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手紙を書く

手紙が好き。 いただくのも、書いてわたすのも。 でも、手紙を書くとき、いつも迷う。 「これって、ただ気持ちを押しつけてるだけでは?ただのエゴなのでは?」 って。 どれくらい伝えていいんだろう、 迷惑じゃないかな、 って。 本音って、ちょっと怖いから。 手紙って、何も隠せない気がするから。 手紙のやりとりは好きだけれど、手紙を書くということはすなわち裸の心を差し出すようで、どこか照れや恐れがある。 今、この4月末で職場をはなれる同僚に手紙を書こうと思っているのだ

    • そういう時期

      2023年12月ごろから、やたらとnoteを更新するようになった。 そのきっかけは、だいすきなアーティスト/役者の高野洸さんがきっかけだったように思う。 彼の楽曲をはじめ、そのご活躍についてのわたしの(重めの)感想を、書き出して整理して記録して眺めるために、あれこれと書くようになった。 そして同時期、わたしは地元に帰ってきたものの自分の殻にとじこもっては孤独を自ら選んで話し相手をもたなかったため、内側に湧き上がるものらを吐き出す場としてこのnoteを活用してきた。 だ

      • 心にカスミン

        やっちまった。 人付き合いも会話も本当に本当にヘタでニガテで失敗しては、なんてこった、と頭を抱えつづけてはや四半世紀。 冒頭のやっちまった、というのは、仲良くなりたい人との距離感を完全にまちがったのである。 またやっちまったわ……。 穴があれば入りt……あれ、こんなところに穴が、かくも見事な墓穴があるじゃあないか、ああそうか、この墓穴はいつの間にか自分で掘ってたのですね、自ら墓穴を掘っては飛び入りにけりいとをかしってか、ばかいってんじゃないよ。 そんなこんなで、また

        • 春の色

          黄色がね、とってもきれいで。 今の山形は、場所によるけれど桜はまだ満開とまではいかず、朝晩はストーブをつけたくなるくらい冷えるっていう、そんな感じ。 でも、もうすっかり春。 この春は、よく黄色が目に入る。 だいたいが花なのだけれど、 水仙・菜の花・たんぽぽ、それから名前のわからない背の高い花。 とても、とーってもきれい。 土を照らした太陽のあたたかい光が、そのまま花となって咲いてるような気がして、ながめてるだけで頬がゆるむ。 可憐だ。 かわいい。 ふふ。

        手紙を書く

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        記事

          映画 “PERFECT DAYS”

          劇場が明るくなっても、しばらく立ち上がれなかった。 胸はいっぱいだし、涙は止まらないし、頭の中であの場面この場面がリフレインしているしで、もうね。 なんどもため息がもれ、つられてほほ笑み、つられて泣き、胸をいっぱいに満たしたものがあふれてはハンカチをぬらし、いつか東京で見た景色をなつかしみ、あの頃と今の生活をなぞり、音楽に酔いしれ、音と光と風にめぐる時間と季節を感じ……そんな2時間。 やかましいくらいの静けさが、まぶしいくらいの影の濃さが、これでもかと畳みかけてくる映画

          映画 “PERFECT DAYS”

          音楽の栞(2024年3月)

          3月は、前半と後半で色がまったくちがった。 例によって体感はやはり長く、盛りだくさんの1ヶ月。 1月・2月につづきヘトヘトだったが、後半はそのトンネルをほぼ抜けたか、もう抜けつつあるか、それくらいにまで来た感触があった。 そんな3月を、音楽とともに振り返っておきたい。 3月のプレイリストシャッフルせずに聴くならこの順番かな、という並びにしてある。 以下は順不同でいくつかピックアップしておきたい。 STUTS & 松たか子 with 3exes - Presence

          音楽の栞(2024年3月)

          心に『テッド・ラッソ』

          『テッド・ラッソ』を見終えた。 なんなら2周目に突入している。 すばらしかった。 主人公・テッドが、サッカーチームの監督となるところから物語は始まるが、ただのスポーツドラマではない。 コメディであり、人情ものであり、セラピーですらある。 とにかく徹底して「人間」「生き方」を描き、問い、語りかけ耳を傾けてはやさしく寄り添ってくれる物語だ。 見終えたあとも、登場人物たちが心の中に居つづけて、日常のふとした瞬間に彼・彼女らの顔や言葉が、思い出される。 この春、このドラ

          心に『テッド・ラッソ』

          ひとつ手放し、またひとつ

          不思議なもんだ。 ひとつ終わると、ちゃんとまたひとつ始まってゆくらしい。 ひとつの別れが、またひとつの出会いを連れてくるみたいだ。 この3月、2年半の片思いに終止符をうち、3年にわたる名前のつけられない関係を終わらせた。 それは、これからも大事に思いつづけるであろう相手のことも、わたし自身のことも、これまでの思い出も、傷つけずに守るための選択だった。 とても勇気が必要だったし、後悔が全くないわけではないし、わたしがもっと大人であれば他の選択ももしかしたらあったかもし

