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mk
2021年12月7日 11:56
産後5週目、うちに戻ってきた。じゃんじゃん生産される乳をぐびぐび飲んで、赤ん坊は順調に大きくなる。母乳しか飲ませないのだから良いものを生産しなくてはならないという気負いがあり、食事にはずっと気を付けていた。塩分を取りすぎるといけないから外食はしない、市販のお惣菜やお弁当は控える、甘いものは食べない。ケーキやドーナツは名指しで要注意とされていたことを、退院後に知り、あの日の看護師さんの発言と表情を思
2021年11月16日 10:11
第一子を妊娠中、産後のことはあまりにぼんやり霧の中に見えて何も考えていなかった。里帰り出産のため帰省した私に、生後10か月の赤ん坊を育てていた妹が、ねーちゃん母乳育児の準備しよる?と訊いてきた。何それ、である。病院で手渡された資料をよく読んでいくと、最後のページに確かに説明されている、乳房と乳首の事前準備。しかし、生むことで頭がいっぱい、母乳云々考えたことがなかった私はへえっと一読したものの、
2021年10月30日 10:42
補聴器、と聞いて思い出すのは父方の祖母である。当時私は小学生、恐らく低学年で、祖母は80歳の手前であったろうと思う。隣に住んでいた。耳が遠い祖母に大声で話しかけるが、通じるのは半分くらい。それなら、と耳元で話すのをやめて、正面から唇をはっきり動かして話すようにした。声を出すよりも、口の動きに全力を注ぐ。その様子を見ていた母が、すごいね!と真似するようになるくらい、わかってもらえて私は嬉しかった
2021年10月5日 22:30
痛みに敏感であるのは、その通りなのだが、体がいたむことへの恐怖心が大きいことも手伝って、たびたびオオゴトになる。大げさだと家族(特に母)に呆れられてきたが、どうしようもない。言葉から連想が広がり、とどまることを知らない創造力が翼を広げる。大きく羽ばたく。例えば大学時代。簡単な手術をすることになり、血液の止まり具合を検査した。これでちょっと耳たぶを切って血が止まるまでの時間を計ります、とにっこり