『雨降りの日に、お口遊び』
しとしと
曇りガラスに映らない
見たいから鏡の方へ
氷で膨らんだ頬を
指で押さえ
も一度外を眺める
小さくなってきた氷
少し物足りなく
自然と手が伸びて
も一度鏡を見て
今度は両頬を両手で
氷に飽きた次に求める先に
グミがあった
とても柔らかくぷにぷに
葡萄の果実を感じ
丸っと食べちゃった
しとしと
雨降りの日は、お口遊び
ぷにぷに、ゴリゴリ
ガリガリ、ぷっくん
そんな顔見せないで
見たくないって言いながら
鏡に映った顔で遊ぶ
雨があがるまで続く
ずっと曇りガラス
…のまま
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