金受給者の》
としたのは、この層からの投票を期待しているからであり、日本ではシニア層の人口が多く、かつ、暇な(というと叱られるかな?)シニアは投票率が高いからでしょう。

それは、彼らの《目的》に合った彼らの《戦略》ですから、
……なるほど。
と感心する(あきれる?)しかありません。

でも、思うのです。
ホントに受信料を一部無料化するとしたら、それはシニア世代なんでしょうか?

NHKの番組、特に教育TV(Eテレ)の子供番組って、幼児がよく見ており、忙しいお母さんお父さんはけっこう助かってるんじゃないかな。
私の子供もかつて毎朝TV前に陣取っていた「おかあさんといっしょ」など、幼児視聴率は高いはず。
それに、子育て世代はお金を必要としており、《NHK受信料無料化》ならば、この世代からじゃないの?

でも、先に書いたように、どの政党もシニアの票に食指を伸ばし、シニア票を奪い合って耳ざわりのいい公約を掲げています。
N党はもっとも「率直」であるに過ぎません。

一方この国は、毎年「合計特殊出生率」が発表になるたびに、
「てーへんだ、てーへんだ!」
その時限りの大騒ぎをして、少子化なんとかしなくちゃ、とバラマキ案を議論し、けれど選挙になると再び《シニア票》を狙って奪い合う……

(私自身もシニア層なので危険な表現をあえて使いますが)長くない先に死んでいくジジババに投資するより、未来を創る子供たちや、その子供たちを育てる世代に投資をする必要があり、それは、効率の悪い「個別案件」ごとにではなく、

《自己組織化》的に進む仕組み

を作るのが大事ではないでしょうか?

そこで「提案」です。
この国に生まれた直後から、18歳になって自分自身が投票権を持つまでの間、子供はひとりにつき2票、投票権を持つことにしてはどうでしょうか?

なぜ2票かといえば、それだけ「未来」を重視することでもあり、また、ある年齢までは実質的にその戸籍上の両親が投票を代行することになるため、両親に1票ずつ持たせる仕組みでもあります。
そうすれば、両親が離婚してもそれぞれ1票ずつ執行できます。親権を持つ側が2票行使しても、もちろんOK。

例えば中学生ぐらいになって自分で執行したいと本人が言えば、子供自身に執行させればよいわけです。
その場合は1票、などとケチくさいことは言わず、2票行使させてやってくださいな。

これは《世界が変わる》と思いますよ。
子供が4人いる家庭では、一家で10票持つわけです。

N党はもちろん、
《子育て世帯のNHK受信料無料化》
と「修正」してくるでしょうし、
ほかの全ての政党の公約も、従って政策も、大きく変わりますよ。

それで不満を持つジジババはあまりいないと思うのですが、どうでしょうか?
(同じようでも、シニアの票の価値を0.5にします!なんてのは、暴動が起きるでしょうね)

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