          ひとつ手放し、またひとつ

          藤井風『満ちてゆく』その道すがら

          ずっと考えていた。 ってどういうことなんだろうって。 だって、矛盾してる気がしたの。 「手を放す」のも「軽くなる」のも、満ちるどころかむしろ失ってるのでは?って。 だから、うつくしいこの曲にうっとり聴き入りながらも、どういうことなんだろうって、どこか掴めずにいた。 3月。 どうしたって別れの季節。 今年もちゃんと、わたしにも別れの季節はやってきた。 その中に、わたしにとって大きな別れがひとつ。 3年の付き合いになる友人から離れたのがこの3月だった。 3年の

          藤井風『満ちてゆく』その道すがら

          目をさまし、目をそらし

          春なので、順調に気もちが落ちこんでいる。 なにせ春なので。 春は、切なくてなんぼ、不安でなんぼ、浮ついてなんぼだ。 この落ちこみ具合は、ちゃんと春がきている証拠だ。 そういうことにしておきたい。 ちなみに山形は、今朝からめちゃくちゃ雪が降っている(なんでだよ)。 物心ついたときから、わたしの頭の中では、ずっと誰かの声がしている。 「ぐるぐる考えすぎる」というわたしの性分は具体的には、頭の中でずっと誰かが話している、ということでもある。 それは、自分自身のあーだ

          目をさまし、目をそらし

          星野源『よみがえる変態』

          源さんの『よみがえる変態』の文庫版。 先の2泊3日の東京旅行と、帰ってきてからの数日をかけて、読了した。 もう、なんて言葉にしたらいいのだろうか。 1994年生まれのわたしは、いま29歳、今年30歳になる。 で、この『よみがえる変態』のもとのエッセイが連載されていたのが、2011年の春ころから。 源さんは1981年生まれだから、ちょうど源さんが30歳前後の頃の日々や風景や思いがつづられているのがこの『よみがえる変態』である。 敬愛してやまない人生の先輩が、ちょうど

          星野源『よみがえる変態』

          高野洸『チクタクタ』へのジレンマ

          困った。 とっても大好きな曲なのに、共感しすぎて苦しくて聴けない…… そんな曲に久しぶりに出会っている。 わたしの贔屓にしているアーティスト・高野洸の『チクタクタ』という曲だ。 この『チクタクタ』は、2024年1月30日にリリースされた、高野洸8thシングル『ex-Doll』のカップリング曲のひとつである。 おいおい1月リリースてあーたもう3月だぞ……?とは思いつつ、いい曲って、初期衝動よりも、後からじわじわと尻あがりに心に染みわたっていく魅力があると思いませんか、思

          高野洸『チクタクタ』へのジレンマ

          ばらばらのまま、そのままで

          2泊3日で東京に行ってきた。 9日の朝に、雪がどっさり降る灰色の山形を出発した。 東京滞在中はずっと晴天で、これでもかというくらい太陽を浴び貯めた気がする。 11日の夕方ごろ山形に帰ってきたのだけれど、9日の雪は夢でも見てたのかなというくらい天気がよくて安心した。 それに、東京で浴びた太陽のぬくもりが自分の中にまだ残っているような感じもした。 雪はちゃんと止むし、いつか溶けて大地を潤すし、しずかに確かに春は近づいてきていることを実感している。 今回の3日間、わたし

          ばらばらのまま、そのままで

          どんな魔法や宝石よりも

          「自由がほしい」 とジーニーが言っていた。 どんな魔法や宝石よりも、自由が欲しいのだと。 劇団四季の『アラジン』を観劇してきた。 そのなんと素晴らしいこと。 自分でも受け止めきれないくらいの胸の高鳴り・内なる熱の高まりが、涙となってどうしようもなくあふれるなどした。 「自分らしくありのままで、自由に生きる」 今年に入ってずいぶんと聴きなじみのあるフレーズなのは、わたしの好きなアーティストの新曲も似たテーマを歌っているからだ。 こういうのって重なるものだ。 き

          どんな魔法や宝石よりも

          「推し活、向いてないよ」

          「ねえ、あんた、推し活向いてないよ(笑)」 って言われてきた、さっき。 で、で〜す〜よ〜ね〜〜〜ッ! 知ってる知ってるぅ〜。 3/9〜3/11は東京にいるのだけれど、贔屓にしている芸能人のファンミーティングがちょうど3/10に東京で開催された。 つまり、今日、数時間前だ。 もともとこのタイミングで東京に来られるか未定だったのと、落選して落ち込む確率が高すぎて、怖くて応募すらしなかった。 でもフタをあけてみたら見事に丸かぶり。 そういうタイミングが合わないときは

          「推し活、向いてないよ」

          光のその影で

          絵画が好きだ。 まったく詳しくはないし、熱心に展示会に通うわけでもないけれど、タイミングが合うとだいたい「絵」に心を動かされがちだ。 いま東京に遊びにきていて、 「ゴッホ・アライブ」なる没入型の展覧会に行ってきた。 ゴッホの絵を、大きくプリントして展示したり、動画にして音楽とともにスクリーンに映したり、とにかくにぎやかな展覧会だった。 とてもにぎわっていたし、華やかでたのしかった。 まあでも正直、 本物の絵が好きだなあ、 とも思った。 ゴッホ・アライブの会場には、

          光のその影で